中学生になると高校受験がより一層現実的なものとなってきます。
昔と違って進路希望調査では、保護者が意見を書くところもあり、頭を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。
「まさか親が書くところがあるなんて・・・」
と、進路希望調査を持って帰ってきて初めて気づく方も少なくありません。
そこで今回は、中学生のお子様をお持ちの保護者の方の為に、進路希望調査の意見の書き方をご紹介します。
一度は意見を書いて提出して、あとから志望校が変わってもいいのか、進路希望調査を書く目的などもあわせてご紹介するので参考にしてくださいね。
【中学生の進路希望調査】保護者の意見の書き方の例文
中学生の進路希望調査では、保護者の意見を書くところがあります。
様式は学校によって様々ですが、ここで保護者の意見をしっかりと書いておかないといけません。
子供と親の意見が一緒なのか、進路に関してどう考えているのかなどを学校側に事前に知らせておくためです。
中学卒業後の進路によって、意見の書き方も違ってきますので、
- 自宅から通学を希望している
- 公立高校希望
- 専門科進学希望
- 私立高校希望
- 通信制高校希望
- 進学したくないと希望
というふうなシーン別に例文を交えて書き方をご紹介していきますね。
自宅から自分で通える高校を希望している
中学卒業後に進学する場合、通学の距離が今までとはまったく違ってきます。
ほとんどのお子様が電車や自転車などを利用して通学することになるのではないでしょうか。
「できるだけ自宅から自分で通えるところに・・・」
そうお考えの保護者の方は多いと思います。
私も自分の子供には自宅から自分で通える高校に行ってほしいと思っています。
そういったことも学校側に伝えておかなくてはいけません。
そんなときの例文は、
「できるだけ自宅から自転車か電車を利用して自分で通える高校を希望しています。
仕事があるので親が送迎するということはできません。
通学に時間をとられてしまうと、勉強する時間や自分の時間がつくれなくなってしまうので、そういったことは避けたいと思っています。
本人も同じように考えているようです。」
という感じになります。
書けるのであれば理由も書いておいた方がいいですね。
公立高校を希望している
公立高校進学を希望している場合は、そのことをハッキリと書いておきましょう。
私立と併願で受験するお子様も多く、どちらが本命なのかということを学校側に分かっておいてもらわなくてはいけません。
また、公立高校進学は子供も望んでいることなのかどうかという点も伝えておいた方がいいですね。
では例文を御覧ください。
私立と併願受験を予定していますが、本人が進学を希望している学校が公立なので、公立高校に進学を希望します。
金銭的に私立への進学は少し難しい部分があるので、公立高校への進学を希望します。
このことは子供本人も理解してくれていて、公立で志望校を考えるといってくれています。
高校卒業後〇〇へ進学をしたいようです。
そのためには公立高校の〇〇高校への進学が良いので、公立への進学を考えています。
という感じで書くのがいいでしょう。
専門科への進学を希望している
中学卒業後の進路に関して、一般の高校ではなく専門科への進学を考えているお子様もいます。
今は小さいころからいろんな情報が入ってくるので、早い段階から将来の夢を持って頑張っているというお子様も多いですよね。
そういったことも書いておいてあげましょう。
卒業後は〇〇科へ進学を希望しています。
将来〇〇になるという夢があり、その為に中学卒業後は専門課程を学ぶことが本人の強い希望だからです。
もしお子様が進みたい専門科の情報があまり得られていない場合は、情報があれば教えてほしいということも書いておくのがいいですね。
私立高校を希望している
最近は私立高校へ進学する子も増えていますよね。
私立も授業料が無償化になったこともあり、通わせやすくなったという声も上がっていますよ。
私立高校を希望している場合の例文は以下となります。
卒業後は私立高校の〇〇高校に進学を希望しています。
大学への進学率も高く、本人も強くこの学校への進学を希望しているからです。
という感じで書いておくといいですね。
通信制高校を希望している
近年は、中学生で不登校になっているケースも少なくありません。
高校は自分のペースで学習がすすめられて自由時間も持てる通信制を選ぶお子様もいますよね。
また、家庭の事情で働きながら勉強していくという場合も、通信制の高校を希望します。
それぞれの例文を見てみましょう。
卒業後は周りのことを気にせずに自分のペースで学習に取り組んでもらいたいと思っています。
本人も希望しているので、通信制高校への進学を考えています。
家庭の経済的な事情から、卒業後は働きながら学べる通信制高校への進学を希望します。
このような感じの書き方でOKです。
進学はしたくないと本人が希望している場合
まさか中学生でこんなことをいう子がいるなんて・・・
そんな声が聞こえてきそうですが、実際そういうお子様はいます。
夢もなく、自分が何をしたいのかもわからなかったり、学校に行く意味を見いだせないでいるのかもしれませんね。
または、他に何か目標としているものがあって、学校では学べないことなのかもしれません。
「こんなこと、進路希望調査には書けないわ」
という親御さんが多いはずです。
ですが、今の進路希望を書かないといけないので空白で出すわけにはいきません。
そういう時の例文を見てみましょう。
現時点では、まだ進路が定まっておりません。
本人も高校への進学を希望していないという言動まで出てしまっています。
あまり時間もありませんが、子供としっかり話し合って決めたいと思っております。
という書き方にするのがおすすめです。
進路希望調査の保護者の意見は誰が書く?代筆でもいい?
