「部活にいくのがつらい…」
「もう辞めてしまおう。」
「でもどう辞めて良いかわからない…」
せっかく始めた部活動。
できることなら卒業まで続けたいところですが、練習がきつい、人間関係がしんどい、思ったより勉強と両立できない、と様々な問題に見舞われることもあるかと思います。
この記事ではこのような悩みをもつ中学生の方に向けて、部活を辞める時の切り出し方をご紹介します。
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉もあるように、なるべく穏便に、そしてその後の学校生活にも支障が出にくくなるような、言い方やタイミングも載せていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【中学生】部活を辞める時の切り出し方の注意点
部活を辞めることを切り出すときは、どのようなことに注意すればよいでしょうか。
自分の気持ちを整理する
自分はなぜ部活をやめたいのか?
ひとは悩みを抱えると、つい頭の中でぐるぐる考えがちです。
そんなときにおすすめしたいのが、紙に書き出すという方法。
この方法に関する本も多く出版されており、世間でも話題となっています。
頭の中が整理されてスッキリし、ストレスが軽減すると言われています。
書き出してみることで、客観視でき、
「やっぱり辞めずに続けてみようか。」
「この理由であればやはり辞めるべきだ。」
と、考えがまとまりやすくなるでしょう。
感情的にならない
「もう辞めます!」
と感情的になって、勢いで切り出してしまうと、本当の理由が伝わらなかったり、あらぬ誤解を招いてしまったりする危険があるでしょう。
自分の気持ちを正しく伝えるには、冷静になって、考えをまとめる必要があります。
相手やチームを批判しない
「ペアの○○のせいで勝てず、面白くないので辞める。」
「チームとして△△が足りていないので辞める。」
このように、誰かを責めたくなるような不満を持ったことがあるひとは、実は多くいるのではないでしょうか。
ただ、その不満をそのまま伝えてしまうと、誰かを傷付けることになったり、後々の学校生活がやりづらくなったりする可能性があります。
中学生が辞める部活の顧問を納得させる言い方の例文
では、具体的に、どんな切り出し方であれば納得してもらえるのでしょうか。
例をみていきましょう。
他にやりたいことがあるから辞める
「自分は音楽大学に行きたいので、部活を辞めて、その時間をピアノの練習時間に充てたい。」
など、将来の目標や習い事などのために部活を辞めるという場合です。
この切り出し方であれば、
「部活を辞めて何をするのか?」
という部分が明確になっているため、顧問の先生を納得させやすいでしょう。
練習がきついから辞める
強豪校であれば、平日はもちろん、土日も1日中ハードな練習をしている…という学校もあるでしょう。
この厳しい練習についていけるかどうかは、個人差があります。
周りと比べて、みんなと同じメニューをがんばれない自分はダメなやつなのだと落ち込む必要はありません。
素直に「練習がきついから辞める」という切り出し方で大丈夫ですが、一緒に頑張ろうと引き止められる可能性が高いので、揺るがない意思を持っておくことが必要です。
上達する気がしないから辞める
「いくら先生や先輩のアドバイスを素直にきいても、うまくならない…」
そんな悩みを抱える方もいると思います。
具体的に、どのくらいこんな風に練習したけれど、どうしても無理だったと説明すると説得力が増して、納得してもらいやすくなるでしょう。
丁寧に教えてくれた方には本当に申し訳ない、感謝している、と伝えると悪い印象は持たれません。
人間関係がうまくいかないから辞める
いくらその部活のスポーツや音楽、美術などが好きであっても、人間関係がうまくいかないと部活に行きたくなくなりますよね。
辞める前に、親や友達、先生など、一度誰か信頼できるひとに相談してみることはできますか?
