子供がどちらかというと静かな性格の場合、親としてはどうしても心配な気持ちが先に立ってしまいますよね。
お友達と上手に付き合える子になってほしい。そうなった場合内気で消極的な性格の子供だったりすると「うまく人と付き合えるようになるのか」と、性格そのものが心配になってしまうことがよくあります。
私自身もそう考えた経験がありますし、いまも内心心配を抱えながら育児をしている真っ只中です。
子供が内気で人見知りな性格の場合に、どうしたらその不安や心配と付き合っていけばよいのか?どうしたらそういう状況を変えられるのか考えてみました。
一般的に習い事というのがよく耳にする方法ですが、実際にどんな習い事をするのが結局良いのかおすすめの習い事は何なのかをこちらでご紹介していきますね。
内気な子におススメの習い事
習い事にもスポーツ系、文化系、芸術系と大まかに分けられると思いますが、そもそもの話私は内気な子供というのは体力的に間に合っていない子というものが案外多いのではないのかなと思っています。
気持ちの上では社交的なタイプでも体力的に人と合わせるだけの体力がなく、結局他人の中に身を置くだけで疲れてしまう。そしてその悪循環であきらめてしまう。
習い事を考えることも大事ですが親がすべき大前提として子供の食事を立てながら習い事をさせることです。栄養バランスプラスエネルギー量。
これは私自身の失敗からつくづく感じることですが、この食事のバランスに加えて一日の食事のエネルギー量がちゃんと補えているかどうかでその子の可能性は明らかに広がります。
性格にも大きな変化が生まれると私は思います。
食事という大前提のもとでその子の性格に合った習い事を見極めて選んであげてください。
体を動かす系
体を動かす運動系の習いごとといえば野球やバスケットボール、サッカーなどのチームスポーツです。
チームスポーツは積極的な子供と消極的な子供とであらわれる結果が違ってきます。性格的に静か内気、そして消極的なタイプの子供は主張の強い子に混じって能力をうもれさせてしまう可能性があります。
ただチームスポーツに取り組む中で協調を学ぶことができるというメリットもあります。
子供とよく話し合い、実際に自分の子供が向くタイプかどうかを見極めて決めるとよいでしょう。
一人でも取り組める系
一人でも取り組める習い事には習字やピアノや英会話などがあります。
どれも子供の個性をアピールできて一人で取り組むことのできる習い事です。
習字やピアノには個人のセンスが現れますし、英会話では発音やしゃべり方に個性が現れます。そしてそれ自体がその子自身の表現になるのです。
人の中に身を置いてもひとりで作業ができるというメリットがあり長い目で見た場合に将来にわたって役に立つ技術です。
字を書く技術、音を聞きリズムをとる技術、英語を話す技術。黙々作業に取り組める職人さんタイプの子供にはおススメですが、あまりじっとしているのが得意ではない子供に対しては注意が必要です。
たとえ人見知りでも動くのも好きな子供とで動くのが嫌いな子供といろいろなパターンがあります。
その子の運動能力も加味して考えてみるといいと思います。
表現力をつける系
表現力をつけるような習い事にどんなものがあるのか。
運動系、文化系どちらのものでも表現力を身につけられる習い事はあります。
ダンス教室、絵画教室等子供が自由に自分を表に出せる習い事がやはりおススメです。
ダンスは同じ動きをするにも音のひろい方、小さな動きの表し方、その子供子供によって全く表現が違って見えます。
同じ動きをしているはずなのに、です。絵画に関してもそうです。筆圧や色使いの濃淡に関しても全く違うものが仕上がり、それがその子その子の表現の仕方の違いになります。
動きを求める子、静けさの中で頭を使うことを求める子。違いをしっかりみてあげてください。その子の求めるものを間違ってしまった挙句その子供の個性を潰してしまうことはとても悲しいことです。
子供は小さなサインを案外出していたりするので、その小さなサインを見て判断しあとは本人にゆだねてみたほうがいいように思います。
表現を求める子に必要なのは口出しをされることより自身のありったけを表現することだったりすると私は感じます。
長い目で見てあげるといい芽が出ると思います。
コミュニケーション力をつける系
コミュニケーション力を鍛えるのにはチームでやるスポーツがおすすめです。サッカー、野球、バスケットボールなど団体で力を合わせて取り組むものに子供のころから慣れ親しんでおくといざという時に必要な協調する力を身につけることができます。
あとは会話を必要とする習い事もおすすめです。子供の英会話教室は子供同士英語の表現を使って対話したり先生とのコミュニケーションも英語でしようと試みるプログラムです。
会話をメインに据えた習い事でお互いの意思疎通を図りながら、自分を主張することも学べる。一緒に体を動かす競技スポーツで協力を学ぶ。
文化系の習い事でも運動系の習い事でもコミュニケ‐ションを学べるものはちゃんとあります。動く方が好きな子、思考することの方が好きな子、それぞれのキャラクターを見て判断してみるといかと思います。
内気な子供は習い事で社交的になる?
