「にんじんの栄養素や健康効果が知りたい」
「にんじんジュースって何か体に悪いところがあるの?」
「にんじんジュースの全てが知りたい!」
いろんな健康法を試すのが好きな健康オタクで、今度はにんじんジュースにトライしようと思っているけど…その前に、にんじんジュースに何か悪いところがあったら知りたいですよね。
にんじんは、野菜だから体に良いし悪いところなんてなさそうだけど、どうなの?
今回は、その真相を徹底的に確かめてみました!
さらに、にんじんジュースのメリットや効果、おススメのレシピもご紹介しますね。
にんじんジュース健康法を試す前に、ぜひ読んでみてくださいね。
にんじんジュースは体に悪いと言われる理由は?
にんじんジュースが体に悪いということはないですよ。
にんじんは、アレルギーになりにくく、栄養価が非常に高い緑黄色野菜です。
ただ、にんじんをジュースにする過程で、ミキサーやフードプロセッサーを使うと「酸化して褐色する」から体に悪い、「ミキサーの加熱で栄養がなくなる」から意味がないという声があります。
その理由を解説しますね。
①酸化するといわれる理由
にんじんを切った時に、表面が酸素に触れることによって変色してしまいます。
例えば、アボカドやりんごを切って置くと、わりとすぐに酸化して変色してしまいますよね。
にんじんジュースをコップに入れてしばらく飲まないでいると、やはり色が変わってしまいます。
でも、酸化が気になるなら、レモンを絞って入れることで解決できるのです。
レモンに含まれるビタミンCは、自然の酸化防止剤として多くの食材にも使われていますよね。
②加熱で栄養がなくなる理由
にんじんなどの野菜に含まれる酵素は、60度前後の熱で破壊されるといわれています。
でも、ミキサーで60度を超えることはないですよね。
それでも、摩擦熱が気になるなら、冷水や氷を砕いて、にんじんと一緒に入れると良いですね。
生のにんじんの持つ栄養をしっかりと摂るために、作り方にこだわるのは当然ですよね。
にんじんジュースは、体に良い栄養素をたっぷりと含んでいるので、安心して毎日の生活にとりいれて下さいね。
にんじんに含まれる栄養素は?
それでは、にんじんの持つ栄養素について、詳しく解説していきますね。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、にんじん100g(39 kcal) に含まれる主な栄養素は次の通りです。
水分 | 89.1g |
タンパク質 | 0.7g |
炭水化物 | 9.3g |
カリウム | 300㎎ |
βカロテン | 8600㎍ |
食物繊維(水溶性+不溶性) | 2.8g |
出典:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
にんじんは、半分以上が水分で、タンパク質や炭水化物は同じ野菜類の中でほぼ平均的な量です。
この中でも、注目すべきなのは、にんじんに豊富に含まれるスーパー栄養素の「カリウム」「βカロテン」「食物繊維」です。
一緒に詳しく見ていきましょう。
①カリウム
カリウムには、体内の余分なナトリウム(塩分)を体外へ排出する働きがあります。
塩分量が最適に保たれるので、高血圧の改善や予防に効果があるんです。
また、心臓や筋肉の機能の調節や神経伝達においても重要な役割をしています。
カリウムは、塩分の摂りすぎが気になる人や、血圧が高めの人が積極的に摂ったほうがいいミネラルですね。
βカロテン
にんじんが鮮やかなオレンジ色をしているのは、βカロテンを多く含んでいるためです。
