妊娠がわかって多くの人が悩むのが、つわりのことですよね。
仕事をしていると特に、
「朝から体調が悪くて仕事に行けない・・・」
「仕事中に気分が悪くなってトイレから出られない・・・」
と、妊娠前と同じように仕事をすることはできなくなってしまいますよね。
そんなとき、ふと頭をよぎる。
「仕事、辞めたいな・・・」
多かれ少なかれ、そんなふうに考える人は多いです。
だからといって、じゃあ辞める!と簡単に決断できる人はあまりいないですよね。
では仕事をやめるかどうかはどのように判断したらよいのでしょうか?
妊娠で仕事を辞めたいと考えるのは甘えではない
まず、妊娠を機に仕事を辞めたいと考える人はたくさんいます。
妊娠は病気ではないが通常の身体ではない
妊娠するとつわりで体調が悪くなり、一日中眠かったり、手足がむくんで痛くなったり・・・
お腹が大きくなってくると普通に生活しているだけで辛い日もあると思います。
病気ではないからこそ、妊娠中の不調を改善してくれる薬もありません。
そんな中お仕事をするのは、本当に!とても!大変です!!
産休育休の制度が不十分な職場も多い
まだまだ日本では、産休や育休の制度がほとんど使えないような職場もあります。
そのような場合は退職せざるを得ない、という人もいますよね。
妊娠で仕事を辞めたいのが甘えだと考える理由
では、このように身体の不調や職場の制度が整っていない場合があるのにもかかわらず、退職するのは甘えだと考えてしまうのはなぜでしょうか?
妊娠で仕事を辞めたい考えが甘えでも辞めたい人の割合
妊娠で仕事を辞める人はどれくらいいるのでしょうか?
仕事を辞める理由
・つわりなど体調面の不安がある
・切迫早産など安静にしている必要がある
・残業が多く、復帰しても続けられそうにない
・産後は育児に専念するため、復帰する気がない
・妊婦や胎児にとって仕事内容に不安要素がある(立ち仕事、重い荷物を運ぶ、深夜勤務があるなど)
などが挙げられます。
働き続ける理由
・仕事内容が好き
・経済的に不安で働く必要がある
・子育て世代に理解があり、復帰後も働きやすい
といった理由があります。
妊娠で仕事を辞めたい考えが甘えでも辞めたいとき
たとえ妊娠で仕事を辞めるのは甘えだとしても、どうしても仕事を辞めたい!と思うこともありますよね。
そんなときはどうしたらよいのでしょうか?
心身の負担と経済的負担のどちらを優先するか考える
例えば、つわりがどうしてもツライ、切迫早産ぎみになってしまった、という場合。
しばらく休むのか、いっそのこと退職してしまうのか迷いますよね。
そんなときは、「経済的負担があるのか」「もしあるならどの程度なのか」という点でも比較してみてください。
経済的な心配よりも心身の負担があると感じる場合は思い切って退職し、また仕事ができる時期がきたときに再就職やパート勤務を考えてみるのもよいですよ!
誰かに相談する
人生の重要な局面なので、自分一人で決めるのは不安ですよね・・・
夫、両親、または職場の先輩、同僚、友人など、いろんな立場の人に意見をもらえると
視野が広がりますよ。
いつまで働くか決める
退職する場合は3カ月前から、と言われるのが一般的ですよね。
ですが、もっと早く辞めることができたり、シフトや引継ぎなどの関係でもっと長く働かなければいけない場合もあります。
産休に入るまで頑張ろう!といった具合に、リミットを自分で設定しておくとそこまで頑張れるかもしれません。
妊娠で仕事を辞めたい考えが甘えでも辞めるメリット
では、妊娠で仕事を辞めるメリットあるのでしょうか?
仕事による肉体的な負担が減る
「通勤時や仕事内容がハードでツライ・・・」「赤ちゃんや自分の身体が心配」という場合は、退職することによって肉体的な負担がなくなります。
仕事による精神的な負担が減る
マタハラ(マタニティハラスメント)を受けていたり、仕事にノルマがある場合は、仕事をすることで精神的に参ってしまいますよね。
そんな精神的なストレスが減れば、穏やかな妊婦生活を送ることができますよ。
赤ちゃんへの悪影響の不安が減る
重い荷物を運ばなくてはいけなかったり、職場に喫煙者が多い場合などは、退職することによってお腹の赤ちゃんへの悪影響を避けることができますね。
今後のキャリアを考えるきっかけになる
他にチャレンジしてみたい仕事がある・・・
キャリアアップを狙いたい・・・
でも次の仕事が決まっているわけでもないし・・・
という思いがあるのであれば、妊娠を機に思い切って退職してみましょう。
自分を見つめなおすいい機会になると思いますよ。
赤ちゃんとじっくり向き合える時間が増える
妊娠中は赤ちゃんと一心同体で、胎動を感じられますよね。
思い切って退職をしてゆっくりした時間を過ごせば、お腹の中で成長していく赤ちゃんと向き合えるようになりますよ。
妊娠で仕事を辞めたい考えが甘えでも辞めるデメリット
では、デメリットはあるのでしょうか?