内気な性格の子供に実際に習い事をさせることで絶対に性格が社交的なるのか?いうと答えはノーだと思います。
それはキャラクターには個体差があり、もって生まれた体質や身につけた価値観がそれぞれあり、育った環境も各々全く違います。
同じ家庭出まれ育った兄弟でもその個体によって性格が全然違ったりもします。
もう一つ性格は長い時間をかけて作られていくものなので、短期的な視点ではなく長期的な視点で見ることの方が親にも子供にも無駄なストレスをかけなくて済むように私は思います。
習い事は性格を変えるためのものではなく、あくまでも楽しむため、技術を身につけるため、そして人の中に身を置くためだと考えて気長に様子を見てあげてください。
一人が好きで周りに興味がないタイプ
一人が好きで周りに興味がないタイプの子供も、結局のところその子供の個性だと思います。必要以上に親が子供を心配し、その性格を変えようと躍起になるというのは子供の側の問題というよりも親の側のストレスが溜まりきっていて、ものの見方が偏っていたりするものです。
私はどちらかといえば一人が好きで周りに興味がないタイプで生きてきました。ですが内面の問題として、周りに興味がないわけではなく入るだけの体力気力を持ち合わせていなかっただけのことでした。
他人とは深く交わらなくても話しかけられれば楽しくノリよく話せるし、合わせることもできます。何より自身で「体力のなさ」を自覚していました。
自覚があっても子供であればこそ、うまくその理由を説明することができない。親にも理解されない。悪循環で過ごしている子供は案外多いのではないのかな、と私は思います。
それぞれの家庭で事情は違い、どうプラスに見ようとしても心配な要素しかないのであればそれは専門家のもとに繰り返し通ってその子供が実際に病気的な問題のある状態なのか、単にその子の個性なのかどうかを見極めてもらうのも一つの手段です。
そして一度面談しただけでは専門家にもわからないので、色々な人の意見を聞いて割り切ることが一番大事のような気がします。
最終的に子供が自分で経済的に自立することが子育ての最終目標だと私は考えて育児をしていますが、それにのっとって子供を見ると病気でもないし別にいいや、静かな性格なんだろう、と思って自分の子供を見ています。
体力を養うことだけはやはり気をつけてあげたほうがいいと思いますが、基本的な性格が静かなのであればそのまま育ってくれれば別いいや、で育ててみるのも一つの方法なのではないでしょうか。
人と接するのが恥ずかしい・不安が強いタイプ
人と接するのが恥ずかしいタイプの子供は気質によるものが大きくもって生まれた性質であることが多いです。
そうなった場合には無理を強いるより、その性質と共存する生き方を子供にさせてあげてみてください。
望まないきつい習い事を強いられても余計心を閉ざします。人とますます関わらないようになります。結局は親がその子供の性質を受け入れられることの方が大事で、子供がやりたいと思ったものをやりたいタイミングでやらせてあげることの方が大事なのではないでしょうか。
子供にも自尊心はあります。親の価値観で捻じ曲げられてしまってはその子の気持の拠り所が自分の家族の中にはなくなってしまいます。
おとなしい子に無理を強いるより子供の望む形に付き合ってあげてください。無理強いされたものより自分で価値を見出したものの方が子供は言われなくてもちゃんとやるからです。
人見知りや内気な性格の子供との関わり方
人見知りや内気な性格の子供は恐怖心が強いです。その恐怖心をうまく和らげながら子供のいいところを伸ばしてあげてください。
すぐに結果を求めない
結果を求められる側に回ると見えない緊張が生まれます。その緊張を持ち続けるというのは子供にとって大きなプレッシャーになります。
ただでさえ繊細な性格故に恐怖心や不安感を持ちやすく、疲れやすい内気なタイプの子供にとっては過度なプレッシャーを与えることはあまり好ましくないと私は思います。
