パートでも正社員でも働くとなると気になるのは給料面ではないでしょうか。
働く事は、生き甲斐や社会との繋がりができたり大切な事も多いですが、だからといって無給では働けませんよね。
私はヤクルトレディとして2年働いた経験があるのですが、ヤクルトレディの仕事はパートとは異なる働き方で少し特殊です。
そんな元ヤクルトレディが教える気になるヤクルトレディの給料制度や、給料についてご紹介したいと思います。
ヤクルトレディの給料制度
まず初めに、ヤクルトレディは会社に雇われて働くパートではなく、会社と業務委託契約を結んで働く個人事業主です。
そのためヤクルト製品を売った分だけ、販売手数料が入り、自分の収入となります。
しかし注意したい点は、ヤクルトレディは経費が多く引かれます。
制服代、自転車やバイクのレンタル代、事務所運営費や印刷物代などみんな引かれます。
子供を託児所に預けている人であれば、別途保育料も引かれています。
最近では、ネットでヤクルトを注文できるサービスも始まり、時代に合わせクレジットカードの支払いもできるようになりました。
ヤクルトレディは個人事業主ですので、お客様がクレジットカードを使用した時の手数料も自分で支払います。
ヤクルトレディの収入は、販売手数料から経費や託児料を引いた額になります。
ヤクルトレディは歩合制って本当?
ヤクルトレディの仕事は完全歩合制です。
たまに基本給+歩合制だと思っている人もいるようですが、違います。
ヤクルトレディの仕事はいわば自営業にあたります。
自営業で仕事をしている人はお給料の保障なんてないですよね。
ヤクルトレディも同じです。
その為、その月にヤクルト製品をいくら販売したかで収入は大きく異なります。
春先の暖かくなってくる季節から夏場にかけては喉が渇きやすい時期なので、毎週お届けに行っても欠かさず飲んでくれるお客様が多いのでお断りは少ないです。
他にも道で声を掛けて購入してくれる人もいます。
その為いつもより多い購入に繋がり収入も上がります。
それに比べて涼しくなり始めると毎週お届けに行くお客様から「寒くなってきて飲めなかった」「寒い季節に冷たい物は飲めない」とお断りが増えるようになってきます。
場合によっては「一旦辞めるね」と訪問先がなくなります。
しかし本来であればヤクルトに含まれる乳酸菌シロタ株は、寒くなってきてウイルスが活発に動き始める季節に飲んで欲しい商品です。
風邪やインフルエンザが流行る季節にこそ飲んで、ウイルスに負けない体を作ってほしいところ。
丁寧に分かりやすくご説明し冬場こそ飲み続けてもらえるか、効果を実感し継続に繋げれるかがヤクルトレディの腕の見せ所になってきます。
給料の歩合率
ヤクルト製品の主な販売手数料は20〜24%前後だったと記憶しています。
ヤクルトレディが扱う商品には、
•ヤクルト400
•ヤクルト製品(ジョア、ソフールなど)
•ジュース類
•健康食品(青汁やラーメンなど)
•化粧品
などがあります。
会社が力を入れている主力商品はヤクルト400です。
その為、ヤクルト400は売る本数が多いと販売手数料の割合が上がります。
反対にジュース類は販売手数料が低かったように思います。
化粧品も販売手数料は20%なのですが、1つ1つの単価が高いので1つ売れると一気に収入が増えます。
ちなみに1番高い化粧品は1つ10万円でした。
10万円の販売手数料20%なので、収入は2万円です。
私がが働いていた2年間で10万円の化粧品を売ってるヤクルトレディは見た事がありませんでした。
また化粧品だけを扱う、ヤクルトビューティーという働き方もあります。
給与保障の有無
収入保障については、設けている販売会社もあります。
3ヶ月間は8万円の最低保障があるところもあります。
8万円の収入がない地域では、この期間で力をいれて新規開拓を行い自分の欲しい収入になるよう頑張ります。
収入補償の8万円から経費、保育料が引かれた分が自分の収入となります。
ちなみに働き始める前に1ヶ月の研修期間が設けられるのですが、この間も日給+昼食代が出ていました。
ノルマや買取の有無
ノルマはありません。
キャンペーン中などは、あくまで目標という形で新規開拓件数など設けられますが、目標を達成しないからと売れるまで強制的にやること、などはありません。
また買取もありません。
例えばお届け途中に商品を落としてしまった場合には、破損交換として新しいのと交換できます。
ただ商品を管理するために、各センターには業務委託契約しているヤクルトレディとは別に会社の社員が配属されています。
基本的には認めてもらえますが、この社員の考え方によっては、破損や交換など認められにくく厳しく言われる事もあるようです。
また日付がだんだん古くなってきた場合には、ヤクルトレディ同士で声を掛け合い商品が出る人と交換して貰ったりします。
またヤクルトレディ同士でも出ない商品は交換して貰えない事もあります。
あまりにも一方的に交換を頼んでいると良い顔をされません。
ある程度の常識の範囲内、日頃のコミニュケーションなども必要とされます。
ヤクルトレディとして扶養内で働くならいくらまで稼いでいい?
ヤクルトレディは個人事業主なので注意が必要です。
扶養内で働くために、扶養してもらってる配偶者の会社に確認することをお勧めします。
会社によっては個人事業主であれば1円でも収入があった時点で扶養を外れるように言われるところ、いくら収入があっても大丈夫なところ様々なようです。
また家族手当のような制度がある人も要注意です。
扶養から外れると家族手当がなくなる、また知らずに貰い続けていたら後に返還を求められる事もあるようです。
ヤクルトレディに休業補償、育児休暇はある?
私が業務委託契約をしていた販売会社では、休業補償や育児休暇などありませんでした。
多くのヤクルトレディは妊娠が発覚すると引き継ぎ作業を行い辞めます。
私もその中の1人です。
もう一度働きたいと思った人は改めて研修を受けて開業届けを出しヤクルトレディとして働きます。
その為辞める時とは違う担当エリアにあたり、一から道やお客様を覚える必要があります。
ヤクルトレディは確定申告しないとだめ?
ヤクルトレディは確定申告が必要です。
しかし会社の方でヤクルトレディ全員分まとめてやってくれるので個人で何かする必要はありません。
ヤクルトレディとして働き始める時に提出する開業届や、辞めた時に出す廃業届も同様に会社で行ってくれます。
ただし注意が必要なのが辞めた年です。
辞めた年には自分で確定申告を行う必要があります。
ヤクルトレディの給料の仕組みは歩合制で給与形態は?歩合率や給与保障はある?のまとめ
ヤクルトレディの収入は、完全歩合制で売上の役20%前後が販売手数料として自分の収入になります。
入って3ヶ月の間は8万円の収入補償を設けている販売会社もあります。
しかし、8万円全てが収入になるのではなく、経費や保育料が引かれた分が自分の収入になります。
ヤクルトレディは、業務委託契約を結んだ個人事業主なので働く際には、きちんと理解し、納得してから働くことをお勧めします。