年齢が上がるにつれて家では、たくさん話すのに、外にでたら全く口を開かなくなった。学校でも話さないから友達が出来るのか心配。こんなはずじゃなかったのに。育児も上手にしてるつもりだ。なぜこんなに気持ちを伝えないのか。自分の気持ちをうまく伝えられない子供が心配!
私たち大人でも、大人になってからも、伝えることが難しいと思うことありますよね。
思っている事と全く違う意味の取られ方をされたり、伝えたいけれど、伝えることで何か言われるかもしれないと、伝えられない子もいます。
それだけ、言葉は使い方が様々だということですね。特に日本語は、言い回しや地域の言葉や独自の言葉等、1つの言葉でもたくさんあります。受け取り方も人それぞれです。
言葉の一番怖いのは、文節の一文字を変えただけで、全く違う意味の言葉になります。もし、違う意味として受け取り、心にダメージを受けた場合、トラウマになる可能性もあるのです。
気持ちを伝えることは、自分を見せることでもあります。大切なことですが、今の現代、見せすぎても、いじめや犯罪に繋がることも考えてしまいますよね。昔とは、まったく違う環境でもありますね。
しかし、伝えないことで、いじめが起こったり、コミュニケーションが上手くいかなくなることもあります。
では、自分の気持ちが伝えられない子供の原因はあるのか?親がしてあげれることはあるのか?特徴も踏まえてまとめてみました。
自分の気持ちが伝えられない子供はどうなるのか?
- 引っ込み思案になる
- コミュニケーション力が育たない
- 将来、仕事での意思疎通が難しいくなる
- 学力でも遅れる場合もある
上の項目を見ただけでも、良いことは1つもないように感じますね。幼稚園の間や小学校低学年の間は、先生や周りの人が気にかけてくれるかもしれません。しかし、年齢が上がってくるにつれ、気にかけてくれることは、ほぼ無くなるでしょう。
低学年までは、誰とでも分け隔てなく遊び、皆での関係ですが、年齢があがるにつれて、グループ等が出来てくるので、相手とのコミュニケーションが取れない場合は、話が続かず友達も少なくなる可能性があります。そうなると、もう別にいいやとなってしまう子もいます。
もちろん心を許せて理解してくれる友達が1人いたら良いという方もいますが、誰とでも仲良く出来る方が、何かあったときに助けてくれます。
これから、集団生活や社会生活、家族生活のためにも、気持ちが伝えられるように対応を考えてみましょう。
では、まず、自分の気持ちを伝えられない子供の特徴や共通点はどのようなものなのか見てみましょう。
自分の気持ちを伝えられない子供の特徴と共通点は?
- 子供も大人しく人見知りだが、親も人見知りである。
- 笑顔が少なく、両親も笑顔が少ない。もしくは、挨拶があまりできない。
- 人の顔色を伺い意見できない。(否定された事があるため)
- 言葉をあまり分からない。どのように伝えたら良いのか分からない。
- 恥ずかしい(性格的なもの)
これらが特徴として上がりましたが、もちろん、他にもあります。
幼少期の両親との生活環境も大きく影響されているとされます。人の顔色を伺うことも、言葉をあまり知らない。分からないことも。恥ずかしい性格な事も。全て幼少期の生活環境。それにより、自己肯定がとても低い可能性があります。
どの子供にも、共通することは、自己肯定が低いことが分かります。
自己肯定が低いと、自信がなく、前に出ることが嫌になります。自信もなくなり、必要とされていない気持ちになります。ここにたどり着くまでには、一度大きな出来事やストレスがあった時期があるはずです。理由をよく考えてみてください。ママが少しも話を聞いてくれなかった。質問しても後回しや嫌な顔をされた。
子供の自己肯定が低いお子様の親の共通点としては、いつもイライラしている事が多い。子育てを苦痛に思うことが多い。○○しなさいやダメと命令や批判口調で対応している。自身は好きなことをしている。我が子に何かを求められていても、受け流している。など、子供に真摯に向き合えていない。問題点ばかりを指摘しているなどが場合が多いようです。
子供たちは、まだ発達段階です。完璧な子はいません。親としては、自分の人生経験上、分かっているので口を出してしまう気持ちも分かりますが、子供の考える時間を奪ってしまうことは、結果、たくさんの可能性をつぶしていることになります。
どんな小さなことでも、結果が分かっていることでも、子供にとっては質問してくることは知らないことであり初めてなのです。ママやパパが「一緒にしよう!」の一言で好奇心が育ちます。なぜ?には、すぐに一緒に実践してあげてください。やっても分かりにくい場合は、説明してあげると子供の吸収率はすごいため理解できるはずです。
では、次に自分の気持ちを伝えられない子供のタイプ別に特徴と対応を見てみましょう。
自分の気持ちを伝えられない子供のタイプ別、特徴と対応は?
