3学期はまとめの時期。
子どもたちの成長を見守ってきた一年間の締めの時期になりますね。
担任にとって進級は、楽しい毎日を過ごしてきた子どもたちとの別れもあり、嬉しさと寂しい気持ちが混在するのではないでしょうか。
クラスだよりや保護者会の場面での、保育士から子どもたちと保護者の方へのメッセージ作りに頭を抱えてしまう保育士の方も多いはずです。
ここでは
- 保護者に向けてのメッセージ(幼児・乳児)の例文
- 子どもたちに向けてのメッセージの例文
- 自分で文章を考える際の注意点
以上の3点をまとめています。
ぜひ参考にしてみてください。
【進級】保育士から保護者へのメッセージ文例
進級する園児の保護者に向けたメッセージの文例を紹介します。
例文①幼児クラス担任のメッセージ
一年間、クラス運営にご協力いただきましてありがとうございました。
○○くみの担任となり、初めて子どもたちに挨拶をしたのがつい昨日のように思い出されます。
まだ幼かった表情をしていた子どもたちが、この一年でたくさんの経験を通して一回りも二回りも大きくなりました。
特に最後の発表会では「大きな拍手がもらえるように」とそれぞれが目標をもって取り組み、台詞がなかなか覚えられない子がいるとお遊びの時間でも一緒に練習に励む姿もみられました。
クラスみんなで力を合わせて日々頑張る姿に感動しました。
○○くみへと羽ばたいていく子どもたち。
これからも応援していきます。
幼児クラスは行事に対して、子どもたちも意欲的に取り組む姿が多く見られ、練習での様子などを伝えるとわかりやすくなります。
できるだけ簡潔に伝えるようにするとよいでしょう。
例文②乳児クラスの担任のメッセージ
一年前はまだコロコロしている子、ゆっくりと慎重に歩きだした子と、まだまだ大人の目や手がたくさん必要だった子どもたち。
最近では食具を使おうとしたり、隣にいるお友だちに微笑みかけたりと、自分だけの世界から少しずつまわりへと世界を広げています。
子どもたちが健やかに成長していけるようにとお願い事が多くありましたが、いつもご協力くださりありがとうございました。
これからも、子どもたちの健やかなる成長を願っております。
乳児クラスは家庭との連携が幼児以上に必要で、連絡帳の記入など保護者の負担も大きいので、協力したいただいたお礼はしっかりと伝えるようにするといいと思います。
例文③進級する子どもたちへのメッセージ
みなさん、進級おめでとうございます。
○○くみさんの仲間と過ごした1年間、どんな思い出があるかな?
楽しかったこと、嬉しかったこと、時には友達と喧嘩もしたね。
泣いたり怒ったり、いつも一生懸命なみんなのことが大好きです。
これからも、自分とお友だちを大切にできるみんなでいてね。
新しいクラスになってもずっとずっと応援しているよ。
子どもたちには、クラスのみんなで過ごした日々を思い出せるようにわかりやすく伝えましょう。
そして、進級にうしろ向きな子も前を向けるようなエールを伝えることも大切だと思います。
【進級】保育士から保護者へのメッセージのコツやポイント
保育士から保護者へのメッセージの例文を3つお伝えしましたが、ポイントさえ押さえておけば自分なりのメッセージを考えるのも楽になる♪
そんなポイントとコツをお伝えしまね。
子どもへの感謝の言葉のコツやポイント
- 子どもたちには分かりやすい表現で伝えること!
- このクラスになってどんな経験をして成長したのか
- 進級することへのエール
行事を通しての成長など、具体的な例をあげて書くと、子どもたちもに分かりやすく心に響くと思います。
そして、進級することはみんなが喜んでいるわけではありません。
担任が変わることやクラスのメンバーが変わることを不安がっている子もいることに考慮し、エールを送ることで進級に対して後ろ向きな子も背中を押されるはずです。
保護者への感謝の言葉のコツやポイント
- 「至れないことが多くあった」「頼りなく思うこともあったと思う」など後ろ向きなコメントはなるべく控える
- 園でしか見られない成長した姿を伝える
「進級」という子どもたちの門出を一緒にお祝いする気持ちを第一に考えていきましょう!
「毎朝泣いていた子が泣かずに登園できるようになった」
など、保護者の気がついている成長した姿を伝えるだけでなく
「友達との喧嘩では周りの子も心配して間に入ってくれることもできるようになってきた」
「年下クラスの子がいると自然と手をさしのばしている」
など、保護者の方が見ることの出来ない園での姿を伝えることも、保育士から保護者の方へのメッセージ作りをするうえで大切です。
【進級】保育士から保護者へのメッセージの注意点
終わりよければすべてよし!ということわざがあるように最後の挨拶はとても重要です!
だからこそ、保育士から保護者の方へのメッセージはしっかりとポイントを押さえて伝えましょう
- マイナスなイメージになるようなことは伏せておく
- 子どもたちが成長した姿をできるだけ分かりやすく
- 子どもたちへのメッセージ同様に進級に対して期待感がもてるように
「喧嘩することが多かった」など、マイナスなイメージがつきやすいことは控えた方がよいでしょう。
そして、「この子たちが進級しても頑張れそう」と思えるようなメッセージを送るといいですね。
保育士から保護者へのメッセージの例文!進級する子どもと保護者への感謝の言葉のまとめ
ここでは保護者の方と子どもたちに送るメッセージの例文と、メッセージを作るときのポイントをお伝えしてきました。
- マイナスなことは伝えない
- 子どもに対しても大人に対してもわかりやすく
- 行事を通してなど成長したことを簡潔に伝える
以上の点に気を付けて、メッセージを受け取った保護者の方や子どもたちが進級に対して前向きになるように伝えられたらいいですね。