高校生のアルバイトは、お小遣い稼ぎというだけでなく社会勉強にもなります。
最近では高校生がアルバイトをするとなったとき、アルバイト許可証を学校に提出しなければならない学校があるのをご存知ですか?
そのアルバイト許可証には、親がアルバイトをする理由を書かないといけない欄が設けられています。
「理由なんてなんでもいいのかな?」
「他の親御さんはどんなふうに書いてるの?」
「どう書けば正解なの?」
「なんて書けば許可してもらえるの?」
という疑問がわいてきますよね。
そこで今回は、アルバイト許可証申請の際の親が書く意見(理由)の書き方を例文を交えながらご紹介します。
また、どうして高校生がアルバイトをするときに許可証というものが必要なのか、認められない理由などもあわせてご紹介しますね。
今現在お困りの親の方、これから高校生になるお子さんがいらっしゃる親の方必見ですよ!
アルバイト許可証申請の親(保護者)の意見の書き方
アルバイト許可証申請の際、親(保護者)が意見(理由)を書くところはどのようにして書けばいいのでしょうか?
どんな理由なら許可してもらえるのか悩みますよね。
学校側が納得できるような意見(理由)を書くのですが、具体的には・・・
- 経済的余裕がない
- 進学資金
- 母子・父子家庭のため
- 将来に目指す仕事の勉強にしたい
- 社会経験をさせたい
といったことがいいですね。
具体的にどんなふうに書けばいいのか、例文をご紹介していきます。
例文①経済的に余裕がないため
高校生のアルバイト許可証の申請の理由が「経済的な余裕がない」というお子さんも少なくありません。
家計や学費の為に勉強をしながらアルバイトをするのは珍しいことでもありませんよね。
そんな時に親が書く例文は・・・
いつもお世話になっております。
コロナ禍や不景気のあおりを受け、我が家も経済的に余裕がありません。
〇〇(子供)自身が進学など今後の為に、自分でもできる範囲で収入を得たいという申し出がありました。
学業はおろそかにせず、できる範囲でという約束をしましたので、アルバイトの許可をお願い致します。
というふうに、正直に経済的に余裕がないことを書けばOKです。
また子供自身が自分の今後の為と考え、アルバイトを希望していることも添えるといいですよ。
例文②進学するための資金にしたい
子供は大きくなればなるほどお金がかかります。
高校や大学に進学する際に、予定していたところではないところを希望することもありますよね。
そうなったときに、学費として準備していた額では足りないということもあり得ます。
進学に際して、想定外の出費がかさむことも予想されますよね。
それは誰もが理解していることなので、進学するための資金にするという意見(理由)は説得力がありますよ。
では例文を見てみましょう。
いつもお世話になっております。
〇〇(子供)は、〇〇大学への進学を希望しておりそのための資金を自分でもできる限り準備したいという申し出がありました。
家計が苦しいのでなかなか満足な準備もできません。
学業には支障のないよう注視しますので、アルバイトの許可をお願い致します。
という感じです。
進学のための資金を用意するという理由なら、まず間違いなく許可が出ると思いますよ。
例文③母子家庭・父子家庭のため
アルバイト許可証の申請に親が書く意見(理由)が「母子家庭・父子家庭のため」という場合があります。
そういう場合の例文は以下の通りです。
いつもお世話になっております。
ご存じの通り、我が家は母子家庭(父子家庭)です。
学費や進学費用の為にアルバイトの許可をお願い致します。
仮にアルバイトが家計やお小遣いのためであったとしても、そういう理由よりも、子供自身のためという理由の方がいいですね。
母子家庭や父子家庭の経済的な事情は、アルバイト許可証の申請理由としては、許可が得やすい理由の一つです。
例文④将来に目指す仕事の勉強にしたい
アルバイト許可証に親が理由を書く場合、職種が子供の将来目指す仕事の勉強にしたいという場合があります。
