ここ最近「ワンオペ」とか、「ワンオペ育児」なんて言葉をメディアやネットで見たり聞いたりするようになりました。
「ワンオペ」とは、夫婦のどちらか1人だけが育児、家事、仕事を一人でこなすことです。
元々は飲食店やコンビニなどで1人で全部の業務をこなすことを「ワンオペレーション」と言い、そこからワンオペという言葉が使われるようになりました。
ところが「ワンオペ育児は大変」とか、その言葉自体が嫌い、とかワンオペという言葉に対してあまり好意的な声が出てきません。
・「ワンオペ育児」の言葉にイラっとくるSNSの愚痴まとめ
・日本ではワンオペ育児の当たりまえ?
・ワンオペ育児って言われるようになったのはいつから?
・どこからがワンオペ育児?
「ワンオペ育児」という言葉の使い方が嫌いな方が中にはいるだけであって、ワンオペ育児をしている親を批判するかたが多いわけではありません!
わたしもワンオペ育児のママの1人(夫は単身赴任)なので、今日も子育てに家事、仕事とフルパワーでがんばりましょう!
1人でがんばるママは応援したいけど「ワンオペ」の言葉が嫌い
夫婦どちらか1人が仕事、家事、育児をこなすこと=「ワンオペ」してる人は毎日大変だと思います。
でも自分から「ワンオペ、ワンオペ」と、アピールしすぎるのは考えもの。
「ワンオペ」という言葉が、「自分だけ特別大変なの。」「あなたたちとは違うの。」と言われているみたいで、聞くだけで拒否反応が出るという声も多くあります。
「ワンオペ育児」にイラっとする場面
ワンオペ育児とは、誰も頼れる人がいない中で仕事、育児、家事を1人でこなすこと。
それを、「旦那が何日か出張中だから育児が大変」とか、「平日は旦那が夜遅く帰ってくるから大変(でも土日は休みで旦那さんが面倒見てくれる)」とか、完全に1人でやってるわけではないのにワンオペアピールされたり、他人から見るとそこまで言うほどでもないと感じることを大げさに愚痴られたり、ワンオペ育児の使い方を間違っている人を見たときにイラっとしてしまう人が多いようです。
SNSでのワンオペ育児の愚痴まとめ
のほほんと過ごしていてワンオペ大変アピールは気分悪いですよね
ワンオペという単語をよく聞くけど、個人的には嫌い。
ワンオペという言葉使う時点で相手に対してのリスペクトがゼロ、被害者意識のみを主張しているように感じちゃう。
(ほんとに一人親で育ててるのは抜きで)— Utopia.ty (@youmeconnectt1) August 19, 2020
現代語の1つとして軽く専業主婦の愚痴の1つだと思ってもらえるといいんのではないかな?
「ワンオペ育児」は日本では当たり前?
日本では「男は外で働くもの、女は家を守ること」の習慣が昔から長い間続いていますね。
現代では諸外国と比べたりしながら「働き方改革」や、「育児休暇」などを掲げて模索していますが、まだまだ浸透していません。
昔はネットもないから情報も手に入りにくい、「女性が働くなんてとんでもない」と、選択肢が少なかったので、今より厳しい状況だったと思います。
ママさんたちのストレスは「ワンオペ」、「ワンオペ育児」と言われるもっともっと昔からあったんですね。
「ワンオペ育児」って言われ始めたのはいつから?
ただ、今よりもっと男女平等ではなかった時代、育児をしている女性は完全に1人で孤立していたか、というとそうではありませんでした。
昔の日本はご近所づきあいが今より当たり前のようにあって、また家に自分か旦那さんのご両親と同居するのも今よりずっと多かったので、地域ぐるみ、家族ぐるみで子育てを共有できたんです。
ではいつから「ワンオペ育児」といわれるようになったんでしょうか。
2014年、某牛丼チェーン店の従業員がすべての業務を一人で回している「ワンオペ」が当時問題になりました。
その後徐々に「ワンオペ育児」という言葉が使われるようになってきました。
じゃあなぜ「ワンオペ」、「ワンオペ育児」と今取り上げられるのでしょう。
今は昔に比べたら女性が働けるようになったし、ネットで情報を共有できる。
国も政策を出したり、「イクメン」という言葉がはやっているこの時代。
それは、理想ほど結果が出ないというところに原因がありそうです。
国は確かに「働き方改革」を掲げて「育児休暇」を積極的にとらせようと働きかけてはいますが…実際に取っているのはまだわずか。
取ろうとしても「上司に嫌味を言われた」、「会社の空気が悪くなった」、など意識の改善がまだまだ足りません。
また「イクメンパパ」といっても、手伝ってもらえることが理想より程遠く、「だったら1人でやった方がマシ」、「かえって片づけの仕事が増えてしまった」と、せっかく手伝ってもらっても旦那さんに力不足を感じるため、結果頼れる存在がいなくていっそう孤立を感じてしまうようです。
どこからワンオペ育児なの?昼間はみんなワンオペ育児じゃない?
ワンオペ育児とは周りに頼る人がいなくて1人で仕事、子育て、家事をすることです。
旦那さんが単身赴任や、朝早くから夜遅くまで仕事で家に帰るのが遅い、共働きでほかに頼れる人(両親や親せきなど)がいないなどの環境下だとワンオペ育児といえます。
またそれ以外でも朝起きてからお子さんが寝るまでずっと1人で面倒を見ているならワンオペ育児になります。
まとめ
ワンオペ育児とは、誰も頼れる人がいない中で仕事、育児、家事を1人でこなすこと。
完全に1人でやってるわけではないのにワンオペアピールされたり、他人から見るとそこまで言うほどでもないと感じることを大げさに愚痴られたり、ワンオペ育児の使い方を間違っている人を見たときにイラっとしてしまう人が多いようです。
子育ては基本家の中でのことなので、ほかの人と比べられないし、「正しい」、「悪い」と白黒つけられないことも多いので自分がきちんと育てているか不安になることも多いですよね。
また、「自分がこんなに頑張っている」という意識が強すぎると、他の人のちょっとした言葉にヒステリックに反応したり、周りの空気を悪くする言い方になってしまったりしやすいですよね。
わたし頑張ってますアピールはウザがられやすくなります
人の感じ方や価値観は人それぞれなので、その人の苦労は他の人と比べられるものではありません。
逆に子育てのいろんな話を共有して大変なときはみんなで励ましあったりできるくらいの余裕があれよいのですが…中にはそう思えず「自分こそが大変だ」と悲劇のヒロイン張りにアピールする人がいるんです。
そういう人には当たり障りのない言葉で距離を保っておきましょう。