音読の効果って本当はすごい!小学生が宿題で音読をするのはこんな効果があるからだった | お悩み便利帳
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音読の効果って本当はすごい!小学生が宿題で音読をするのはこんな効果があるからだった

小学校

「音読するねー!」

学校から帰ってくると毎日繰り返されるこのセリフ。

音読は小学生にとって、定番ともいえる宿題です。

最初は真剣に読んでいても同じ物語や詩を何日も読んでいるうちに、「とりあえずやればいい」態度に変わってしまうことが多くなります。

そうなってくると聞いている親も飽きてきて、面倒に感じたり聞き流したり。

「この宿題に意味はあるの?」と疑問を持つ親子もいるでしょう。

音読には文字や言葉の学習というだけではなく、脳を活性化させる効果があると言われています。

また、やればやるだけ上達するので、国語の勉強が好きになるきっかけになる可能性もあります。

国語はすべての教科の基本なので、成績アップにもつながりやすくなります。

今回はそういった音読の効果について、小学生が宿題で音読をする理由について奥深くまで掘り下げてみました!

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音読の効果は小学生にこんなにメリットがあります

音読の効果には次のようなメリットがあります。

①書いてあることを読み解く力がつく

②ストレスが減る

③集中力がアップ

④自主性が育つ

⑤コミュニケーション能力が鍛えられる

ひとつずつ見ていきましょう。

書いてあることを読み解く力

文章を黙読するだけでは、特に低学年の子どもには理解できないことが多いようです。

次の文字だけを目で追って、ひたすら読んでいるつもりでも読み飛ばしも多くあります。

黙読していた後に子どもに内容をピンポイントで質問してみると「そんなとこあったかな?」と首を傾げられることも度々。

また、意味が分からない単語が出てくるとしばらく考えているうちに、別のことに気を取られてどこまで読んでいたかわからなくなってしまうようです。

「あれ、どこまで読んだっけ?」

本を読んでいるお子さんがつぶやいているのを聞いたことのある親は多いでしょう。

その点、自分の声を聞きながら読む音読は目で読んで、耳でもう一度文章を確認できるので、一度で二度読みしているとも言えます。

そのため理解もしやすくなり、音読を繰り返すと知識としてより定着しやすくなります。

また、読んでいるのを親に聞いてもらえば、つまずいた単語の意味もすかさず教えてもらうことができるので、安心して次へ進めます。

ストレス緩和

音読をして脳を動かすと、脳の前頭前野が活発に働きます。活発に動いている脳内では、セロトニンという物質が分泌されやすくなるという仕組みがあります。

セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれていて、ストレスも緩めてくれる効果があります。

集中力アップ効果

セロトニンには精神を落ち着かせ、集中力を高める効果もあるため、音読を続けるとやる気や集中力が上がります。

自主性が育つ

音読によって刺激される前頭前野は、感情をコントロールする部位としても大きな影響力を持っています。豊かな感受性が育ち、自発的な行動を促し、自主性もアップします。

コミュニケーション能力が鍛えられる

コミュニケーション能力にも関係している、脳の前頭前野。引っ込み思案な子は、音読によってこの部位を活性化させると、人とのコミュニケーションがうまくいくようになる可能性があります。

音読をすることで多くの言葉や物語を、より深く知ることができます。

知っている言葉が増え言い回しを覚えると、子どもも様々な語彙を使いこなせるようになります。

表現力が上がれば、コミュニケーションもとりやすくなり、「読む力」がしっかりと身につきます。

宿題だから仕方なく…。ではもったいないので、是非好きな絵本や国語以外の教科なども音読させてみるのもいいですね!

うちの子は物語のほかに好きなアニメの漫画なども、読んでいる途中から突然音読し始めます(擬態語、効果音付き)。

特に効果音はうるさく感じてしまうので、やめてもらっていますが登場人物の長いセリフも暗記しているのでひそかに感心しています(笑)。

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音読の効果を小学生が効率よく身に着けるためにするべきこと

ぜひとも身についてほしい音読の効果。

より効率よく身につけられたらいいですね!

そのためのポイントは3つあります。

①発声のしかた

②聞いている側からの励まし

③振り返り

それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。

発声のしかた

・姿勢

おなかから声を出すようにしましょう。

しっかり両足を床につけることがポイントです。

こうすることで、子どもの体幹が鍛えられます。

寝そべった状態や、ソファでリラックスしながらではきちんと発声できません。

声の大きさの調整

学年の低いうちは、まだ声の大きさの調整がうまくいかない子が多くいます。

どれくらいの大きさなら相手に聞こえるか、相手の位置や環境にあわせて聞き取りやすい話し方を学ぶ練習にもなります。

・リズム/テンポ

音読をしていると気づきますが、特に名作と言われる文章や詩の中にはリズム(節回しとも言います)を感じる場合があります。

テンポよく、リズムに乗って声に出して読むことで美しい音のつながりを感じることができます。

このリズムは心地よく、口ずさむように暗唱して文章を繰り返すこともありますね。

ぜひ、ほめてあげてください!

励まし

お子さんに「音読するね!」と言われたら、どうしてますか?