世帯収入が減る
仕事を辞めればもちろん収入は減ります。
経済的に不安があるのであれば、その不安はさらに増長してしまうかもしれませんね。
再就職が難しくなる
産後、子どもがいる状態で就職活動をするのは簡単なことではありません。
「また働けばいいし~」と軽い気持ちで退職すると、「再就職するのが想像以上に大変で苦労した・・・」という人もいます。
辞める時期によっては産休・育休手当てがもらえない
もらえるはずの手当てがもらえないのはもったいないように思います。
もうあと数日働けば手当てがついたのに・・・!とならないように、手当てについては会社とよく相談して決めてくださいね。
妊娠で仕事を辞めたいのに甘えだと考え辞められないなら
ここまでメリットデメリットを考えてきましたが、それでも「妊娠で仕事を辞めるなんて甘えだ!」と考えてしまう場合は以下を参考にしてください。
どうしても辞められない理由を明らかにする
「経済的に不安」「仕事の内容が好きで生きがいになっている」など、辞められない理由を自分の中で考えてみてください。
辞めた方がいいのか、辞めない方がいいのかが自分で明確になってきますよ!
退職代行サービスも視野に入れる
勤務先で人手が足りていなかったり、辞めることを言い出せない場合は、退職代行サービスも考えてみましょう!
退職代行サービスとは、退職に関する連絡や手続きを自分の代わりにやってくれるサービスのことです。
退職したいけど円満に退職できるかどうか悩ましい場合は、このようなサービスを利用してみるのも良いと思いますよ。
妊娠で仕事を辞めたいのが甘えだと考え働き続けるなら
仕事を続けていくことを決めた場合でも、妊娠中は今までと違って身体に配慮が必要です。
どの時期でも決して無理しない
妊娠中は特に非妊娠時に比べて身体が疲れやすく、負担を感じやすくなります。
とにかく無理をせず、疲れや異常を感じたらすぐに休むようにしましょう。
体調が安定するまで仕事を休むことも考える
つわりの時期は、個人差がありますが食事や睡眠が十分に取れない場合もあります。
そんな時はとにかく体調を優先して、しばらく仕事を休むことも検討しましょう。
夫にも全面的に家事を協力してもらう
妊娠中に仕事をしている場合、出勤前や帰宅後にも家事をしているとなかなか身体を休める時間が取れません。
夫と家事をシェアして、家事をしてもらう習慣をつけておくと出産後も何かと助かりますよ。
リモートワークなど負担にならない働き方を職場に相談する
リモートワークに切り替えることができれば、通勤時のトラブルの心配もなくなります。
また、自宅であれば体調が悪くなってもすぐに休むことができますよね。
自宅でもできる内容の仕事であれば、リモートワークを相談してみてください。
雇用形態を変えられるか職場に相談する
正社員でフルに働くのが厳しいと考えるようであれば、パートや非正規に変えてもらう相談をしてみましょう。
仕事の負担が減るので、無理をせず仕事を続けることができるかもしれません。
主治医に相談する
仕事内容に心配がある場合、「このような仕事内容ですが妊娠中も続けて大丈夫ですか?」と健診の時に聞いてみてください。
「続けていて大丈夫かな・・・」と心配しながら仕事するよりも、一度お医者さんに相談すると安心できますよ。
体調不良の乗り切り方
「なんだか今日は調子が悪いぞ・・・」と思ったときに対応を考えるのはなかなかツライものです。
体調が悪くなった時にどのように対応すればよいか、あらかじめ考えておきましょう。
職場にも『急な欠勤や早退で迷惑をかけることがある』と伝えておけば、いざというときに連絡や相談がしやすいですね。
少し図々しくなるくらいの気持ちも必要
「職場に迷惑を掛けてはいけない!」と考えすぎると余計に気が張ってストレスになってしまうと思います。
「赤ちゃんをお腹の中で育てているんだから体調が悪くても仕方ない!」「迷惑を掛けてもみんなお互い様!」と少し図々しいくらいの気持ちでいた方がいい場合もあります。
妊娠で仕事を辞めたいのが甘えだと考え働くリスク
仕事を辞めて自宅でゆっくり過ごしているよりは、仕事をしていてリスクになることももちろんあります。
心身にストレスがかかる
仕事をしていれば、身体だけでなく、精神的にストレスになることも少なからずありますよね。
「体調が悪いのでお休みします。すみません」と毎回謝りながら連絡をしたり、健診で休みを取るのも気を遣う時もあるかと思います。
人と接するならウイルス感染の恐れもある
妊娠中の過ごし方や仕事内容にもよりますが、自宅で静かに過ごしているよりは、接する人が多くなると思います。
ウイルスに感染してしまった場合はお腹の赤ちゃんへの影響も気になってしまいますよね。
冬の時期などは特に注意が必要です。
妊娠出産に理解のない上司や同僚もいる
マタハラは減ってきていると言われています。
でも未だに「つわりは病気じゃないんだから」「○○さんも妊娠してたけど一回も欠勤しなかったよ」など心無い声を浴びせられてしまうこともあるかもしれません。
妊娠で仕事を辞めたい考えが甘えでも辞めて復職のチャンスはある?
全く経験のない新入社員を雇うよりも、ブランクがあっても経験者が欲しいと考える企業は多いはずです。
産後の復職をしたいと考えているのであれば、退職時にその旨を伝えておくと、上司もあなたのことを覚えておいてくれるかもしれませんよ!
妊娠で仕事を辞めたいのは甘えじゃない!辞めるか迷ったらどう判断する?まとめ
妊娠で仕事を辞めるのは甘えなんじゃないか・・・と、退職を迷うのは多くの人が経験する悩みです。
そんなときは、辞める場合のメリットデメリット、仕事を続ける場合のメリットデメリットを考えてよく検討してみてください。
パートナーともよく話し合って、納得のいく決断ができることを願っています♪