子供が持ち帰った給食着にシミ・汚れを見つけた時、みなさんはどうしていますか?給食着って、おおよそ一週間は着ていたもの。金曜日についたシミなら何とかなりそうだけど、いつ付けたシミなのか子供に聞いてもわからないし。
シミのほかにも、洗濯が終わってアイロンをかけようと広げて気づいた黄ばみ、黒ずみ。
前身ごろのポケット位の位置や袖口にありがちな黒い点々。。。カビですね。
アイロンをかけている時に、魚臭さが鼻につくときもあります。
そんな汚れを発見したとき、どうしたらいいかわからない!とお悩みのみなさんに、給食エプロンの(カレー/絵の具/カビ/黄ばみ/黒ずみ/魚臭い)の汚れ別に落とす方法をご紹介します。
しみ抜き方法についても!
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給食エプロンのカレーの汚れの洗いかた
うちの子どもの通う小学校の献立表をみると、月に一度はカレーライスが登場しています。大人だって、おいしくってガツガツ食べたら(私のようにぼんやり食べても)シミの一つもつけたことはあるでしょう。
ましてや低学年、そして男の子がカレーを食べるとき。。。シミの確率は高くなりますよね。そして、カレーのシミといえば、落ちにくいシミの代名詞です。
カレーのシミは油分とターメリックという香辛料に含まれる強力な色素を含む水分の2つの汚れ。シミの種類が2つ合わさっている(混合性)ので、洗いかたもそれぞれに合う方法の合わせ技で臨みます。
油汚れには台所にある食器用洗剤、色素を分解するには酸素系漂白剤を使います。
いくつか方法がありますので試してみてください。
重曹
重曹をシミ抜きとして使う時の得意分野は油汚れです。皮脂、食べこぼしなどの油シミには効果を発揮します。
時間のたったカレーのシミは頑固なので他のものと合わせて使います。
重曹に液体酸素系漂白剤、台所の食器用中性洗剤をまぜたペーストは「魔法水」と呼ばれ、メディアでも取り上げられているので耳にしている方もいるかもしれません。
①シミ部分の下にタオルなどを敷いて、重曹小さじ1、液体酸素系漂白剤小さじ3、食器用中性洗剤3滴を軽く混ぜ合わせて、歯ブラシにとってシミ部分に上からトントン。
②シミ部分をよく水ですすぐ。落ちていなければ繰り返す。
③洗濯機でいつものように洗って、なるべくなら天日干し。
注意点としては、シミ部分をしっかり水ですすぐこと。重曹は弱アルカリ性。衣類に残っていると、数年後に黄ばみになってしまうこともあります。クエン酸を水に薄めたものを上からかけて、中和してから洗濯機にいれてもいいでしょう。
酸素系漂白剤(ワイドハイターEXなど)
①台所食器洗剤でシミ部分をもみ洗いしてすすぐ。
②液体酸素系漂白剤を、綿棒などに取ってシミ部分にトントンなじませる。
③ぬるま湯ですす脱水して天日干し。
何度トントンしてもシミが落ちない時は、酸素系漂白剤を40度~60度のお湯に溶かして1時間ほどつけ置きしてみましょう。
オキシクリーン
①40度から60度のお湯4リットルにオキシクリーン付属スプーンで1杯を溶かす。
②30分から1時間つけ置き
③ネットに入れて洗濯機で普通に洗って天日干し。
オキシクリーンには強い漂白力があるので必ず手袋をする。長い時間つけると生地を傷めるので注意が必要です。また、洗濯槽の汚れが落ちてせっかく洗った衣類に汚れが付いてしまうこともあります。洗濯槽を一度洗うか、給食着をネットに入れるなど注意しましょう。
干し方について、天日干しをおすすめするのには訳があります。カレーに使われている香辛料、ターメリックに含まれるクルクミンは、紫外線によって分解されやすい性質があります。洗濯後にうっすら黄色い色素が残っていても、日光に当てて乾かすと薄く目立たなくなるのです。
また、シミを付けたときにティッシュなどで、でできるだけ汚れを摘まみ取っておく応急処置をお願いしておくと週末の染み抜きは楽になります。低学年には難しいですが、中学年から高学年ならできる子もいるかもしれません。
給食エプロンの絵の具のシミの落とし方