にんじん色の元になっているβカロテンは、体内でビタミンAに変わり、老化の原因となる活性酸素を抑制する抗酸化作用があります。
また、鼻や口などの粘膜を増強して、免疫力を高める効果もあります。
このため、アンチエイジング効果や、ガンなどの生活習慣病予防に効果的なのです。
食物繊維
食物繊維は、水に溶けにくく水分を吸収してくれる「不溶性食物繊維」と、水に溶けやすくゼリー状に膨らむ「水溶性食物繊維」に分けられます。
にんじんには、この2つが両方含まれています。
食物繊維を摂ることによって、腸内環境を整えることができます。
また、食後の血糖値の上昇を抑制したり、肥満の予防やダイエット効果もあるんです。
にんじんの効果や効能
にんじんには、このように体が喜ぶミネラルや食物繊維がたくさん含まれているんですね。
具体的に、どんな体に嬉しい効果や機能があるのか詳しく見ていきましょう。
むくみ対策
体内の余分な塩分を体外へ排除するカリウムの働きで、むくみ対策をすることができます。
体の中では、塩分とカリウムがバランスをとって水分量や血圧を調整しています。
むくみは、このバランスが悪くなって起こってしまいます。
にんじんの豊富なカリウムを摂ることで、汗や尿として余分な塩分を排出してくます。
にんじんジュースを習慣にすると、日頃からむくみ対策ができるので良いですね。
免疫力が上がる
にんじんに含まれるβカロテンや食物繊維のおかげで、免疫力を高めることができます。
細胞を傷つけて病気の元になる活性酸素の発生を抑えて、取り除いてくれるβカロテンが、免疫力の向上を助けてくれます。
そして、食物繊維が腸内環境を整えてくれるので、腸内の免疫細胞が活性化し免疫力が上がります。
免疫力が高くなると、口や目や鼻から入ってくるウイルスをブロックする力が強くなるので、風邪にかかりにくくなるのですね。
便秘が改善される
食物繊維の持つ働きで、腸内環境が快適に保たれます。
食物繊維は胃で消化されずに、小腸を通って大腸まで届くので、腸内細菌の活性化に良い影響を与えています。
水溶性食物繊維は、水分を吸収して膨らむので、腸の動きを刺激して便秘の改善に役立ちます。
にんじんは、腸活にも適した野菜なのですね。
アンチエイジング効果
体を錆びつかせて老化を引き起こす活性酸素。
βカロテンが、この活性酸素を排除してくれるので、肌の健康を維持するのに役立ちます。
抗酸化作用の働きで、アンチエイジング効果が期待できるのですね。
にんじんを摂ることで、見た目も若々しくいられるのは嬉しいですね。
血糖値を抑えられる
にんじんに含まれる水溶性食物繊維のペクチンは、水分を含むとゼリー状に膨らみます。
そして、胃腸の中でゆっくり移動していき、糖質の吸収スピードを穏やかにしてくれます。
そのため、食後血糖値の急上昇を抑えてくれるのです。
血圧を下げる
高血圧は、塩分の摂りすぎが原因でかかる病気です。
カリウムが、腎臓で塩分の再吸収を抑制して、余分な塩分を尿として排出してくれます。
最適な塩分量が保たれ、血圧が安定するので、高血圧の人には血圧を下げる効果があるのですね。
視力の低下を予防
にんじんは、目の健康維持にとても良い栄養素を持っています。
にんじんに豊富なβカロテンは、体に中に入るとビタミンAに変わります。
このビタミンAが、視力の低下を予防したり、眼精疲労やドライアイにも効果をもたらしてくれるのです。
ブルーベリーが目に良いとは聞きますが、にんじんも目に良いという情報は新しいですよね。
にんじんをジュースにすることのメリットは?
