塾で寝てしまう生徒がいると講師の先生方は困ってしまいますよね。
我が家の長男も塾で寝てしまう居眠りの常習犯でした。
集団指導がダメなのかと個別指導塾に変更したものの効果ゼロ。
このままでは塾の先生にもご迷惑をかけてしまうし、どうしたものかと悩み退塾したこともありました。
しかし、そんな息子も中学生になって塾で寝ることがなくなりました。
こちらの記事では、塾で寝る生徒の原因や対処法をまとめていきます。
塾で寝る生徒は講師の努力不足?
塾で寝る生徒は講師の努力不足なのでしょうか。
「塾で寝る生徒は来ないで欲しい」講師の先生からしたら、これが本音かなと思います。
親に言われてしぶしぶ通っている子もいる中で、先生方は試行錯誤されながら一生懸命ご指導くださっています。
しかし、あまりにも居眠りが続くと…
- 塾の授業で寝るくらいなら来ないで家で寝てればいいのに
- 塾で寝てしまう子は容赦なく起こす
- うちの塾の指導方針に従えないならやめていただいて結構です
- 寝てようが授業料は親が払ってくれてるからまあいいか
このように感じていらっしゃる先生方は多いかもしれません。
私が3人の子育てをしながら、子どもたちをいくつもの塾に通わせてみた結果感じているのは、先生だけの問題ではないと思っています。
考えられることは、以下の3点かなと考えます。
- 先生と生徒の相性
- 子供と塾の相性(方向性)
- 子どもの学力と塾の進行度合いがあっていない
もっと具体的に原因を見ていきましょう。
個別指導塾でも居眠りしてしまう原因
授業中や集団塾で寝てしまうお子さん以外に、個別指導塾でも居眠りしてしまう原因は以下の6つの場合が多いです。
- 勉強がわからないから
- 勉強がつまらないから
- 勉強が重要と感じていない
- 体力が持たない
- 病気が隠れている
- 脳の特性
親も本人も入塾の際には、ここで学んだら勉強がわかるようになる、成績が上がるかも…と期待をして入っていると思います。
しかし、実際入ってみたら思っていたイメージと違ったという場合も。
授業のスピードについていけなかったり、先生の話が入ってこなかったり、部活との両立が大変で体力が持たなかったり。
その子ごとに原因は異なります。
【体験談】塾で寝る息子への先生方の対応
我が家の中学生になる息子は小学5年生の時から学習塾に通っていますが、どこの塾でも寝てしまう居眠りの常習犯でした。
勉強となると居眠りを始める息子ですが、現在通っている塾では1回も寝ることなく行くことができています。
今まで通った塾の先生方がいろいろと対応をしてくださったので、記録として残します。
集団指導塾の女性講師
最初に通った塾です。
教室は10名ほどの集団塾で、それぞれが課題を行い先生に丸付けをしてもらうというスタイル。
最初のうちは、息子も真剣に取り組んでいたようでしたが、通い始めて2か月目のこと。
先生から連絡が入り、毎回居眠りをしているとのこと。
その都度声掛けをして、課題には最後まで取り組んでいました。
ただ、集中力がないため、すごく時間がかかっていました。
最終的に先生がしてくださった対応は、寝始めたら20分くらいほっておく。
そうすると、スッキリするようで取り組めるようになるとのことでした。
先生からは
- 夜はよく眠れていますか?
