結婚しても正社員として働く女性が増えているので、当然正社員の共働き夫婦というものも増えています。
結婚・出産後は、育児をしながらパートをするママさんが多いです。
そんなパートママさんや、育児中の専業主婦の方からすると、正社員の共働き夫婦は「勝ち組」「最強」というふうにみえて羨ましいですよね。
ですが、正社員の共働き夫婦の実態を知ると、見方がかわってくるはずです。
- 正社員の共働き夫婦の実態は?
- 正社員の妻の本音は?
- 正社員の共働き夫婦のデメリットやメリットは?
- 家庭と両立させるにはどうやって仕事を探せばいい??
ということについて詳しくお答えしていきますね。
家事と育児と仕事の両立ができるのか悩んでいる方、ぜひ最後まで読んでいただいて、共働きの現実を知ってください。
正社員の共働き夫婦が羨ましい理由
この記事を読んでいる皆さん、どうして正社員の共働き夫婦を羨ましく思っているのでしょうか?
- 経済的に安定している
- パートナーに何かあっても生活できる
- 旦那さんの理解がある
- 老後も安心できる
- 自立している女性に憧れる
ということが理由としてあげられるはずです。
確かにどれも納得できますし、私も「そうだよね」と思います。
理由を一つずつ詳しく見ていきましょう。
経済的な安定
正社員の共働き夫婦が羨ましいと思う一番の理由は、
経済的な安定!!
ですよね。
正社員ですからしっかりとした額のお給料がもらえます。
夏と冬の年2回の賞与もある程度いただけるところも多いですよね。
事務系の仕事であっても、長く勤めているならそれなりの額をもらっているはずです。
夫と妻、二人ともが正社員としての収入を得られているということは、世帯収入もかなりの額になります。
経済的な面からみると、まさに「最強」「勝ち組」ですね。
パートナーに何かあっても生活は回る
二つ目の理由は、
パートナーに何かあっても生活は回る
です。
今のご時世、本当に何が起こるかわかりません。
ある日突然・・・
- パートナーの会社が倒産
- パートナーが病気になり働けなくなる
- パートナーが事故や災害で亡くなる
ということになると、パートナーだけの収入で生活している世帯では、収入を失うことになり生活が回らなくなってしまいます。
その点正社員の共働き夫婦なら、どちらか一方の収入が失われても、とたんに生活が回らなくなるということにはなりません。
これは専業主婦からすれば、とても羨ましい点ですね。
旦那さんの理解がある
正社員の共働きということは、妻が正社員としてフルタイムで働き続けるということを旦那さんが了承しているということになります。
「結婚したらパート程度でいいんじゃない」
「子供ができたら家にいてほしい」
そんな旦那様もまだまだ多い中、女性が妻や母になっても正社員として働くことを理解してくれている旦那様はとても素敵ですね。
私の友人も、結婚してママになってもバリバリ正社員で働いている人がいます。
友人の旦那さんは、結婚前から
「今まで積み上げたキャリアは結婚したからといって無駄にしないでほしい」
といってくれていたそうです。
羨ましい限りですね。
老後が安心
正社員として働いていた人が老後に得る収入は
- 基礎年金
- 厚生年金
この二つです。
共働き夫婦ということは、この基礎年金と厚生年金という収入がダブルで得られるということになります。
夫だけが働き妻が専業主婦の場合の老後収入は、
- 夫の基礎年金と厚生年金
- 妻の基礎年金
という形になるので、正社員で共働きをしていた夫婦と比較すると、かなり収入に差が出てきます。
加入していた年数などによっても異なりますが、その差は100万近くになるということもあるという情報もありました。
共働き夫婦は、自分たちの老後のことも考えある程度の貯蓄もできているでしょうから、老後を安心して迎えられることは間違いありません。
勝ち組は人生最後まで勝ち組ということなのかもしれないですね。
女性の自立に憧れる
正社員で共働き夫婦が羨ましいと思うのは、妻であり母であるけれども、経済的にも自立しているからではないでしょうか。
家庭に入ってしまうと、収入面では旦那さんやパートナーに頼っている方が多いはずです。
