12月に入ると、親戚からお歳暮が届くことがあります。
お礼の電話をしたり、メールやラインで贈り物のお礼を伝えてもよいのですが、年上の親戚の人には、お礼状を送って感謝の気持ちを伝えると丁寧です。
お歳暮のお礼状を送る場合、親戚に堅苦しい文面のお礼状を送るとよそよそしい感じがしますし、くだけた文面では年上の親戚に対して失礼になりそうですよね。
しかし、お礼状の書き方もポイントを押さえれば、難しくはありませんよ。
それでは、お歳暮のお礼状・親戚に送る堅苦しくないメッセージの例文、お歳暮のお礼状の基本の書き方、お歳暮のお礼の品に添えるお礼の言葉・一言メッセージ、親戚宛の堅苦しくないカジュアルなお礼状を書く時の注意点を紹介します。
お歳暮のお礼状・親戚に送る堅苦しくないメッセージの例文
親戚宛にお礼状を書く時の、堅苦しくないメッセージを考えてみました。
お歳暮は、基本的にお礼の品(お返し)は不要です。
お礼の品(お返し)を送りたい場合は、時期をずらして、「寒中御見舞い」などを贈るとよいです。
お礼の品(お返し)を早めに贈りたい場合は、こちらからも「お歳暮」を贈る、または、「お年賀」を贈るということも可能です。
また、経済的負担をかけたくないなどの理由で、お歳暮を辞退したい場合もあります。
その時は、お歳暮に対する感謝の気持ちを伝える手紙を必ず添えて、いただいたお歳暮と同額程度の品物をお返しします。
手紙には、「今後はお気遣いなく」と「今後も変わらぬおつきあいをお願いしたい」という内容を書きます。
それでは、お礼状の例文を紹介します。
例文①お礼の品を贈らない場合
厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
先日は、お菓子を送っていただき、ありがとうございました。
とても美味しかったです。
子どもたちも大喜びでした。
いつも私たち家族を気にかけてくださって、ありがとうございます。
まだ寒い日が続きますので、どうぞお身体には気をつけてお過ごしください。
例文②お歳暮を辞退したいとき
今年も残りわずかとなりましたが、お元気でお過ごしのことと思います。
先日は、結構なお品を送っていただき、ありがとうございました。
いつもご無沙汰しておりますので、かえってご面倒をおかけしていることに恐縮しております。
今後はこのようなお気遣いをなさらないようお願いいたします。
これからも変わらぬおつきあいをさせていただきたいと思います。
厳しい寒さが続きますので、どうぞご自愛ください。
お歳暮のお礼状の基本の書き方
お歳暮のお礼状の基本的な書き方を見ていきましょう。
お礼状の基本構成
①前文
・頭語
「拝啓」など
・時候のあいさつ、安否伺い
季節の挨拶や、「いかがお過ごしですか」など。
②主文
・起こし言葉
「このたびは」「さて」など
・本文
手紙の本題
③末文
・結びの言葉
先方の健康を祈る文、お礼、お詫びなどを述べる文など。
・結語
「敬具」など
頭語に対応した結語を使います。
④後付
・日付
・差出人の署名
・宛名(相手の名前と敬称・〇〇様)
・脇付
「侍史」「貴下」など。
親戚に堅苦しくないお礼状を書く場合
親戚宛に堅苦しくないお礼状を書くポイントをまとめました。
- 頭語、結語は堅苦しいので省略してもよいです。
- また、脇付も親しい人に手紙を書く場合は、省略されることが多いです。
- 季節の挨拶、本文、結びの言葉の順でお礼状を書くと、堅苦しくなく、丁寧なお礼状が書けます。
- お礼状の本文に、お歳暮としていただいた品の感想などを書くとよいですよ。
- 「美味しかったです」、「家族皆が喜びました」など。
お歳暮のお礼の品に添えるお礼の言葉・一言メッセージ
お歳暮のお返しとして改めて贈り物をする場合に、一言メッセージを添えたいですよね。
お礼を伝える一言メッセージを見ていきましょう。
親しくしている親戚宛の一言メッセージなので、季節の挨拶などは省略しています。
祖父母への一言メッセージ
おじいちゃん、おばあちゃんへ
美味しいものをいただき、ありがとうございました。
また遊びに行きますので、お元気でお過ごしください!
おじへの一言メッセージ
〇〇おじさんへ
先日は結構なものをいただき、ありがとうございます。
おじさんが好きそうなお酒を見つけましたので、どうぞ召し上がってください。
寒い日が続きますので、体調を崩さないよう、ご自愛ください。
おばへの一言メッセージ
△△おばさまへ
先日は私が大好きなお菓子をいただき、ありがとうございました。
少しですが、私の住む地域の名産品を送りますので、召し上がってみてくださいね。
また、お会いできるのを楽しみにしています。
いとこへの一言メッセージ
〇〇さんへ
〇〇さんからいただいたお菓子、とても美味しかったです。
いつもありがとう!
私の住む地域で有名な△△を送ります。
数年前にテレビで紹介されて話題になったので、見たことがあるかもしれません。
皆さんで楽しんでいただけたら嬉しいです。
親戚宛:堅苦しくないカジュアルなお礼状を書く時の注意点
・お歳暮をいただいたら、早めにお礼状を送りましょう。
おそくとも3日後までに送ると良いです。
遅れてしまった時は、お礼が遅くなったお詫びを書き添えましょう。
・カジュアルな手紙でも、季節の挨拶、本文、結びの言葉の順で手紙を書くと丁寧です。
お歳暮のお礼状の例文・親戚への堅苦しくない書き方の文例のまとめ
親戚へのお歳暮のお礼状の書き方を紹介しました。
・お歳暮にお礼の品(お返し)は不要なので、お礼状を出します。
・お歳暮を辞退したいときは、いただいたお歳暮と同額程度のお返しの品を贈り、手紙を添えます。
「お歳暮への感謝」、「今後はお気遣いなく」の文面を入れて、添える手紙を書きます。
「今後も変わらぬおつきあいをお願いしたい。」という文面を入れると、より丁寧です。
・親戚に出す場合は、季節の挨拶、本文、結びの言葉の順でお礼状を書くと、堅苦しくなく、丁寧なお礼状が書けます。
本文に、いただいた品の感想(「美味しかったです」、「家族皆が喜びました」など)を書くとよいです。
・お歳暮にお礼の品(お返し)は不要ですが、こちらからも何か贈りたい場合は、お歳暮として、または時期をずらしてお年賀や寒御中見舞いとして贈ります。
親戚からのお歳暮に対してこちらから贈り物をするときは、堅苦しくない一言メッセージを添えるとよいです。
親戚の方から心がこもったお歳暮をいただいたら、早めにお礼状を送りたいものですね。
簡潔な文面でも、お礼の気持ちは伝わりますよ。
例文も参考にして、堅苦しくなく、しかし、ありがとうの気持ちが伝わるお礼状を書いてみてくださいね!