幼稚園入園を控えているご家庭では、新しい生活へ向けて準備に忙しい時期ですね。
入園に向けて購入した新しいバッグやお弁当セット見て、期待に胸を膨らませている我が子を見ると、親まで嬉しい気持ちになりますよね。
しかしながら、この時期になるとちらほらと不安の声も聞こえてきます。
中でも多いのが「入園までにオムツがはずれそうにない」という声です。
以前はおむつの取れていない子は入園を断られるケースが見られました。
けれど、今は多くの園がトイレトレーニングが終わってなくても、受け入れ可となっています。
ここでは、入園までにトイトレが間に合わない場合について、私の経験も混じえてお伝えします。
この記事を読んで、入園までの時間を、そして万が一間に合わなくても気負わずに過ごしてくださいね。
幼稚園はおむつ禁止?入園までにトイトレが間に合わない子はどれくらいいる?
トイトレが間に合わなかった場合に心配なのは、おむつをして登園するのはOKかどうかですよね。
おむつはNGとなる幼稚園が多いです。
私自身も、子どもの入園までに、おむつを外すことが出来なかった親のひとりです。
実際、我が子の通った幼稚園もおむつは禁止でした。
その代わり、パンツとズボンの着替えを多めに持たせました。
あの頃は、トイトレのことだけで頭の中がいっぱいでした。
入園が近づけば近づくほど焦る一方でしたが、ついに間に合わず、入園してからも子どものトイレのことで心配が募る日々。
気持ちだけが先走り、トイトレが進んでいかないことに苛立つ日だって勿論ありました。
きっとこれを読んでいるママパパも悩んでいる真っ只中ですよね。
トイトレが子が自分の子だけだったらどうしよう…。という心配もあるのではないでしょうか。
もし、幼稚園がOKを出してくれていても、周りからおむつが外れた話を聞くと焦ります。
入園して、我が子以外は全員がトイレに行けたらどうしよう…なんて、最悪の事態を想定してしまい、精神的に追い詰められてしまう親御さんもいます。
それ以外にも、幼稚園におむつで行っていいのか、おむつがダメだった場合におもらししてお友達にから冷やかされたりしないか。
そんな心配が余計に不安を煽るので、尚更トイトレがうまく進まなくなってしまうこともよくある話です。
私も心配になって入園前に先生に尋ねたところ、「毎年トイレトレーニングが終わっていない子は1割~2割いるので安心して大丈夫ですよ」と教えてくださいました。
実際、我が子のクラスにもトイトレが完了しないまま入園した子が複数人いました。
また、トイレでおしっこはできるけどうんちはできない子も含めると、意外と多くの子がトイレ事情に不安を持ったまま入園しています。
だからトイトレをしなくても大丈夫ということではありません。
けれど、過度に不安になる必要もありませんよ。
子どものペースに合わせて、トイトレを進めていきましょう。
幼稚園でおむつだといじめられないか心配
1学期の年少さんはまだまだ自分が中心の時期です。
お友達がしていることの善悪を判断したり、それをもとに意地悪な言葉をかけることはと考えるのが一般的でしょう。
他の子が何をしているか認識し、それを評価して伝えるというのは実は高度な行動です。
オムツやおもらしをしているのは悪いこと=悪い子だからいじめる!という連想ゲームをする発達段階に至るのは、もう少し先になります。
そのため、おむつやおもらしがいじめに繋がる心配はあまり必要ないでしょう。
うちの子もトイレに間に合わず、着替えて帰ってきたことは何度もありました。
けれど、おもらしが原因となって意地悪をされたり、仲間はずれにあったということは一度もありませんでしたよ。
ただ、悪気なくおむつをしていることや、トイレの失敗を指摘をする子がいる可能性はあります。
もしも子どもが帰ってきて「意地悪を言われた」と言ったり、トイトレに対していつもとは違うネガティブな反応を見せたら、落ち着いて話を聞いてみましょう。
ただ、まだ自分の考えを要領を得て話すことが難しい年齢です。
どんなことがあったのかを話してくれない、話してくれているけれど理解できない、という場合には連絡帳を使い、先生に注意深く見守ってほしい旨を伝えておくといいでしょう。
幼稚園でトイレトレーニングはしてくれる?