事態を悪化させてしまうようなひとに、わざわざ相談する必要はありませんが、誰かに話すことで解決できる部分があるかもしれません。
もしそれでも状況や関係が変わらず、辞めたい意思も変わらないのであれば、
「一度、解決を試みたけど無理だったので辞めます。」
と顧問に伝えて良いと思います。
もし、人間関係が理由で辞めるということが他のひとに伝ってほしくないのであれば、本当の理由を言わないのもひとつの手です。
納得してもらいやすい、他にやりたいことがある、という切り出し方にすると良いでしょう。
部活でいじめられているから辞める
大変勇気がいることですが、親、そして顧問の先生や担任の先生以外でも良いので、信頼できる先生に伝えてください。
先生に直接言いづらければ、親から先生へ連絡してもらってください。
先生たちにはこの事実をしっかりと把握してもらう必要があります。
ただ、信用できる先生がいない、事態が悪化しそうで怖い、という場合は無理する必要はありません。
人間関係が理由で辞めるときと同様、本当の理由を言わないのもひとつの手です。
物理的な距離をとることは、逃げることではありません。
勉強する時間がないから辞める
この切り出し方は、他にやりたいことがあるから辞める、という状況と同じで、部活をやめて何をするか明確にできているので、納得してもらいやすいです。
勉強時間をしっかり確保したいという気持ちを、先生たちも応援してくれるでしょう。
病気やけがで迷惑をかけたから辞める
迷惑をかけてしまったと、自分を責めてしまう気持ち、よくわかります。
ですが、この理由であれば、顧問の先生や仲間から引き止められることがほとんどでしょう。
引き止められて、もう少しがんばろうと思えるなら、そのまま継続される良いと思います。
どうしても精神的に参っていて、部活に顔を出すのもつらいというレベルであれば、その気持ちも一緒に伝えましょう。
自分には向いていないから辞める
「このスポーツ(音楽や美術なども)、向いてないな…」
と、思う瞬間もあるでしょう。
入部してすぐの頃に、
「自分に向いていないので辞めます。」
と伝えると、高確率でもう少しやってみよう!と引き止められると思います。
もう少し続けてから、
「○月頃から向いていないのではと感じ、△ヵ月ほどがんばってみたが、やはり向いていないと確信したので辞めます。」
と、具体的な説明をすると納得してもらいやすくなります。
少しでも続けるのがつらい場合は無理をせず、別の理由を見つけても良いかもしれません。
部活を辞める時はいつまでに言う?タイミングは?
タイミングとしては、大会や大きなイベントが終わった後。
チームであれば、その大会などの直前に辞めてしまうと、迷惑をかけてしまいます。
今後の人間関係にも支障が出てしまうかもしれないので、可能な限り、辞めるタイミングは見計らった方が良いでしょう。
他にも、学年が変わるタイミングも周りに迷惑がかかりにくいのでおすすめです。
中学生が部活を辞める時に誰に言えばいい?伝える順番は?
誰に伝えるかということについては、
1.一番の味方でいてくれるであろう、親。
2.信頼できる部活の仲間や友人。
3.最後に部活の顧問の先生。
という順番で伝えるのが良いでしょう。
自分の身近なひとから順に、自分の想いを理解してもらっておくと心強いですよね。
2.については、自分で伝える前に顧問の先生や他の部員に伝わっていた、ということがないように、誠実な対応をしてくれる仲間や友人、1人か2人程度に相談を。
顧問の先生に話しづらい場合は、自分の口から伝えるのが一番ではありますが、親に協力してもらうのも良いでしょう。
中学生が部活をやめると内申書に響く?
調べたところ、内申書に響くかどうか、明確な答えはわかりませんでした。
成績などのほかに、何年生のときに何の部活をしていた、という情報は高校側に伝わりますが、その情報をどのようにとらえるかは高校によって異なるでしょう。
ただ、受験の面接などで、部活をしていたかときかれることはよくあるかと思います。
その時に部活を辞めたことを伝えるのであれば、自分にとってマイナスにならないような理由をしっかりと答えられるようにしておくと良いでしょう。
部活を辞める時の切り出し方!中学生が顧問を納得させる言い方やタイミングのまとめ
◆まず、自分は本当に部活を辞めたいのか。
辞めたい理由や考えをしっかりまとめる。
◆部活を辞めたあと何をするのか、明確にしておくと納得させやすい。
◆今後の人間関係が不安であれば、悪口を言わない、辞めるタイミングを見計らうなど、なるべく周りに迷惑をかけないようにするべき。
部活を辞めることは、中学生であればとても大きな決断ですよね。
しっかり自分の考えを持ち、筋を通していれば、軸がぶれずに辞める意思を伝えられます。
限られている貴重な中学生時代を、後悔の無いように過ごしてくださいね。