他にやりたいことが見つかった、人間関係がつらい、受験勉強に専念したい、など部活を辞めたいと思う理由は様々。
部活を辞める時、関係性にもよりますが、やはり一番に相談すべきは親だという意見をよく見かけます。
ただ、
「だめだと一蹴されてしまいそう。」
「必要な道具を買ってもらったのに辞めてしまうなんて、言いづらい。」
「応援してくれていたので心苦しい。」
そう不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな不安を抱える方に向けて、部活を辞める時の親への切り出し方や説得する方法をご紹介します。
部活を辞める時の親への切り出し方
部活を辞めることを親や伝える時、どのような切り出し方がよいのでしょうか。
親に部活を辞めたいと言うタイミング
タイミングとしては、休みの日など、家族がゆっくり過ごせるタイミングがよいでしょう。
例えば…
- 土日など、親が休みの日の朝
- 食後など親がひと段落ついたタイミング
- 食事の後洗い物しているとき
- 休日に家族でお出かけをしたとき
- なるべく親の機嫌の良いとき
話しづらい話題だけに、面と向かってじっくり話すのは勇気がいりますが、忙しいときよりも話を聞いてもらいやすくなります。
平日の忙しい時ではなく、心に余裕がある時間を選び、 なおかつ人の目がある冷静な判断ができる場で相談するというのもありです。
まずは、自分の考えを紙に書き出すなど、自分の中でしっかりと意見を固めてから伝えるようにしましょう。
また、話す順番としては、友人や先生に伝える前に、一番の見方でいてくれるであろう親にまず相談するのが良いでしょう。
友人や先生に先に伝えると、辞めようとすることが予期せず広まってしまったり、言いくるめられてしまったりする可能性があります。
親への切り出し方の例文
親への切り出し方はどうしたらいいのか…緊張しますよね。
例としては…
- 聞いてもらいたい話がある
- 相談したいことがある
- 大切な話がある
- ちょっと悩んでることがあるんだけど聞いてくれる?
- 実は部活のことなんだけど…
と、親にもしっかりと話を聞いてもらう準備ができるような切り出し方が良いでしょう。
結論から言わず、相談から切り出すようにします。
わが子から改まってこんな風に切り出されると、親としてもこれは只事ではないぞと思うはずです。
親に反対されないための説得方法
部活を辞めることを親に反対されないためには、どのように説得すればよいでしょうか。
目標は達成できた
「大会で記録を残すことができた。」
「コンクールで賞をとることができた。」
など、部活をやるうえで目標としていたことを達成できたのでもう部活は辞める、という内容です。
親としては、続けていることを辞めてしまうと、この先何を始めてもすぐ辞めてしまうのではないか、それはこの子の為にならないのではないかと不安なもの。
目標を持って部活に取り組み、達成感を感じているのであれば、もう無理に引き止める必要はないのでは、と思ってもらえる可能性が高いでしょう。
他にやりたいことができた
他にやりたいことができたので部活を辞めたいという内容です。
自分は部活を辞めて、何をどう頑張るのか具体的に説明し、自分はそのことにどれくらいの力を注げるのか、熱量を持って説明しましょう。
「そこまでしっかり考えて頑張れるのなら…」
と、親も部活を辞めることを納得してくれるでしょう。
受験勉強に専念したい
こちらは、一番使われている理由ではないでしょうか。
実際に受験勉強のために部活を辞めた方も多くいらっしゃると思います。
親としても、勉強を犠牲にしてまで部活を頑張れとは言いにくいでしょう。
ただ、部活を辞めたあとはしっかりと勉強に励むようにしたいですね。
応援してくれたことへの感謝を伝える
辞める理由がどんな理由であれ、親が応援してくれているのであれば、そのことへの感謝を伝えましょう。
反対しにくい雰囲気になるというのももちろんありますが、こういうことにしっかり感謝できるのか、成長したなと思ってもらえるのではないでしょうか。
やはり部活を辞めると聞くと、親も不安になると思うので、成長を見せて少しでも安心させてあげたいですね。
親が反対しやすい部活を辞める理由
親に反対されやすい理由はどのようなものがあるでしょうか。
モチベーションの低下
モチベーションが下がってなんだか頑張れなくなった、という場合。
親としてはその理由を聞くと、
「諦め癖がついて、この先もいろんなことをすぐ辞めてしまうのでは。」
と思ってしまうでしょう。
