カーネル・サンダース像がサンタさんの衣装を着るようになると、そろそろケンタッキーの予約をしようかなと思いますよね。
ケンタッキーは毎年クリスマスに食べていて、家族みんなが大好きだけど…油っこいのが気になって体に悪いんだろうなと思ったりもします。
「ケンタッキーが好きだけど、やっぱり体に悪いよね?」
「健康に悪いところってどこなんだろ?」
「ホームパーティー用に買うのはあり?」
緊急事態宣言も解除され、ホリデーシーズンも近くなって、お家でパーティーをする機会も増えましたよね。
フライドチキンだし、凄くヘルシーというイメージはあまりないケンタッキー。
まずは、どんなところが体に悪いのか知りたいですよね。
今回この記事では、ケンタッキーの健康への影響や、体に悪いイメージを持つ理由を具体的に解説していきます。
ホームパーティーでケンタッキーをテイクアウトする前に、是非読んでみてくださいね。
ケンタッキーは体に悪いの?
揚げ物が体にあまり良くないことは、もはや誰もが知っていますね。
ケンタッキーは、絶妙なしょっぱさで、衣もシットリとして美味しいけれど、揚げ物だし、月に1回とか週に1回の頻度にしていました。
でも、実際どんな油を使っていて、どんな味付けをしているのかなとか、体に悪い正体を考えたことはなかったですよね。
その正体は何なのか?
油のこと、味付けのこと、そしてカロリーについて解説していきますね。
トランス脂肪酸が多い?
ケンタッキーにはトランス脂肪酸が含まれますが、健康に影響するほど多くは含まれていません。
トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減少させることから、心筋梗塞や動脈硬化のリスクを高めるといわれています。
また、油なので高カロリーで脂質が多いため、摂りすぎると肥満や生活習慣病にもなりやすくなります。
このように、体に悪いトランス脂肪酸は、ファストフードが日本よりも主流なアメリカでは、使用規制がかかっている程です。
日本ではアメリカほど摂取量が少ないことから規制がかかっていませんが、摂りすぎないように気を付けなければいけませんよね。
具体的に、トランス脂肪酸が含まれているのは、マーガリンやショートニングを原料とするケーキやクッキーなどのお菓子や、フライドポテトなどの揚げ物類です。
日本でもトランス脂肪酸の健康への悪影響を認識し、政府が事業者へ使用の低減を促しています。
そのため、ケンタッキーに含まれるトランス脂肪酸は人体に影響のない100gあたりで0.3g以下の少ない量に抑えられているのです。
塩分が多い?
チキン1個の塩分だと、多すぎる量ではないです。
ケンタッキー・フライド・チキンによると、主なメニューの塩分量は次の通りです。
オリジナルチキン | 1.7g |
にんにく醤油チキン(骨なし) | 1.9g |
ポップコーンチキン | 1.2g |
レッドホットチキン | 1.6g |
骨なしケンタッキー | 1.9g |
出典:ケンタッキー・フライド・チキン栄養成分表
塩分を摂りすぎると高血圧の原因になることは、健康を意識している人の間では常識になりましたよね。
健康診断で問題がなくても、普段から塩分を摂りすぎないようにすることが大切ですよね。
日本高血圧学会では、子供に対しても、大人になってからの高血圧や循環器の病気を防ぐ為に、子供のうちから減塩するのが望ましいとしているくらいです。
厚生労働省の令和元年の健康調査によれば、日本人の塩分摂取量はまだまだ多く、男性で10.9g、女性で9.3gです。
出典:厚生労働省令和元年「国民健康・栄養調査」
厚生労働省が推奨している塩分接量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満。
WHO(世界保健機構)では、成人男女の減塩の目標は5gです。
だいたい、今の半分の塩分量にするのが理想的ですね。
ケンタッキーのオリジナルチキン1個で、1.7gくらいの塩分量なので、健康を考えると1日に多くても2個までなら大丈夫かなと覚えておくと良さそうです。
添加物が多い?
