子どもたちが円滑な学校生活を送るために必要なPTA活動。
必要なことと分かっているけれど、敬遠したくなる気持ちは多くの親が持っているでしょう。
PTAをやる上での不安材料のひとつが、PTAの人間関係ではないでしょうか。
ドラマや漫画などに出てくるPTAのおかげで、めんどくさい人が多そう…というイメージがついて回っています。
そのおかげで、尚更やりたくないという気持ちも湧きますよね。
しかし、実際は自分と同じようにめんどくさいと思っていたり、人間関係に不安を感じたりしている人が殆どです。
しかしながら、トラブルを引き起こそうとしているようなタイプは、ごくごく一部と言えるでしょう。
ただ、いないとは言えなかったり、無意識的に人間関係をひっかき回す人がいないとは言い切れないのがPTA役員の大変なところ。
ここでは、そんなめんどくさいPTA役員さんの特徴と対処法をお伝えします。
これからPTA役員で面倒な人に会ったときの対応策を講じておけば、安心してPTA活動に参加できます。
また、既に面倒な人がいる場合にも、この記事を読んでPTA活動を少しでも快適に活動できる環境にしましょう。
PTA役員でめんどくさい人の特徴
人間関係をややこしくする、めんどくさい役員さんには、いくつかの特徴があります。
その特徴を挙げていきますので、このような人がいないかチェックしてみましょう。
自分が仕切らないと気が済まない人
PTAにいるめんどくさい人のイメージとして、一番に思い浮かぶタイプですよね。
リーダーシップを発揮しているのであれば、ありがたい存在。
けれども、自分の意見と違うと不機嫌になったり、他人に指示を出すだけで自分は何もしないタイプもいます。
その場合は、人間関係を引っ搔き回されるだけで、とても厄介です。
初対面でタメ口な人
1年間PTA活動を共にするのでドライすぎる人も困りますが、初対面からタメ口で距離感が近い人も面倒ですよね。
踏み込まれたくないパーソナルスペースは、誰もが持っているもの。
適切な心の距離感が保てない人は、面倒な人認定されても仕方ないでしょう。
色んな事にマウントをとってくる人
子どもの成績、親の仕事、身に着けているファッションなど、あらゆることにマウントしてくる人は厄介です。
単なる雑談でも「自分のほうがより優れている」ことをアピールしてきます。
そうなると常にその人を持ち上げる言葉をかけなくてはいけないので、会話をすることが苦痛になってきます。
人の家庭の詮索をしたがる人
出身はどこ?など、会話の糸口としてごく一般的なことを尋ねる人がいます。
この程度ならいいのですが、ご主人の勤め先は?などのプライベートなことに首を突っ込んでくる人がいます。
また、家庭のしつけや教育方法などに口を出してくる人も。
その場限りならまだしも、「その後どうなったか」尋ねられることもあるのでとても厄介です。
SNSを隈なく観察している人
今ややっていない人のほうが少ないSNS。
InstagramやTwitter、Facebookを駆使している人も中にはいます。
出来る限り「SNSはやっていない」で通して、必要以上な個人情報を知られないように気をつけましょう。
また、中には載っている写真から、住んでいる場所や学校を割り出して個人特定をする人もいます。
自分のSNS利用方法について、一度確認してみましょう。
噂好きでいつも人の噂話で盛り上がってる人
とにかく情報が早く、会うとありとあらゆる噂話を提供してくる人。
ありがたい情報もあるのですが、誰かの個人情報や根も葉もない話であることも少なくありません。
また、そういう人はあなたとの会話も噂話の種とすることも考えられます。
話のほぼ全てが愚痴な人
先生が~、旦那が~、○○さんが~と、口を開けばネガティブな話題ばかりの人もいます。
「子どもが95点だった。あと5点で100点だったのに」なんて喜んでも良さそうな話題でも、マイナス点を探してきます。
話を合わせるために自分もそうだと伝えると、「うちのほうがもっと酷い!」と不幸マウンティングをとってくる強者もいるので、話しているだけで気が滅入ってしまいます。
グループを作りたがる人
自分の気の合う人を呼び込み、グループを作りたがる人もいます。
このタイプは仲良く出来ているうちはいいのですが、少し意見が食い違うと途端に態度が変わる人もいるので、注意が必要になります。
人によって態度を変える人
役職についている役員さんや先生には下手に出るけれど、それ以外の人には冷たいというように、PTAの中でも態度が変わる人がいます。
失礼な態度を取られるとこちらが悪いことをしたかな?などと不安になりますが、人によって態度を変える人なんだと割り切っていいでしょう。
八方美人な人
誰にでもいい人といえば聞こえはいいですが、あちらこちらでいい顔をして輪を乱すことも多いのがこのタイプです。
場合によっては「○○さんが悪口を言っていたよ」なんてことを本人に伝えて、空気を壊すようなこともあるため要注意です。
その他
それ以外にも、連絡の返事が遅い人や返さない人は面倒な人と思われます。
またOBで出しゃばってくる人も、対応が面倒くさいです。
PTA役員でめんどくさい人への対処法は?