絵具の色を構成する顔料は洋服の繊維の中に入り込むので落ちにくい性質があります。絵具を塗った際、紙などの素材から絵の具が落ちないように固定する定着材。この二つの働きが落としにくさを生み出している原因です。
普通に洗っただけでは落ちない絵の具のシミは、つけ置き洗いよりもシミを部分洗いしてから洗濯機で洗ったほうがきれいに落ちます。また、落ちるまでは何度も部分洗いを繰り返してようやく取れるほど頑固なシミであること知っておいてください。
絵の具の種類には水性(水彩)とアクリル性の種類があり、小学校で使われるのはほとんどが水性である水彩絵の具です。落としにくいとはいえ、丁寧に洗えば落ちるシミがほとんどです。
アクリル性絵の具は定着材に樹脂を含んでいて、紙以外のものにも描けて絵の幅が広がる反面、乾くと強力に固まるので非常に落としにくい(耐久性に優れている)性質があります。乾いてしまったあとは、完全に落とすことは難しいでしょう。
水性絵の具(水彩絵の具)のシミ
でんぷんのりと洗濯用洗剤
①でんぷんのり(つぶした米粒で代用できます)をシミ部分にたっぷりつけて、もみ洗い。
②水洗いをして、のり(米粒)を落とす。
③何度かここまでの工程を繰り返して、落ちたら洗濯機で普通に洗う。
ウタマロ石鹸
①乾いたシミ部分にこすりつけてもみ洗いし、ぬるま湯ですすぐを繰り返す。
②洗濯機で普通に洗う。
それでも落ちない場合はカレーのシミでもご紹介した通称「魔法水」の登場。
重曹
①シミ部分の下にタオルなどを敷いて、重曹小さじ1、液体酸素系漂白剤小さじ3、食器用中性洗剤3滴を軽く混ぜ合わせて、歯ブラシにとってシミ部分に上からトントン。
②シミ部分を水でよくすすぐ。
③最後にしっかり水ですすいだら洗濯機で普通に洗う。
重曹のアルカリが残らないように注意しましょう。クエン酸を水に溶かしたもので中和してから洗濯機に入れるのもいいでしょう。数年後の黄ばみの原因になることもあります。
アクリル絵の具
完全に落とすことはプロでも難しいことを前提に。
台所洗剤とクレンザー
アクリル絵の具が乾いて固まる前になら、台所洗剤とクレンザーを混ぜたものをシミ部分につけてもみ洗い。ぬるま湯で洗い流して洗濯機で普通に洗濯したら落ちる可能性はあるかもしれません。給食着についているシミなら固まっていますから現実的ではないですね。。。
クレンジングオイル
①シミ部分の下にタオルなどを敷いてクレンジングオイルをつけたら、歯ブラシで上から擦るってすすぐを何度か繰り返す。
②洗濯機で普通に洗う。
給食着のカビの落とし方
黒カビの繁殖力はすごいので、一か所にできたらどんどん広がっていきます。
結論から言いましょう。クリーニングに頼んでも完全に取れるわけではありません。
でも、まだうすい(根の浅い)カビならなんとかなるかもしれません。
酸素系漂白剤につけ置き
①40~60度のお湯に漂白剤を溶かし、2時間つけ置き
②カビの部分をもみ洗い
③すすがずに洗濯機に入れて普通に洗ったらすぐに干す。
濡れたままの状態で置いておくとカビが増えるので乾燥機能を使うか、洗ったらなるべく早くに天日干しをして乾かしましょう。
あまりにひどい場合は先生へ伝えて新しいものと交換してもらえるよう相談してもいいでしょう。
給食着の黄ばみの落とし方
シミを落とそうと、漂白剤を使って洗濯したら黄ばんでる!!塩素系漂白剤をつかうと、生地が変質して黄ばむことがあります。白い給食着を使っているご家庭なら、還元系漂白剤で元通りになります。
還元系漂白剤
ハイドロハイターや、カラーランリムーバーなどの還元系漂白剤を使用する際にはいくつか注意点があります。
ほかの洗剤と混ぜると有毒ガスが出る危険性があるので決して混ぜて使わないこと。
色柄もの、金属製のボタンやファスナーがついている場合には使えないので、白い給食着の方限定です。使うときにはゴム手袋をする。液はね防止のエプロンをしてもいいでしょう。
①40度位のお湯に漂白剤を溶かして30分ほどつけ置き。
②すすいで洗濯機で普通に洗う。
その他、皮脂汚れが貯まって黄ばんでいる場合もあります。次の黒ずみの落とし方の項目で一緒にご紹介します。