なにかしていても、手を休めて集中して聞いてあげましょう。

そして、読み終わったらほめてあげることがお子さんの脳の活性化を促します!

音読に限ったことではありませんが、子どもが何かをしたとき、すかさずほめてあげることで、子どもの脳は劇的に反応して物事に対するやる気スイッチが入ると言われています。

大きな声で読めた、点と丸がわかりやすかった、素敵な姿勢だった!

なんでもいいのでほめてあげましょう!

振り返り

読み終わったあと、親子で文章の内容について一緒に考えてみましょう。

なぜ、どうしてと登場人物のキモチや行動、会話文について振り返ってみることで、読む力がぐんぐんと高まります。

また、物語への深い理解につながります。

音読に慣れてくると、確かにスラスラ読めてはいても、ただの発声練習のようになってしまいがちです。その場合、内容がまったく頭に入っていないことも多く、音読の意味が薄れてしまいます。

うまく読めなくてもいいのです。

つい「なんでそこでつっかえるかなあ?」と口を出してしまいますが、注意することで苦手意識を植え付けてしまうこともあります。

ほめてほめてほめて、プラス「もっとよくするには○○に気を付けてみようね!」と褒めて伸ばしてあげてください。

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音読の効果で小学生は成績を上げることができる?

音読の効果によって、成績にはどう影響するのでしょう。

成績を上げることができるのか、気になりますね。

音読の効果からは次のような点で成績が上がることが見込めます。

①記憶に残りやすい

②自信がつく

③国語力が上がると他教科にも影響が!

④高速音読に挑戦

成績アップに直結するわけではないものの、上げるためには必要な要素が音読の効果にはあります。

詳しく解説していきます!

記憶に残る

黙読するより内容が頭に残りやすいというのも音読の効果の一つと言えます。

そのしくみは、文字を目で見て読み取り、意味を考えて把握したものを口に出す。

さらに耳で聞いた音を文字として捉えて、その意味を理解するという複雑な行為を同時に行うことにあります。

こうして同時に複数の感覚を使うことで、脳もフル回転。

その結果、脳がより動きやすくなることで活性化を促し、記憶容量が20~30%も増加するので内容も記憶に残りやすくなります。

国語の教科書だけを音読するのではなく、ほかの教科書なども音読すれば記憶に残りやすくなるといえます。

実際に、宿題では国語に限らず他の教科を指定する先生もいらっしゃるようです。

自信がつく

音読は繰り返した分だけスラスラと読めるようになります。

一度だけの場合と、2度3度読んだ場合ではその差は歴然です。

上手に読めるようになれば、自信がつきます。

自信がつけば、授業にも積極的にかかわっていくきっかけになり、国語が好きになってくれる可能性も上がりますね!

他の教科へも影響が!

効率よく身に着けるポイントで触れたとおり、ただ「口に出す」だけではなく一緒に「考えてみる」ことで、より文章への理解が深まります。

文章の理解力が高まれば、国語力は自然にアップします。

問題文の読解、表現の仕方についても国語は全教科の基礎といえますので、他の教科への影響も小さくはありません。

高速音読

音読上級者編として、しっかり文章の理解も深まった後に挑戦してほしいのが高速音読です!

早いペースでの音読ができるようになると、脳の活性化を後押しすることになります。

音読の速度が上がると、脳の処理も音読のスピードに追いつこうと能力をどんどん引き上げます。

速いペースでの音読に慣れれば、他の作業のペースまで上がることになります。

音読の習慣は遅くとも小学校3年生ぐらいまでにつけると、考える力が大きく伸びるといわれています。

振り返ってみれば、うちの子の先生も3年生までは音読票の親のチェックも厳しく指導されていました。

4年生の途中からは親のチェックはなくなりましたが、授業中に高速音読に挑戦させてクラスで音読タイムを競わせていたようです。

そんなことをして、何の意味があるのかと当時は疑問に思っていましたが、上級編に挑ませていたのでしょう。

普段から読書タイムや先生、係による読み聞かせをの時間を大切に考えていらっしゃる先生だったので、音読の効果も知っていらっしゃったのでしょう。

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音読の効果がすごい!小学生が宿題で音読をするのはこんな効果があるからだったのまとめ

ただ文字を読むだけの黙読の場合に比べ、文章を読み解く力も上がります。

また、脳の活性化で分泌されるセロトニンの効果でストレスが減ったり、集中力がアップします。

活性化した脳の作用で自主性が育つ、コミュニケーション能力が鍛えられるメリットもあります。

音読の効果を効率よく身に着けるには、発声の仕方として読む時の姿勢・声の大きさやテンポに気を付けることが必要です。

また、聞いている側からの励ましで子どもの意欲を上げてあげましょう。

読後に、一緒に文章の内容を振り返ることも大切です。

音読すると記憶力も増すことがわかっています。

他の教科も音読してみればその効果が見込めるでしょう。

繰り返し音読すればするだけ上達することができるので自信がつき、授業にも意欲的に参加できるようになります。

音読によって文章の理解力が上がれば、国語の力が上がります。

国語はすべての教科の基礎なので、成績アップにもつながりやすくなります。

さらに脳の活性化が望めるので、しっかり文章の理解も深めた後は上級編として、高速音読に挑戦してみるのもおススメです。