自分一人でトイレが出来るように、幼稚園でも働きかけをしてくれます。
けれど活動と活動の間でトイレへ連れて行く、もじもじするなどのトイレに行きたいサインを見つけて声を掛ける、といった集団的なサポートが多いです。
ですので、トイレトレーニングというよりは、自分の力でトイレへ行って排泄ができるようにになるお手伝い、といった認識でいたほうがいいでしょう。
とはいえ、勿論先生たちはトイレの失敗があっても何もしないわけではありません。
次はトイレに行く前向きな気持ちが湧くような、励ましの言葉をかけてくれます。
先生の言葉がけは、子どもたちの背中を推してくれる大きな力ですね。
それから、トイトレを進めるきっかけが意外なところにもあります。
それはお友達から受ける影響です。
3歳児は、模倣の時期。
ほかの誰かの行動に興味が湧き、真似してみる傾向があります。
同級生を見て「トイレに行ったほうがいいんだ!」と気が付き、トイレに行く意欲が湧きます。
また、トイレへ行きおしっこが出来て褒めて貰っているお友達の姿を見るのも良い刺激になります。
我が家の場合はどうだったかというと、ある日クラスのお友達はトイレでおしっこをしているという事実に気が付きました。
その日を境にしておむつは卒業、おもらしをして帰宅することも滅多になくなり、無事にトイトレ完了しました。
ここまで入園から2週間程度でした。
「こんなにあっさり終わるのか」と拍子抜けでしたね。
けれど子どもにとっては、年単位で重ねてきた親の努力よりも、お友達がトイレに行く事実のほうが、よっぽど重みがあったようです。
お友達からの刺激は、親が考えているよりずっと大きな後押しになりますよ。
このように先生のサポートと周りの子からの影響で、子どもは自主的にトイレに行くことを学んでくれます。
そうして、早い子は数日、時間を要する子もゴールデンウィーク前にはトイトレが完了することが多いですよ。
幼稚園ではおむつを替えてくれない?
現在は認定こども園もあるのでおむつ替えをしてくれる園も増えているようですが、幼稚園ではおむつ替えはしないというところが主流です。
保育園ではしてくれるのに何故?という疑問もあると思いますが、そこには幼稚園と保育園の性質の違いが影響しています。
保育園は児童福祉施設であり、メインの目的は子どもが安心安全に生活をする手助けをする施設なのです。
それとは違い、幼稚園は教育施設です。
つまり小学校や中学校と同じように、勉強を教えるための施設です。
それに伴い、配置される先生の数が違います。
保育園では20人に1人の先生を配置しなくてはなりませんが、幼稚園は35人に1人の配置でいいのです。
(参考:https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/12073.pdf )
そのため、保育園より幼稚園の方が先生の数が少ない場合があります。
それに加えて3歳前から集団生活をしていた子どもが多い保育園と違い、幼稚園は集団生活を始めたばかりの子どもたちが入園してきます。
4月当初は補助の先生が入ってくれる園が多いとはいえ、集団生活に慣れていない子どもたちをまとめるのに精一杯です。
そのため、おむつ替えまで手が回らないといった現実もあります。
また、使用済のおむつは一般家庭では家庭ごみとして無料で回収して貰えますが、幼稚園のような事業所では事業系一般廃棄物(事業系ごみ)として有料での回収になっています。
以上のような点から、おむつ替えはしない幼稚園多いようです。
幼稚園の連絡帳・トイレができないことを伝える書き方の例文は?
入園前に個別懇談等が行われている場合、トイトレが完了していないことを伝えることができます。
けれど個別懇談がない場合、そのことを伝える場がないまま入園することになります。
その場合は連絡帳に記入しておくといいでしょう。
連絡帳は親と先生を繋ぐ大切なコミュニケーションツールです。
登園初日は先生方も忙しく、半日保育で連絡帳をゆっくりと確認する時間を取ることが難しいので、トイトレが完了していない旨を簡潔に記入しておきましょう。
下記に例文を載せておきますので、参考にしてくださいね。
○○の母です。○○はまだトイレトレーニングが完了しておらず、おもらしをしてしまうことがあると思います。
お手数ですが、気にかけてくださるとありがたいです。よろしくお願いします。
幼稚園はおむつ禁止?連絡帳にトイトレが間に合わないことを伝える書き方のまとめ
トイトレは入園前の親にとって大きな課題ではあります。
幼稚園入園前までになんとか完了させたい!と焦ってしまう気持ちはよくわかります。
けれど、焦って進めようとしてもうまくいきません。
子どもたちは集団の中でトイレに行くことを学んでくれますし、先生方もそのためのサポートを精一杯してくださいます。
それに、トイレトレーニングが終わっていない家庭だからといって、親の評価を下がるようなこともありません。
入園までに完了するかどうか不安にはなりますが「これがうちの子のペースなんだ」と受け入れながら、入園までの時間を過ごしてくださいね。
そして、もしも間に合わなかったときでも幼稚園と相談しながら、子どものペースに合わせてトイトレをしていきましょう。