そういう方からすると、自分で働きしっかりと収入を得て自立しているというのは憧れてしまうのも当然ですね。
収入の額に差はあれど、正社員として働き収入を得て自立しているだけで、なんだか安心感のようなものがもてるようになるのです。
考えたくはありませんが、急に離婚することになっても、生活に困ることもありません。
ママになっても自立している女性は「勝ち組」ですね。
2人とも正社員の共働き夫婦の実態と妻の本音
夫も妻も2人とも正社員の共働き夫婦は、専業主婦やパートのママから見るととても羨ましい勝ち組夫婦です。
でもその実態は・・・
- 家事や育児は妻だけがやっている
- 家族の会話やコミュニケーションが少ない
- 妻に正社員を辞めてほしいと言う夫
- 妻に正社員でいてほしいと言う夫
というふうに、ちょっと違うみたいですよ。
正社員で共働き夫婦の実態はどうなのか、妻の本音はどうなのか、詳しくご紹介していきます。
共働きでも家事育児は妻だけがやっている
正社員の共働き夫婦は、旦那さんが協力的で、家事や育児も分担しているんだろうな・・・
と思われがちですが、実態は、家事も育児も妻だけがやっているという家庭が少なくありません。
子供の保育園の送り迎えも、食材の買い出しも、洗濯、掃除、食事の支度や後片付け・・・
共働きなのに、家事も育児も一切手伝ってくれないという旦那さんもいます。
「仕事したくてやってるんだろ」
「家事や育児はおろそかにしない約束だろ」
そんなふうに言われるという方もいるのです。
妻が正社員でフルタイム勤務をすることには理解があるけれども、家事や育児は手伝わない・・・
これが現実なのですよ。
家族の会話やコミュニケションが少ない
正社員で共働きなので、どうしても家族揃っていろんな会話をしたり、コミュニケーションをとる時間というのが少なくなってしまいます。
妻はどうしても仕事から帰ると、育児と家事でゆっくりする暇がありません。
週末、仕事がお休みであっても、妻はやること盛りだくさんなのは、専業主婦の方でも想像がつきますよね。
旦那さんだけが正社員で働いているという家庭であれば、旦那さんの休日や時間があるときに、いろんな会話をすることができます。
家族みんなでコミュニケーションを取る時間も作りやすいです。
正社員で共働きだと、どうしてもそういった「家族の時間」がとりにくく、少なくなってしまいます。
妻に正社員をやめてほしいと言う夫もいる
正社員で共働き夫婦でも、妻に正社員をやめてほしいという夫もいます。
収入面で安定していますし、メリットが多い共働きのはずなのに、
- 妻には家にいてほしい
- 子育てに専念してほしい
- 子供のそばにいてやってほしい
- 家事をしっかりやってほしい
というように、様々な理由で夫は妻に正社員をやめてほしいと思っているのです。
中には、
「妻が正社員なんてオレの稼ぎが悪いみたいではずかしい」
「浮気されたら困る」
という夫もいるようですよ。
夫から正社員でいてほしいと言われている
先ほどとは逆で、夫から正社員でいてほしいと言われている妻もいます。
その理由は様々ですが、
- 収入を増やしたい
- 社会とのつながりをもっていてほしい
- イキイキしていてほしい
- 自立してほしい
- 自分に何かあっても生活できるようにしていてほしい
- いつもキレイでいてほしい
- 自分のお小遣いくらい自分で稼いでほしい
というようなものがあげられます。
外でバリバリ働くということは、常に他人の目にさらされているということです。
身だしなみをきちんとしていないといけなくなりますよね。
夫は妻にはいくつになっても女でいてほしいし、キレイでいてほしいと思うものです。
正社員として働いていれば、日頃からきちんとしていてくれるだろうと考えているのかもしれませんね。
正社員の夫婦は最強?共働きのメリット・デメリット
正社員の夫婦は最強で勝ち組と思われがちですよね。
一方から見れば確かに最強で勝ち組かもしれません。
でも、そんな正社員の夫婦にもメリットばかりではなくデメリットもあるのです。
どうしてもいい面ばかり想像してしまうので、羨ましく思ってしまうのかもしれません。
この機会に、最強で勝ち組といわれる正社員の夫婦のメリットとデメリットの両方を知っておきましょう。