給食着の黒ずみ/黄ばみの落とし方
袖や襟など、肌に直接触れて汗を多く吸い込む場所には皮脂がいっぱいです。皮脂汚れが黄ばみをおこし、そこに埃などの汚れがつくと黒ずみに変化します。とくにポリエステルの生地は、汚れを吸着しやすい性質があります。
洗濯では落としきれない汚れや埃が少しずつ蓄積している汚れには、油を分解する効果のあるものを使います。
重曹
①重曹ペースト(大さじ1の重曹に水を少しずつ加えて練る)をシミの上に塗りこむ。
②上から台所中性洗剤をポトン。もみ洗いしてからそのまま水かお湯につけて30分。
③水でよくすすいで、洗濯機で普通に洗う。
重曹は弱アルカリ性です。肌の弱い方はゴム手袋を使用する。最後は水でよくすすいでから洗濯機に入れるか、クエン酸を水に溶かしたものですすいで中和するなど注意が必要です。
酸素系漂白剤
①頑固な黒ずみには、60度位の熱いお湯に酸素系漂白剤を溶かして1~2時間つけ置きしましょう。ひどい部分には台所洗剤や洗濯石鹸を直接もみこんでもいいでしょう。
②かるくしぼって、洗濯機で普通に洗う。
オキシクリーン
①40度~60度のお湯4リットルに付属スプーン1杯の溶剤を溶かして30分つけ置き。
②ネットに入れて洗濯機で普通に洗う。
オキシクリーンの漂白力は高いのでゴム手袋をする。つけ置きの時間が長すぎると生地が傷むこと。洗濯槽の汚れが取れて洗濯物につくこともあるので洗濯槽を洗ってから使用するか、ほかの洗濯ものとは別にしてネットに入れて洗濯機で洗うなどに注意してください。
なんだかわからないシミ
子供に聞いてみても、いつ何をこぼしてつけたのかのかわからないシミ。そんなシミを見つけたら、
台所食器用中性洗剤
①シミ部分の下にタオルなどを敷き、食器用中性洗剤をつけたら上から歯ブラシでトントン。
②水で流したら洗濯機に入れて普通に洗う。
それでも落ちない場合はたびたびご紹介した通称「魔法水」。
重曹
①シミ部分の下にタオルなどを敷いて、重曹小さじ1、液体酸素系漂白剤小さじ3、食器用中性洗剤3滴を軽く混ぜ合わせて、歯ブラシにとってシミ部分に上からトントン。
②シミ部分を水でよくすすぐ。
③洗濯機でいつものように洗う。
注意点としては、シミ部分をしっかり水ですすぐこと。重曹のアルカリが衣類に残っていると、数年後に黄ばみになってしまうこともあります。クエン酸を水に薄めたものを上からかけて、中和してから洗濯機にいれてもいいでしょう。
給食着が魚臭いにおいの落とし方
お魚の献立があった日はにおいが移ってしまったのか、こどもたちが魚くさく感じる時があります。給食着にももちろんにおいはついています。年季のはいった給食着の場合は、魚メニューはなかったはずなのに、週末のお洗濯でもとれないにおいに不快感を感じるときもありますよね。
そんな匂いの原因は、トリメチルアミンという物質。皮膚や洋服にもなじみやすいので、一度つくとなかなかとれないという特徴があります。
軽くにおう程度なら
クエン酸
①水かぬるま湯バケツ一杯にクエン酸30グラム程度をとかしてつけおき。
②しっかりすすいでから洗濯機で普通に洗う。(レモン水で代用するなら、台所洗剤を溶かしてもみ洗いしてからレモン水につけ置きしてから)
それでも取れない頑固なにおいの場合は洗濯して汚れを落としてから酸素系漂白剤を使いましょう。
酸素系漂白剤
①洗濯後、バケツに40度から50度のお湯を準備。
②酸素系漂白剤を大さじ3~4を溶かした中に2時間つけ置き。
③水でよくすすいで脱水して干す。
給食着の汚れの落とし方(カレー絵の具カビ黄ばみ黒ずみ魚臭い)染みを抜く方法のまとめ
給食着にシミは、子供に聞いてもいつ付けたのかわからないのがほとんど。ついてすぐのシミならきれいにできても、かなり時間がたったシミは落としにくいと覚悟しましょう。
とはいっても、手間をかければ落とせるシミもあります。何度も繰り返して落としていくのがポイントです。
それでも落ちず、そのまま使うには衛生的にどうなのか首をかしげてしまう場合は先生に相談して新しいものに取り替えてもらうのもいいでしょう。
しみ抜き方法についても!