子供が文章問題が理解できるようになるために、親も教えてあげるのに、分からないものは、分からない!!なんていわれたことはありませんか?
親としても「なんでこれだけ教えてるのに分からないの!」なんて声を荒げたことがあるのでは?
問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない。
長文苦手、やっても怒られる、文章読むこと自体苦手・・・。もう悪循環です。
教えるにも、どうしても喧嘩になる。。
もっと上手く教えてあげたい文章問題の苦手意識を取り除き、文章問題が理解できるようになってほしいと思いますよね。
今回は、文章問題を理解できない子供の原因、文章題が出来るようになるための取り組み、参考書の紹介を行っていきます。
文章問題や文章を理解できない子供の原因は?
文章問題ができる子供は、どうしてでしょうか?
それは、たくさんの計算問題に取り組んで来たから、パターンが分かったり、同じような問題がたくさんでてくることで慣れてくるのですね。
文章問題や文章も同じです。テストや授業だけでしか解いてないと得意にはなりません。文章を理解することは、全ての教科に繋がってきます。
文章問題や文章を理解できないいくつかの原因をあげると、
- 普段から読書をしていない
- 漢字や知識の勉強が苦手
- 人の話を最後まで聞かない。文章の飛ばし読みをする
- 辞書引きや図鑑引きをしない
- 発達障害などの病気の可能性
これらが共通しています。
文章題の際、一度声に出して読ませてあげてください。文章も問題も一度声に出して子供に読ますことで、意外な所で文を区切っていたり、変な所できることで意味不明な単語になっていたりと気づくこともあります。それは、ただ文字を追っているだけの状態であるということです。
子供は、幼少期で親から言葉を聞き、それをオウム返ししますよね。それが慣れてくると指さし読みになり、次に文章という形になっていきます。文章題が理解できていない子は、文章より前段階の文字を追うので精いっぱいの状態です。文章読みの不足ということです。 同じ文章を3回読むと理解できるように、文章を何度も読む必要がある状態です。
上記の内容を具体的に説明すると
*普段から読書をしないため、活字に慣れておらず、読書で読み取れる自分物の気持ち・季節の事柄などの知識や文の構成にも劣っているのです。人は活字を目で追い読むだけでも、脳がとても活性化されています。視覚から入る情報は80%を占めている程、大切なのです。
*漢字や知識の勉強が苦手であまりしていない場合、文章で分からない言葉にぶつかります。漢字が読めなくても成り立ちで分かるような漢字もありますが、それだと通用できなくなります。
基本は、音読と読み書きです。一気に覚えるのは難しいものです。普段から少しずつ5分ドリルでも学校の文字のけいこでも良いので毎日続けるようにしましょう。
*人の話を聞かなかったり、文章の飛ばし読むをする子は、普段自分の話を聞いてもらえてない場合が多いです。人の話を聞かない子供は、文章や文章問題の理解が出来ない事にも繋がります。いつからでも間に合います。親子でたくさんの会話でコミュニケーションをとるようにしましょう。
*幼少期では分からなかったが、小学校になると、たくさんの事を取り組んできたにも関わらず、何も変わらない。聞くことも考えることもしてくれず、理解力や態度や行動が不安定である場合は、もしかしたら、発達障害の可能性があります。発達障害にも大まかに3つに分かれており、自閉症、多動症、学習障害があります。それぞれ違う特徴があります。病気の詳細につきましては、厚生労働省がのせてあるサイトを参照していただきたいです。
URL:https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_develop.html
病気が疑われる場合は、専門の医療機関へ相談に行くと、どのように教育を行ってあげると一番適切なのか。周りの対応の仕方や、子育ての仕方も詳しく教えてくれます。日本は、施設も充実しているため、相談の場所もたくさんあります。不安に思わず、少し行動が気になるようなことがあれば、相談してみるようしましょう。
文章問題も文章も理解できない子供は音読をしよう!
文章問題と言えば、イメージするのは、算数ではないでしょうか?算数なのに?音読?国語と関係ないでしょ!と思うかもしれませんが、国語は全ての教科に大変必要な力なのです。
算数では、計算以外に文章を理解する必要があります。
まず文章を理解し、図や絵に変換し始めて計算に入っていきます。
この理解が乏しいと求める式が分からなくなるのです。
例えば、小学2年生の簡単な例をあげると
56枚のカードをなおきさんと弟の2人で分けます。
なおきさんが弟の2倍より4枚少なくなるようにします。
弟の3倍は何枚でしょうか?そしてなおきさんは何枚になりますか?