生野菜として食べるより、ジュースにすることで、にんじんに含まれる栄養素の吸収率を高めることができます。
どういうことなのかというと、にんじんや野菜の細胞にはセルロースという食物繊維の一種でできた細胞壁があります。
人の消化酵素では、セルロースを分解できないのです。
この細胞壁を壊すには、かなり細かく切ることが重要です。
ミキサーで細かく砕くことによって壁を壊し、栄養素を吸収できるのです。
そのため、にんじんをジュースにすると、にんじんの栄養をがっつり摂り入れられるのですね。
にんじんジュースの効果的な飲み方
食前に、にんじんジュースを飲むと、食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。
また、お腹が膨らむので、その後の食事の量が抑えられダイエットにも良いですね。
ダイエット目的なら、にんじんジュースを朝食にしても良さそうです。
忙しい朝も、切ってミキサーに入れるだけなので簡単に作れますね。
そして、なるべく早くいただきましょう。
ミキサーの中でにんじんがくるくると回っているところから酸化は始まっています。
酸化防止になるレモンを入れても、なるべく出来立てのにんじんジュースを飲むようにしてくださいね。
にんじんジュースのおススメレシピ3選
にんじんジュースを飲む習慣を楽しく続けるために、おススメのレシピを3つご紹介します。
ストレートのにんじんジュースに飽きてしまった時や、にんじんが苦手なお子さんと一緒に飲む時に、ぜひ参考にしてくださいね。
そして、にんじんジュースの栄養を効果的に摂るために、次のことに気を付けてくださいね。
・にんじんはピーラーで皮を剥かないで、洗ったらそのまま切ってミキサーに入れる。
野菜は皮や皮の下に最も栄養があるためです。
・レモンやレモン汁をほんの少し入れる。
レモンに含まれるビタミンが野菜やフルーツが酸化するのを防いでくれます。
にんじんとりんごのジュース
材料(2、3人分)
・にんじん 2本(約400g)
・りんご 1個(約300g)
・100%りんごジュース(200ml)
・レモン汁(少々)
果汁100%のりんごジュースを入れると、にんじんが苦手な子供でも飲めますね。
甘口のにんじんジュースです。
にんじんとりんごとココナッツオイルのジュース
材料(1人分)
・にんじん 60g
・りんご 2/1個(約100g)
・ココナッツオイル 大さじ1
・レモン汁(少々)
βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、オイルと一緒に摂ることによって吸収率を上げることができます。
中性脂肪になりにくいココナッツオイルと混ぜて、美容効果アップですね。
にんじんとバナナのジュース
材料(2人分)
・にんじん 小1本(100g)
・バナナ 1本
・はちみつ 大さじ1
・牛乳 200ml
・レモン汁(少々)
牛乳とはちみつを入れるとまろやかで、飲みやすくなります。
バナナの甘みもあるので、はちみつの量は調整してくださいね。
にんじんジュースは体に悪い?メリットや本当の効果は?のまとめ
・にんじんジュースは、アレルギーにもなりにくく、栄養価が非常に高いジュースなので体に悪いと言われる理由はない。
・にんじんには、体内の余分な塩分を体外へ排出する働きのあるカリウム、抗酸化作用のあるβカロテン、腸内環境を整えてくれる食物繊維、が豊富である。
・にんじんの効果や効能
①体内の余分な塩分を体外へ排除するカリウムの働きで、むくみ対策ができる。
②にんじんに含まれるβカロテンや食物繊維のおかげで、免疫力があがる。
③βカロテンが、この活性酸素を排除してくれるので、アンチエイジング効果がある。
④水溶性食物繊維のペクチンの働きで、血糖値を抑えられる。
⑤カリウムが、余分な塩分を尿として排出してくれるので、血圧を下げる効果がある。
⑥にんじんに豊富なβカロテンは、体に中に入るとビタミンAに変わり、視力の低下を予防する。
・にんじんをジュースにすることで、にんじんに含まれる栄養素の吸収率を高めることができる。
・にんじんジュースは、食前に飲むと食後の血糖値の上昇を抑えることができるので効果的。
にんじんジュースは、作り方も簡単で、体に良いことだらけなので、毎日飲むことを習慣にすると良さそうですね。
飽きてしまったときは、おススメのレシピを参考に、好きな野菜やフルーツをにんじんに加えてオリジナルのにんじんジュースを作ると楽しそうですね。
にんじんのパワーで免疫力を上げて、病気に強い健康的な体を手に入れましょう。