ではそれぞれ詳しくご紹介します。
デメリット
正社員で共働きの場合のデメリットを見ていきましょう。
デメリット①:出費が増える
収入を増やせるというメリットがある反面、妻が正社員として働くとなると、衣服代や美容にかける支出が増えます。
共働きなので外食の機会も増え、出費もかさんでしまうのです。
デメリット②:子供を預けるところの確保が必要
正社員フルタイム勤務の場合、当然子供を預けるところを確保しておかなくてはいけません。
保育園や幼稚園に入っても、預かり保育の利用などで通常の保育料とは別にコストがかかってしまいます。
デメリット③:急な休みが取りにくい
正社員だと、子供の体調不良などでの急なお休みが取りにくいです。
代わりがいない仕事をしている方も多く、自分が休むと仕事が回らなくなったり、周りに迷惑をかけることになってしまいます。
また、子供の園や学校の行事などでの休みもとりにくいというのが正社員のつらいところですね。
デメリット④:子供と過ごす時間が少ない
正社員で共働きだと、どうしても子供と過ごす時間が少なくなってしまいます。
これは仕方がないかもしれませんが、成長の瞬間を見逃してしまい悔しいというママの声もあるのが現実です。
デメリット⑤:妻の労働時間が増える
正社員として働くとなると、家事や育児も含め、妻の労働時間がかなり増えてしまいます。
その結果、妻が自分の自由になる時間がとれないということも・・・
覚悟していたこととはいえ、ストレスがたまる一方だという人もいますね。
デメリット⑥:家事や育児の分担が上手くいかない
お互い正社員で働いていることもあり、共働き夫婦は家事や育児も分担している家庭が多いです。
ですが最初は上手くいっていても、いつの間にかどちらか一方の負担が増えてお互いストレスをためてしまうということもあります。
その結果、険悪な雰囲気になったり喧嘩をすることも増えてしまうのです。
メリット
正社員の共働き夫婦のメリットといえば、収入が増えるということですが、それ以外にもメリットがあります。
メリット①:十分な貯蓄ができる
二人が正社員ですから、当然世帯収入はかなり多いです。
子育て資金や老後の資金をしっかりと貯蓄していくことができますね。
また、どちらか一方が働けない時期があったとしても、ある程度の貯蓄もあり、もう一方の収入がありますから、生活に困ることはありません。
メリット②:福利厚生面でのメリットが大きい
妻が正社員として働いていて妊娠・出産した場合、出産手当金や育児休業給付金などがもらえます。
妊娠・出産はかなりお金がかかりますよね。
正社員として働いていることで、こういう福利厚生が受けられるのは大きなメリットです。
メリット③:年金受給額が多い
先にも紹介していますが、正社員として働いていた人は、基礎年金と厚生年金を老後に受け取ることができます。
これが夫婦二人分ですから、夫しか働いていなかった家庭と比較すると年金受給額は大幅にアップするのです。
老後も安定した生活を送れるということですね。
メリット④:社会と繋がりを持ち自立できる
結婚し出産し、妻になり母になっても社会と繋がっておくことで「仕事」という生きがいを持ち続けることができます。
また、ママ友という小さな世界ではなく、一般社会という大きな世界での交流を広げていくことも可能です。
そうすることで柔軟な考え方ができるようになる、というメリットがありますよ。
キャリアを積んでいくこともできますし、経済的にも自立することが可能です。
メリット⑤:辛くしんどいことも共有でき助け合える
旦那さんは仕事。
妻は家事と育児。
それぞれ辛くしんどいことがたくさんありますが、互いの苦労や辛い思いをなかなか理解できないことが多いですよね。
でも、夫婦で正社員で共働きという形をとることで、互いの苦労や辛さを共有し、助け合うことができるようになります。
互いに多忙でストレスがたまり喧嘩をすることもありますが、専業主婦をしていた時よりも夫婦仲良くなったという声も多いですよ。
正社員で働くか迷っている!自分はどっちのタイプ?
専業主婦をされている方の中には、正社員で働くかどうか迷っている人もいるはずです。
どうせ働くなら正社員で!