さて、これを文章のみで理解しようとするととても難しいですよね。
この時に役立つものが、線分図になるわけです。
しかし、話の内容が理解できていなければ、線分図も起こすことができません。
このように、文章の理解が出来ていなければ、文章問題のやり方も理解することができず、図や絵に表せないため苦手意識が増えてしまいます。
文章問題を理解するためには、まずは、簡単な問題をたくさん解き、そして文章問題を理解するために声にだして音読することがお勧めです。
音読しながら、イメージを膨らませます。分かりにくいなら簡単な数字を入れてみることで問題に慣れてもよいでしょう。
1つの問題を解くのに、時間がかかりすぎるのも良くありません。
問題理解も大切ですが、早く読み理解することも大切です。
声にだすことで飛ばし読みは出来ません。
しっかり最後まで読むことになります。
しっかり読み込みイメージを作る練習をしてください。
初めは、答えを見ても構いません。
算数の文章問題はパターンがあります。
やりこむことで理解できるようになるので、是非たくさんの問題に触れてほしいと思います。
先ほどの答え・・・。気になりますよね。
式と答えのみ書いておきますね。(線分図を書いて解くことが一番分かりやすいです)
56+4=60 60÷3=20 20×3=60 弟の3倍は60枚
なおきの枚数は
20-4=16 20+16=36 36枚
子供が文章問題の文章を理解できない場合は、説明できるようにしよう
今回は、算数の文章問題についてのやり方を紹介します。
文章問題を解いてみて、どこまで理解ができているのか、一緒に確認していきます。
親御さんは、子供にこの問題は、どのような問題だったのかを聞いて、子供に説明させてみてください。
声にだして説明することで、どこがどのように理解されていたのかがわかり、どこが理解されていなかったのかが良くわかります。
そして、答えに導くための質問を繰り返していきましょう。
自分で問題を解き、答えにたどり着けるという自信に繋がります。
どうしても分からない場合には、文章を理解するために、物を使ったり絵を書いてあげたりして、分かりやすく表してあげましょう。
文章問題のパターンをいくつか教えてあげることもしてあげると、更に文章問題の式への変換の仕方も分かりやすくなります。
例えば、線分図の書き方のパターンの場合
- 1本の線にまとめる場合→ひとつの事柄について調べるときになります。
- 複数の線にまとめる場合→いくつかの事柄を比べるときは複数の線を用意てまとめます。
これを知っているだけでも、文章問題の1つの項目は、理解しやすくなるのではないでしょうか?
文章問題や文章を理解できない子供は、語彙力をたくさん学ぼう!
文章問題の文章を理解できないのは、語彙力や知識や少ないからです。そして、読解不足は、文章をたくさん読んでこなかったことも影響しています。
算数の文章問題や国語の文章問題も大切ですが、一番語彙力が必要な文章問題は、英語です。
英語の文章問題は、国語の語彙力がなければ難しいのです。
子供に英単語を教えても、語彙力がないため英単語を和訳した日本語が分からないのです。
そうです。
英語の和訳をできたとしてもその意味が分からなければ、問題が解けないことになってしまいます。
逆に語彙力がたくさん持ち合わせている子は、英語も和訳ができ和訳の意味も理解できているので、英文で何が書かれてあるか理解できるのです。
語彙力がある子は、文章能力もあるため途中で分からない語彙があってもこのような事が伝えたいのだろうと理解することができます。
英語ができない子供は、語彙力が少ない場合が多く、語彙を知らないと和訳で出た語彙も覚えれないのです。
語彙力というものは、全ての教科で重要なのですね。
最近の問題では、記述問題で自分の語彙を使用して自分の考えを書いたりする問題が出てきます。
これは全教科で共通の問題になります。
どの教科でも同じような記述問題で指定された語彙を用意て自分の考えを述べたり、する問題が出たときに、語彙を知らないと上手に文章がかけないのです。
今回は、英語を主に上げましたが、語彙力は全教科に大変必要になるため、是非たくさん身につけてほしいです。
読書が身についていないのなら、語彙力の専門の本もあります。
専門の本だけに、テストにでるようなものを集めた本になっているため、効率よく学習することが出来ると思います。
文章問題が理解できるようになる子供へのおすすめの参考書は?
- こどもの語彙力1200
- サイパー思考力算数練習帳シリーズ
- 小学一年生~小学2年生 1日10分で文章がすらすらよめる算数ドリル
まとめ
文章問題を理解できない子供が理解できるようにするためには、基本の国語力を上げる必要があるため時間がかかりますが、問題のパターンも合わせて教えてあげることも良いですね。
理解が出来ない子供には、絵や図を書いたり、声にだして分かるところまで説明させるだけでも、たくさんの思考を使うため、どんどん身についてきます。
集中を高めるためや、知能を高めるために、眼筋を鍛えると良いそうです。学習に取り組む前に、視力トレーニングを行ってからするようにルーティンにいれるようにすると良いですよ。目が疲れにくくなり、学習にもかなり良い影響が出るようになります。
視力トレーニングは、実際すると分かりますが、初めは慣れていないため、少しするだけでもかなり疲れます。目の学校があるくらい、目を強くすることは、学習に大きく影響することが分かっています。昔から話題になってきていたことですが、初めて聞く人も是非、学習の前に取り組んでいただきたいです。
どんなことも、すぐには結果は出ないかもしれませんが、確実に身に付きますので、是非やってみてくださいね。