- 恥ずかしい子供
恥ずかしがり屋・人見知りの子供は、性格だからしょうがないと思っていませんか?人見知りや恥ずかしがり屋の人は、人一倍警戒心が強く、自己肯定も低いため自信もないことが多いタイプです。
このタイプの子供へ対応する場合には、時間をかけて話を聞いてあげたり、日々根気よく付き合ってあげることが大切です。否定的な意見は言わないことです。言いたいことも、一度は肯定でとらえてあげて、こういうやり方もあるかもしれないと伝える方が、良いタイプだと思います。
信頼が強まったら、思ったことを話せるようになります。信頼できる人が1人2人いるだけで、性格もどんどん変わります。ただ、新たな人物とは、また0からのスタートになる可能性がありますが、前回よりは心を開くスピードは変わってきます。それでも見守ってあげましょう。
- どのように表現したらよいか分からない。知らない子供
語彙と経験不足から、どのような言葉使って表現すればよいのか分からないタイプです。
このタイプの子供への対応には、性格は、前向きではあるため、たくさんの経験と会話を積み重ねることで、学び表現力もしっかりついてきます。一番早く気持ちが伝えることができるタイプだと思います。
- 人と関わりたくない子供
人と関わりたくない子供の場合、今までに誰かに関わり傷ついた事がある可能性があります。それは、親族・友達・先生等その子供の環境に係ったことがある人でしょう。
人は、嫌な事があったり、嫌な事をされたり気づ付けられたりしたら、遠ざけたくなる心理があります。誰もが傷つきたくないからです。
このタイプの子供への対応は、次の自己肯定が低い子供も合わせて内容が同じため。まとめて紹介したいと思います。
- 否定されるのが怖い、自己肯定が低い子供
人の目をとても気にしている子供は、自信もなく、自己肯定もないため、マイナス思考の子供が多いです。
どうせ私が言っても。どうせが口癖だったりしませんか?もしそうなら、気づいた時にそんなことはない!あなたの意見もとても大切だと伝えてあげる事が大切です。
人と関わりたくない子供も否定されるのが怖い、自己肯定が低い子供も、信頼関係と自己肯定を上げてあげる必要があります。たくさん出てきた自己肯定とは、自分の評価価値のことです。自分は必要な存在だと感じることです。自分を認めてあげれる力でもあります。
自己肯定をあげるためには、たくさんの肯定的な言葉を交わしたり、自分の良い所のみを書きだす日記もかなりの有効と言えます。まずは、自己肯定を上げてあげないと、表現や自分の気持ちを言えることには繋がらないからです。
少しでも出来るようになったからといって、昨日出来たことが今日もできるとは、限りません。無理なく、子供様子をしっかり見てあげて、やり方を工夫してあげましょう。
では、自分の気持ちを伝えられない子供の親がしてあげれることは、なんでしょうか?自己肯定のあげるためのできることも一緒に考えましょう。
自分の気持ちを伝えられない子供の親ができることは?
気持ちが伝えれる子供は、親も今から紹介する事が、いくつかは、自然とできていることです。
- 語彙力や表現力のために、たくさんの会話をしたり、経験をたくさんさせてあげる。
- 自己肯定感があがるよう、否定的な言葉の投げかけは行わないように、肯定的な言葉から入る。
- 話すときには、どんな状況でも手を止め、目を見て話す。
- することに(勉強ではありません)どれだけ時間がかかり、スケジュールが押したとしても、待ってあげる。
- 疑問を投げられた場合、すぐに回答してあげる。分からないことは、一緒に調べたり、実際に見に行ったり、どうしても分からない場合は、SNSを活用しても良い。
上記に上げたことは、効果的だったことばかりです。これらを全て行うのは、とても難しいことだと思います。
口を出さずに待つという行為は、かなりの忍耐が必要です。親も気持ちを強く持たなければなりません。お母さんと話しをするのは、子供は大好きです。特に自分の好きなことに興味を持って話てくれると、嬉しい気持ちになります。これは、大人になっても嬉しいことですよね。
子供が変わるためには、親の努力も必要です。一緒に遊んだり、絵本を読んであげるだけでも随分違います。能力は、どんな時にどのような環境で開花するか分かりません。本当に未知の物なのです。だからこそ、上手に遊ぶことは学習面でもとても役立ちます。たくさんの感情をサポートしてあげることで、自分の気持ちを表現することができます。
子供にとって親から多くのことを学びます。だからこそ、一緒に成長しても良いのではないかと思います。
子供がたくさんの気持ちを表現し伝えれるようになるよう、サポートしてあげてください。
自分の気持ちを伝えられない子供の原因は!?親がしてあげられることのまとめ
こちらでは自分の気持ちを伝えられない子供の原因や親がしてあげられることについてまとめてきました。
気持ちを表現することは、子供だけではなく、大人にとっても難しい事だと思います。
表現することは、自分の心開くことでもあります。しかし、将来仕事をする上では、とても大切なことです。
家庭でも、是非、仕事でも使う、「ほうれんそう」を大切にしてあげてください♪
勉強面での教育も大切ですが、その前に優先すべきことは、心の教育だと思います。まずは、子供の話をしっかり聞くことから始めて欲しいです。
心が満たされれば、自己肯定感もあがり、表現力もあがり気持ちも上手く伝えることできるようになると思います。根気よく、付き合あってあげてくださいね。