そう思う気持ちもわかりますが、正社員で共働きに向いている人と向いていない人がいるのを知っていますか?
自分がどちらのタイプに当てはまるのか、この機会にチェックしてみてくださいね。
正社員勤めで共働きに向いている人
正社員勤めで共働きに向いている人はどんな人なのでしょうか?
- 仕事が好き
- 人と関わっていたい
- 安定した生活の為に収入を増やしたい
- 旦那さんが家事や育児に協力的である
- 仕事にやりがいを感じている
これらのことに当てはまることが多ければ多いほど、正社員勤めで共働きに向いているといえます。
正社員勤めで共働きに向いていない人
正社員勤めで共働きに向いていない人は、下記のようなタイプの人です。
- 長時間労働はイヤ
- 家事も育児も完璧にやりたい
- 家事も育児も自分ですべてやりたい
- 子供とできるだけ一緒にいてあげたい
- 急な休みをとれないのは困る
- 周りに気を使うのが疲れる
向いていない人でも、正社員として働いている人はいます。
ですが、そういう人はかなりストレスを抱えているかもしれませんね。
家庭と仕事を両立させるための職探しのポイント
家庭と仕事を両立させるために、職探しのポイントがいくつかありますのでご紹介しますね。
ポイント①:勤務時間
子供がいると、子供を園に連れて行ったり、学校に送り出してから出勤するという形になります。
そこを踏まえて、まずは何時から出勤できるのかという点を明確にしましょう。
また、子供のお迎えの時間や学校から帰ってくる時間を考えて、何時までなら働けるのかということを考えてみてください。
自分の勤務可能な時間が明確になったら、その時間帯で働けるところを探しましょう。
正社員が第一希望であったとしても、そこにこだわらずパートも視野に入れて探してみてください。
ポイント②:仕事内容
未経験でも可能な求人はたくさんあります。
ですが、実際向き不向き、得手不得手がありますよね。
自分が苦手とする仕事を選んでしまうと、それだけでストレスとなってしまいますよ。
経験があってもブランクが長いと、仕事に慣れるのに時間がかかってしまいます。
まずは自分が出来そうな仕事内容のものを探すようにしましょう。
面接時にはしっかりと仕事内容を聞き、未経験やブランクが長くてもできるかどうか、じっくりと考えてから決めるようにしてくださいね。
ポイント③:扶養範囲を超えてもいいのかどうか決めておく
専業主婦の方は夫の扶養に入っているはずです。
扶養範囲内の収入にしておけば、税金や社会保険など優遇される点が行くtかありますよね。
まずは扶養範囲を超えてもいいのか、扶養範囲内に抑えたいのかを決めてください。
最近では、面接時に
「扶養範囲内におさえたいですか?」
と聞かれることが多いです。
こういう質問をしてくれるところは、勤務時間を扶養範囲内でおさめられるよう調整してくれます。
扶養範囲を超えてもいいのなら、この点は気にしなくても大丈夫ですよ。
正社員の共働き夫婦が羨ましい!勝ち組で最強に見える家庭の実態と妻の本音のまとめ
正社員の共働き夫婦は、
- 収入が増やせて安定する
- 老後も安定した生活ができる
- 福利厚生面でのメリットが大きい
- 貯蓄ができる
- いざという時もすぐに生活に困ることはない
などメリットも多いですが、
- 妻の衣服や美容代や外食費などの出費が増える
- 子供を預かってくれる場所の確保が必要
- 預かり保育料は別料金がかかって支出が増える
- 急な休みが取りにくい
- 妻の労働時間が増える(育児+家事+仕事)
- 家事や育児の分担が上手くいかず喧嘩になることもある
というデメリットもあります。
羨ましいと思う最強で勝ち組の共働き夫婦ですが、実態は妻が家事も育児もやっていたり、家族の会話やコミュニケーションが少ないんですよ。
共働き夫婦の妻もいろいろ大変なのですね。
これからお仕事をしたいと思っている子育て中のママ、育児と家事、さらには仕事、全て両立させるのって難しいです。
正社員にこだわらず、まずは自分ができる範囲内でのお仕事を探してみることをおすすめします。
職探しの前に、必ず旦那さんにも相談するようにしてくださいね。