接客業を目指しているなら、コンビニやファミレスなどでのバイトはピッタリですよね。
では例文を見てみましょう。
「いつもお世話になっております。
〇〇(子供)からアルバイトをしたいという申し出がありました。
将来的に接客業という仕事をしたいという夢を持っており、仕事の勉強にもなると考えております。
学業には支障がないようにさせますので、アルバイトの許可をお願い致します。
子供が将来目指しているものがどんな仕事なのか体験させたい、という感じのことを書くのもおすすめです。
この理由で許可が得られるかどうかは学校により異なります。
申請を出す前に一度、この理由でOKかどうか聞いてみるのがいいですよ。
例文⑤社会へ出る前にいろいろな経験をさせたい
アルバイト許可書の申請の理由で
「社会へ出る前にいろいろな経験をさせたい」
というものもあります。
こちらもありきたりな理由ではありますが、親としてそう思うことは普通ですよね。
例文としては・・・
いつもお世話になっております。
〇〇(子供)からアルバイトをしたいという申し出がありました。
社会に出る前に働く経験をしておくことはとても大切なことだと考えております。
本人とも話し合い、学業に支障が出たときはすぐにアルバイトを辞めるという約束もしております。
学校にご迷惑をかけないようにしますので、アルバイトの許可をお願い致します。
という文章がいいですよ。
社会を経験することは大切ですが、学生として一番大切でやるべきことは学業です。
そこの手を抜かないという約束をしていることは書いておくことをおすすめします。
高校生のアルバイト許可証に書く理由は社会勉強が通りやすい?
高校生のアルバイト許可証に書く理由は、先にいくつか例文をあげてご紹介しました。
その中でも「社会勉強」という感じの理由を書くと通りやすいというウワサがあるのを知っていますか?
確かに、社会勉強として学生の間に実際に自分で働いてお金を稼ぐ大変さを知るためにとても良い経験となります。
また、学校以外での新たな人間関係を築くことができるので、そういった意味でも社会勉強としてアルバイトをするのはとてもよいことですよね。
学校側としても実際に社会に出て働き様々な経験をすることは、生徒の成長にも良いと考えるはずです。
ですから、学校側はアルバイト許可証に書かれている理由が
「社会勉強のため」
である場合、許可してくれる可能性はありますね。
ただし、学校によってアルバイトに対する考え方には違いがあります。
社会勉強が理由であっても、NGを出す学校も少なくないようです。
アルバイト許可証に理由を書く前に担任の先生に、「社会勉強のため」という理由で許可が出るのかどうかを聞いてみることをおすすめします。
高校生のアルバイト許可証に学業との両立を書かないとだめ?
高校生のアルバイト許可証に親が理由を書く際に、
「学業には支障をきたさないように・・・」
というふうに、学業との両立をさせる文言が先にご紹介している例文にも入っていましたよね。
アルバイト許可証に学業との両立を書かないとダメなのか?
だめではありませんが、書いておく方が学校側が受ける印象としては良いはずです。
学校側は、生徒がアルバイトを始めて学業がおろそかになることを心配しています。
アルバイトをする高校生全てというわけではありませんが、学業との両立ができないお子さんもいるのは事実ですよね。
義務教育との大きな違いは、高校は単位が取れなければ「留年」ということもあり得るという点です。
また近年は、高校卒業後の進路として進学を希望している生徒が大半を占めています。
アルバイトをしてお金を稼ぐことを覚えると、学業に身が入らなくなるケースもあり、学校側としてはそこを不安視しているはずです。
だからこそ、親が学業と両立させるよう家庭でもしっかり見ていくということを書いておいたほうがいいと思いますよ。
高校生のアルバイト許可証は何で必要なの?
高校生がアルバイトをするとなったときアルバイト許可証が必要な場合があります。
ではどうして許可証が必要なのでしょうか?