中学生の進路希望調査の保護者の意見は誰が書くのかということですが、多くの家庭では「保護者=母親」という場合が多いです。
ですが、中には教育のことは父親がみているのでお父さんが書いているご家庭もあります。
様々な家庭がありますので、お子様の親又は祖父母、養育をされている方に書いてもらいましょう。
代筆がいいのかどうかということですが、結論から言うと「NG」です。
生徒本人が勝手に記入するのも絶対にダメですし、他人に代筆を頼むのもNGです。
【進路希望調査】保護者の意見の書き方に迷ったら?
中学生の進路希望調査の保護者の意見、考えれば考えるほど何をかけばいいのか悩んでしまいませんか?
「変なことを書いてしまったら・・・」
「自分の書き方が悪くてちゃんとした考えが伝わらなかったら・・」
そうやって書き方に迷ってしまったら、まずは再度お子様と進路について話してみてください。
子どもと保護者の意見が一緒なら、「子供と同じです。」と書けばいいです。
もし、子供の進路について親として気が進まないなら、
「息子(娘)は〇〇への進学を希望していますが、親としてはできれば〇〇へ進学してほしいと思っています。」
というふうに正直に書いてOK です。
こう書かないといけないという決まりはありませんので、思っていることをそのまま書けばいいですよ。
【進路希望調査】志望校は途中で変わっても大丈夫?
進路希望調査は1回切りではありません。
数回行われますので、志望校が途中で変わるということもあります。
学校側もそういうことは想定内です。
最初の進路希望で出したところしか受けられないということではありません。
最初はレベルが高いところを希望し、子供も頑張って勉強していたけど学力がやはり少し足りない・・・
そういうこともあります。
逆に成績がグンと上がって最初の志望校よりも上を目指せるレベルになったということもあります。
進路希望調査はだいたい4回程度提出することになるので、途中で志望校が変更になっても大丈夫ですよ。
ただし進路は、お子様の希望と気持ちが第一だということを忘れないでくださいね。
そもそも進路希望調査を書く目的
最初の方でも少し触れていますが、中学生の進路希望調査を書く目的は、卒業後の進路を学校側に伝えておくためです。
進学するなら公立・私立だけではなく、通信制もあれば専門科への進学もあります。
就職を希望するお子様もいるでしょう。
どういった道に進むにしても、学校側のサポートが必須です。
生徒一人一人の希望や保護者の意見も聞いて、すべての生徒が希望する進路に進めるよう全力でサポートしてくれるはずです。
私が中学生の頃は、こういった進路希望調査はありませんでした。
「めんどくさい」と思う方もいるかもしれませんが、それだけしっかりと進路指導されているということなのかもしれませんよ。
【進路希望調査】保護者の意見の書き方例文!中学生の親必見の文例のまとめ
中学生の進路希望調査の保護者の」意見の書き方の例文をいくつかご紹介しました。
今回ご紹介している例文は、あくまでも私個人が考えたものです。
もし先輩ママさんがいるなら、どんなふうに書いたのかを聞いてみることをおすすめします。
学校によって書式も違いますが、保護者の意見を書く欄がありますので、必ず保護者の方が記入し、代筆してもらわないようにしましょう。
進路希望調査はだいたい4回程度行われますので、志望校が途中で変更になっても大丈夫ですよ。
進路希望調査は、学校側に中学卒業後の進路を伝えるためのものです。
お子様としっかりと話し合って志望校を決めてくださいね。