様々なタイプのめんどくさい人がいることが分かりましたね。
全てのタイプが揃うことはありませんが、そうは言っても一人でもいたら厄介なもの。
その人に目をつけられてしまったら、ただでさえ大変なPTA活動がより大変になります。
ここでは、めんどくさい役員がいた場合の対応について説明します。
適度な距離を保つ
まず大切なのが、適切な距離感です。
話し合い等では近くに座らないようにしたり、話題を振られても当たり障りのない返答をするようにしましょう。
意見が分かれそうな話題は避ける
面倒くさいタイプには、自分と違う意見の人を冷遇する人が多いです。
そのため、意見が分かれそうな話題は避け、相手の機嫌を損ねないようにしましょう。
それだけで、トラブルは避けることができます。
悪口や噂話はしない
悪口や噂話が始まってしまった場合には、そっとその場を離れるのがベストです。
もし、話し合い等が終わっているようでしたら、このあと予定があるなど理由をつけて帰りましょう。
話し合いの途中など、離れることが難しいようでしたら、特に発言をしない、意見を求められても「よく知らない」など言葉を濁して、会話に参加をしないようにしましょう。
SNSの利用に気を付ける
SNSは旧知の友人知人と繋がることが出来る素晴らしいツールです。
ですが、全世界に向けて個人情報をさらけ出しているという側面もあります。
PTA役員の間で個人情報を握られたり、誤解等を受けないようにするためにも使い方に気をつけましょう。
具体的には、以下のような点に気を付けて利用するよう心掛けましょう。
・写真を載せる際には、窓の外や制服、体操着などの個人が特定できそうな物が映らないようにする
・子どもなどの家族の顔を映さないようにする
・行事等についての情報は、いつ行なわれたものかを特定できないようにする
・フォロー外の人に見られないようにする「鍵垢」にする
笑顔で挨拶だけはしっかり
どのような相手だとしても、挨拶だけは笑顔でしっかりしましょう。
それだけで、相手は攻撃しにくくなります。
また、面倒な人だけでなく誰にでも同じように接することで、たとえ面倒な人があなたの悪口を言っていたとしても「○○さんがそんなことをするはずがない」とかばってくれます。
その他
連絡をしても返信が遅い人には、返信の期日を切っておきましょう。
「この日までに返事がない場合は、承認したということにします」などの文言を記入しておけば、勝手に決められたなどの苦情に繋がらずに済みます。
PTA役員でめんどくさい人に疲れてしまったら?
いろいろと対策を講じても、面倒な人にロックオンされて巻き込まれてしまうこともあります。
その関係で疲れてしまったら、どのようにしたらいいのでしょう。
ここでは、面倒な人との付き合いに疲れてしまったときの対処法をお伝えします。
ぜひ、参考にして、少しでも気持ちを軽くしてくださいね。
自分の役割にだけ専念してすぐ帰る
PTA役員の仕事は多岐にわたります。
そのため、みんなで協力して業務に携わることは大切なこと。
しかしながら、作業が終わってからもダラダラと残っておしゃべりに興じる義務はありません。
作業が終わったら「行くところがある」「この後予定が詰まっている」などの理由をつけて帰ってしまっても問題ありません。
理由をつけて欠席する
どうしても気が進まない、という場合には理由をつけて欠席することもやむを得ないでしょう。
とはいえ、全ての話し合いに欠席するのは得策ではありません。
何回かに1度、というように、うまく使いましょう。
ランチや飲み会には参加しない
話し合いには必ず参加しなくてはなりませんが、ランチや飲み会には参加しなくてもいいでしょう。
ランチ等に参加したほうが、人間関係を円滑に進めることもできますが、それはいい人間関係が結べている場合です。
面倒な人がいて心が疲れ切ってしまっている場合は、むしろ行かずに深い付き合いを辞めたほうが良いです。
PTA役員でめんどくさい人がいて困る!人間関係の悩みの解決策のまとめ
わざわざ時間や手間を割くことが多いPTA役員。
せめて人間関係くらいは、和やかにいきたいですよね。
PTA役員内に面倒な人がいなければ、それに越したことはないです。
けれど、人が集まれば嫌な人はいるもの。
そういった人とは最小限の関わりにして嫌な思いをしないように対策を立てて、少しでも快適なPTA役員としての1年を過ごしましょう。