- もう少し早めに寝せるようにしてください
とアドバイスしていただいていましたが、21時には寝ていた息子をそれ以上早く寝かせることはできず本人も続けられないとのことだったので退塾することにしました。
個別指導塾の男性講師(生徒2人対先生1人)
次に通ったのが、個別指導塾でした。
こちらは前回と違い男性講師だったため、個別だし息子もまさか寝ないだろうと思っていました。
しかし、通い始めて3か月ほどたった時に、塾を無断欠席していたことが発覚。
どうしてなのか息子に問いただしてみると、「ボーっとするな!」「ちゃんとやれ!」「勉強しに来てるんだろ!」「質問ばかりしないで自分で考えろ!」といって、持っていたボールペンで頭を叩かれるから怖くて行けなくなったとのことでした。
他の生徒がいる前で何度も叱られたので、恥ずかしくて行くのがイヤになったとも話していました。
この個別指導塾は、欠席するときは親から連絡を入れていたのに、無断欠席でも先生からは何の連絡もなく不信感があったので、無断欠席がわかってすぐに辞めました。
息子の無断欠席に気づけなかった親もどうなんだと思われちゃうかもしれませんが、塾の時間にはちゃんと出かけて終わる頃に帰ってくるという『ずる賢さ』にまんまと騙されてしまっていました。
個別指導塾の男性講師
兄弟がお世話になっていた塾にも入れてみました。
こちらの先生は指導も丁寧なので、ボーっとしている息子でも叱らずに教えてくれるのではと思い、本人も行ってみるというので。
こちらは個別指導という名前はついていますが、30名ほどの教室に講師が1名でそれぞれ課題をこなし交代に指導を受けるスタイル。
でも、案の定…息子は居眠り。
ただ、こちらの塾では先生から居眠りの指導はなく、『正解が増えてきたら眠気も冷めるから』『わかるまで教えるよ』という寄り添い型でした。
しかし、息子は人前で教えてもらうことに対して、トラウマになってしまったようで恥ずかしくて耐えられないというんです。(前の塾でどんな指導をしてくれたんだか^^;)
行きたくない言い訳だったのかもしれませんが、長期休みの講習でお世話になっていたので、3週間でやめることに。
マンツーマン個別指導塾の先生
現在も通塾中なのがこちらです。
1対1の個別指導塾です。
家庭教師の通塾バージョンですね。
息子にあった進度で関わってくださるし、周りの生徒さんも同じように1人1人に先生がついて教えてくださるので、『勉強ができない』と気づかれにくいから気が楽なんだそう。
現在はこちらで落ち着いたので、高校卒業までお世話になろうと思っています。
塾で寝てしまう子供の親の気持ち
塾で寝てしまう子どもの親の気持ちはどうなのでしょうか。
- せっかく高いお金出して通わせているのにもったいない
- しっかり教えてもらわないと困る
- 成績が上がらないなんて通っている意味ない
- 塾の先生の教え方が悪い?
- 先生との相性が合わないのでは?
- 先生の教え方とマッチしないのかも
私が感じるのは、学生時代というのは勉強ができるできないで自己肯定感が決まるのではと考えます。
もちろん、志が高く成績が良くても『まだまだだ』と思って落胆するお子さんもいると思います。
しかし、本当に勉強でつまづいているお子さんは、勉強ができなくていいと思っているのか?困っていないのか?
勉強が苦手、勉強が嫌いと思っていても、やっぱりテストで低い点数を取ると、表面には出さなくても自分はこんなにできないのか…と落胆します。
少しでも成績が良くなって人並みの人生を歩んでほしい。
知識を身につける中で何か一つでも将来につながる得意なことを見つけてほしい。
高校くらいは行ってほしい。
塾に行って最低限の成績をとって、できれば家計にやさしい公立高校でお願い…などではないでしょうか。
塾で居眠りしないための対策
塾で寝ないための対策として私が息子に試した方法や調べた情報がこちらです。
- 塾に行く前に20分程度の仮眠をとる
- 塾に行く前に大食いしない
- ハードグミ(飲食OKの塾なら)
- ミンティアなどのさわやか系タブレット (飲食OKの塾なら)
- ラムネなどブドウ糖をとる (飲食OKの塾なら)
- 顔や手を冷たい水で洗う
- 凍らせたペットボトルで首を冷やす
- 背伸びやストレッチをする
- 眠気をさますツボを押す
- 耳を引っ張る
- 先生に質問したいことを事前に3つ考えていく
一方的に話を聞くだけや課題に取り組むだけだと睡魔に負けてしまうこともあるので、宿題や授業で分からなかったところを掘り下げて質問する習慣をつけて眠気を覚ますのも◎と思います。
塾でどんな対策をしても寝てしまう子どもなら
塾に通っていて様々な対策をしても寝てしまうお子さんなら、やはり家庭教師やマンツーマンの個別指導教室をおすすめします。
1対1で先生との相性が良ければ、まず寝ません。
どこの塾に行ってもぐ~すかぐーすか寝てしまっていた息子が変わったのは、やはりマンツーマンかつ先生が親身になってくれることだったと思います。
人は何か少しでも気にかかることがあるの自然と自分にブレーキをかけてしまう生き物です。
勉強が楽しいと思えるようになるには、その子に合った環境と先生が必要不可欠だと思いますよ!