気持ちを縮こまらせてしまうことよりもおおらかな気持ちで物事に取り組ませてあげること、結果をもし求めるのなら長い時間がかかることを親の側が十分認識しておいてあげてください。
まわりと比べない
他人と比較されるというのは子供でなくてもあまり良い気分ではありませんよね。
人は人、自分は自分と割り切ることが必要なのは親の側なのかもしれません。競争意識は成長とともに誰かに強制されなくても自然と身についていくものです。
他人から押し付けられた比較より、自分自身で身につけた他人との競争意識のほうが人の能力は伸びると私は思っています。
親が比較をし小言を言わなくても、外の世界で子供は誰かからの比較を受けて育ちます。そういう親の知らない間に身にしみていくストレスがあるのが子供です。
親が比較したい気持ちは子供への期待や願望のあらわれであり、愛情の一片かとは思うのですが子供にとっての帰る家が居心地の悪い家では気持ちの休まることがありません。
大らかな目で子供を見てあげてください。そうすれば子供にとっても親にとってもいい生き方ができると私は思います。
成功体験を増やす
うまくできないというのは大きな損失です。ですが、何だってうまくできることばかりではなく、うまくできない中から学んで上達していくものです。
失敗を避けることはできないので、その失敗をどうやって活かし次の成功につなげていくかを子供と一緒に考えていけることはとても大事な体験だと思います。
成功ばかりでは学びがないと思うのでたとえ失敗してもうまく乗り越えられるような伝え方を子供にしてあげれば子供にとって失敗したことも大きな財産に変わります。
失敗があってこそ成功が際立つので失敗をただの損失と思わないことが大事かなと思います。
子供の意見を大切にする
子供の意見には案外的を得ているなぁと感じるものがあります。思った以上に物をちゃんと見ているし考えているのだなぁ、と感心することもしばしばです。
親の側にある考え方は結局、実際にその出来事にかかわった人間の意見ではありません。
実際にその出来事に向き合って対処してきたのは子供の方です。
親の知りえない情報を子供は実際経験した中でつかみとっているので、その意見を大事にしてあげてください。
子供の意見も生きた情報です。案外馬鹿にできないものだと思います。
親子でのコミュニケーションもしっかりとる
実際、子供は人を見ています。話を聞かない大人と話を聞く大人の違いもなんとなく感じている様子です。
大人が人の話を聞かない相手に腹を立てたり話す意欲をなくしてしまうように、子供も結局同じです。
話しても聞かない、どうにもならない相手に対し話しをしようという気持ちにはどうしてもならないのです。
子供の意見の中にはその出来事に対しての子供なりの考え方があったりします。
子供が小さいうちから親子での対話をし、それを通して子供との信頼関係を築いておくことはやはり大事です。信頼関係を築くのにも子供と意思疎通をちゃんとはかる習慣を作っておくことをおススメします。
内気な子供におすすめの習い事・人見知りな小学生は社交的になるのかのまとめ
内気な性格の子供にとっては人と接すること自体が大きなプレッシャーであり、ストレスです。
習い事をとおしてそういうものを克服していく力を身につけてくれることが親の希望です。
運動系なら野球、サッカーなどのチームスポーツで協調する力を。文化系ならピアノや英会話などで表現する力を。それぞれ同じ人見知りでも全くパターンが違います。
そういう個体差をちゃんと見極めてその子供にあったものを選んであげられるのはやはり理想的です。
子供は習い事だけで性格を作り上げるわけではないので、長期的な目で子供の変化を見てあげるのが親にとっても子供にとってもおおきなメリットがあるのではなでしょうか。
実際子供とよく相談し、家族で話し合って決めてみるのが一番いいですよね。