ケンタッキーのチキンには食品添加物が使われていますが、多すぎる量ではないですよ。
通常、フライドチキンには、しっかり味付けされたカリカリなチキンにするために、調味料、着色料、増粘剤、結着剤、酸化防止剤など多くの添加物が含まれます。
ケンタッキーのオリジナルフライドチキンでは、多くの添加物使用を避けていて、調味料と着色料のみです。
添加物は比較的に少なめですが、無添加チキンというわけではないので、塩分と同じで食べすぎに気を付けるべきですね。
ホームパーティーなどで大人数で分け合う時は、テーブルに出す前にチキンを一口サイズに包丁で切ると、少量ずつ食べられて良さそうです。
カロリーが高い?
ケンタッキーの主なチキン1個のカロリーは高い程ではありません。
オリジナルチキン | 237kcal |
にんにく醤油チキン(骨なし) | 203kcal |
ポップコーンチキン | 148kcal |
レッドホットチキン | 266kcal |
骨なしケンタッキー | 204kcal |
出典:ケンタッキー・フライド・チキン栄養成分表
例えば、オリジナルチキン1個のカロリーは237kcalです。
目安として、ご飯お茶碗1杯分が約252kcal、同じくらいの量の食パン2枚分が約246kcalです。
ケンタッキーのチキンはカロリーが低いというわけではないですが、主食のご飯1杯分や食パン2枚よりも、若干低カロリーなんですね。
ケンタッキーとマクドナルドだとどっちが健康的?
うちはお父さんはケンタッキー派で、子供たちはマクドナルド派だからいつもどっちに行こうかでバトルになる、なんて人がママ友の中にいますよね。
ケンタッキーとマクドナルドを比べて、どちらが体に良いのかは一概に言えません。
なぜなら、両方とも添加物や摂りすぎると健康に良くないファストフードだからです。
例えば、カロリーで見た場合では、マクドナルドのバーガー1個は256kcal。
ケンタッキーのオリジナルチキンは、237kcal、チキンフィレサンドは、415kcal。
マクドナルドのバーガーにもケンタッキーと同じように、トランス脂肪酸やたくさんの添加物が含まれています。
マクドナルドもケンタッキーと同じで、食べすぎると健康を害します。
健康を意識するうえで大切なのは、食事の栄養バランスを整えることですよね。
具体的には、毎日30種類の野菜と果物を摂ることを心がけて、それにプラスしてマクドナルドなどのファストフードを楽しむといいですよ。
ケンタッキーを食べ続けるとどうなるの?
ケンタッキーを主食として一度にたくさん食べたり、毎日お腹がいっぱいになるまで食べ続けると、健康への害があるので気を付けましょう。
美味しいからといって、空腹時にチキンを3個や4個食べると、その分カロリーも高くなり肥満の原因になりますよ。
肥満だけでなく、塩分の摂りすぎは高血圧のリスクも高まり、塩分を消化する腎臓に悪影響を与え、ゆくゆくは腎機能にも問題が出てきます。
トランス脂肪酸は、摂りすぎると心疾患のリスクを高め、肥満やアレルギーの原因にもなります。
そうは言っても、チキン1個の塩分や添加物の量には問題がないので、野菜や果物をメインにして、一度に食べる量を少なくするのなら、食べ続けても体への問題はないでしょう。
食べ続けると、それだけ添加物を体に入れていることを意識して、量を抑えるようにしましょうね。
ケンタッキーは体に悪いの?健康への影響のまとめ
・ケンタッキーには、トランス脂肪酸、塩分、添加物などの体に悪い成分が含まれています。オリジナルチキン1個のカロリーは、ご飯1杯分よりも少し低いです。
・ケンタッキーとマクドナルドを比べると、どちらにも添加物やトランス脂肪酸などが含まれているので、どちらが健康的なのかは一概には言えません。
・ケンタッキーを食べ続けると、塩分やトランス脂肪酸の過剰摂取で高血圧や肥満のリスクが高まります。
ケンタッキーは、食べすぎないようにしたり、普段から栄養バランスの良い食事を摂っていれば、たまに食べても問題はないし、そこまで心配する必要はありません。
頻繁に食べないとしても、家族や友人が集まるホームパーティーでは楽しみながらも、子供たちが偏ったものを食べていないか、サラダも食べているのかを気にして見ておくとよいかもしれませんね。