私が学生の頃はそういう許可証が必要な学校はありませんでした。
大半の高校でアルバイトは禁止というのが原則だったからかもしれませんね。
理由として考えられるのは、
- 親の許可が得られているのか
- バイトをする理由
- 本当にアルバイトの必要があるのかどうか
ということを確認する為だと考えられます。
アルバイト許可証の提出が必要な学校によって、その理由は異なるはずです。
明確な理由が知りたい方は、お子さんの担任の先生に聞いてみてください。
バイト先にアルバイト許可証の提出を求められるケースもあるので、そういう場合には必要になりますね。
また別の理由としては、原則アルバイトを禁止している学校に通っている場合です。
様々な家庭の事情により、どうしてもアルバイトをしなければいけない生徒もいますよね。
そういう生徒に対しては、きちんとした理由が明記されたアルバイト許可証の提出が必要になる学校もあります。
高校生のアルバイトが認められない理由は何?
高校生のアルバイト許可証の申請で親に理由を書いてもらっても、アルバイトが認められない場合もあります。
「校則でアルバイトを禁止しているから」というふうに答える学校が多いのではないでしょうか。
では、そのアルバイトを禁止するその理由が知りたいですよね。
理由として考えられるのは2つです。
- 勉強に集中できない
- 風紀的に問題
この二つの理由について詳しくご紹介していきますね。
勉強に集中できない
まず一つ目の理由は「勉強に集中できない」ということです。
学生にとって一番大切なこと、本分といえばやはり「学業」ですよね。
アルバイトをすることで、勉強する時間が減るだけでなく集中できなくなるということも起こりえます。
特に高校卒業後の進路を大学と希望しているなら、なおのこと勉強に集中しなければいけない3年間となるはずです。
アルバイトをするとお給料が入りますよね。
今まで手にしたことのない額を手にすることもあるはずです。
バイト先で友人もでき、遊びに行くことが増える可能性もあります。
学業が本分なのに、いつの間にかバイトが本分になってしまうことも・・・
様々なケースを想定し、勉強に集中できないなんてことにならないよう、学校としてアルバイトを禁止しているのです。
風紀的な問題
二つ目の理由としては「風紀的な問題」です。
高校生のアルバイト可能時間は21時までと決められています。
その時間にアルバイトが終わって、そこから自宅に帰ることになりますよね。
高校生とはいえ、事件に巻き込まれる可能性も高くなる時間帯です。
また、遅くまでアルバイトをすることで生活サイクルも代わり、リズムが崩れることも考えられますよね。
バイト先での新たな人間関係ができ、良くない道へと走ってしまうことも考えられます。
学校内でアルバイトをしている生徒がいることで、風紀的に他の生徒にとって何らかの影響があるかもしれないと懸念している可能性も・・・
要するに、学校内の風紀が乱されるのを防ぎたいのです。
私立の女子高で、お嬢様学校と言われているところなどは、風紀的に厳しいところが多いですよね。
そういう学校のアルバイトを認めない理由は、まさに「風紀的な問題」なのかなと思います。
アルバイト許可証の親の同意理由の例文のまとめ
高校生のアルバイト許可証の申請で親の意見(理由)の例文や、どうして許可証が必要なのかなどをご紹介しました。
アルバイト許可証の親の同意理由は、
- 経済的に余裕がない
- 進学資金
- 母子家庭や父子家庭のため
- 将来に目指す仕事の勉強にするため
- 社会へ出る前にいろいろな経験をさせたい
などになります。
社会勉強を理由にする人もいますが、許可してくれる学校とそうでない学校がありますよ。
許可証には、学生の本分は勉強なので、おろそかにすることがないよう本人と約束しておいたことなどを書き添えておくことをおすすめします。
アルバイト許可証は学校によって異なりますが、親の許可が得られているのかやアルバイトの必要性などを確認するために必要だと考えられますね。
どうして許可証が必要なのか、どういった理由で許可がおりるのかなどは担任の先生に聞くのが確実なので、一度聞いてみることをおすすめします。