もう少し頑張ってみたら、と言われる可能性が高そうです。
人間関係の悩み
部活は、そのスポーツなどの技術を身に着ける他に、人間関係を学ぶ場所と思っている方も多くいらっしゃると思います。
問題を乗り越えてこそ成長するという部分もありますので、辞めずにもう少し様子を見てみたらなどと言われる可能性が高そうですね。
ただ、顧問の先生から体罰を受けている、部員からいじめられている等、深刻な状況もあると思います。
その場合は、勇気がいることではありますが、親や信頼できるひとに相談するようにしてください。
大抵の場合、親は味方になってくれるはずです。
練習がつらい
強豪校であれば、拘束時間も長く、練習内容もハードですよね。
体力面、精神面でもちろん個人差があるとは思うのですが、
「皆がやれているのだからあなたもできるよ。」
と言われてしまいそうです。
勉強に専念したい以外の理由
勉強は学生の本分なので構わないが、それ以外で辞める理由は許さない、という親もいるかもしれません。
他にやりたいことがあるのであれば、上記にもあったように、何をどのように頑張るか、親を納得させるような具体的な説明が必要です。
部活を辞める時の親への切り出し方や退部の理由の例文
こちらでは、部活を辞める時の親への切り出し方や退部の理由の具体的な例文を紹介します。
ご自分の状況と似ているものを参考に活用してみてくださいね。
大切な話があるんだけど…。
これまで部活をがんばってきたので、 続けた方がよいと、他の人は言うと思うけど、 受験勉強に専念したいので、やめたいとおもってるんだ。
勉強して〇〇大学の薬学部にはいって、 薬剤師として、将来働きたいんだよね。 薬剤師として、社会に貢献していきたいんだ。
お母さんにも応援してほしい。
部活のことで色々考えたんだけど…
実は将来、看護師になりたくて、そのためにボランティアとか、病院の見学とか、勉強に時間を使いたくなりました。
ここまで部活は頑張ってきて、大会で試合にも出るという目標も達成できたから、次は将来の夢に向かって頑張りたいから、部活じゃないところに時間をかけたい。
だから、部活を辞めようと思う。
話があるのだけど、今時間があるかな。
実はこれまで続けてきた部活についてのことなんだ。
実は少し前から部活を辞めようかと考えていて、いろんな人に相談したり、自分でも時間をかけて色々考えたんだけど、今月で部活を辞めようと思う。
他にもやりたいことがあるし、受験も控えているから今は自分が本当にやりたいことや勉強に力を入れたいと思う。
だから、部活を辞めることを認めてほしい。
部活のことで相談があります。
最近、部活を頑張りすぎて、疲れてしまうので、勉強をする時間がなかなか取れない状況です。
部活を辞めれば勉強をする時間が取れて、成績をアップできると思うので、部活を辞めさせてください。
聞いてもらいたい話があるんだけど、今いいかな?
実は〇〇がしたくて、今してる部活を辞めたいんだ。
途中で辞めるのはダメかもしれないけど、今部活にかけてる時間で〇〇を真剣に頑張ってみたいと思ってる。
自分で顧問の先生や部活の友達にも説明するから、応援してくれないかな?
ちょっと悩んでることがあるんだけど聞いてくれる?
実は〇〇をやってみたいと思ってて。
〇〇を頑張りたいから、一旦部活は辞めて〇〇に専念してみたいと思っています。
〇〇はまだどこまで出来るかわからないけど、努力してみたいと思ってるから、お父さんお母さんには応援してほしい!
部活のことなんだけど、相談があるんだ。
〇〇部のこんな所が私にあってないと思うんだよね。
それがとても辛くて。
どうせやるなら、やりたいこと やる方が楽しいし、自分のためになると思うから、 この部活をやめて 〇〇を始めてみたい!
何かを辞めるのって、マイナスなイメージだけど それをプラスにできるように頑張る!
どうかな?
半年前からずっと考えていて、私の将来のために相談したいことがあります。
○○部を辞めたいと思っています。
いつも応援してくれてありがとう。
実は、高校に入ってから興味をもった○○を本格的にやってみたいと思うようになりました。
急な相談で驚かせたと思うけど、勉強と○○、両方頑張るから応援してほしいです。
ちょっと悩んでることがあるんだけど聞いてくれる?
部活のことなんだけど、辞めたいと思ってる。
顧問の考え方が合わないのが1番の理由です。
このまま続けてもやりがいを感じないと思った。
辞めた後は、違う部活をやるのか、他の事を見つけるかはまだ分からないんだけど、少しゆっくり休んで考えたいと思ってる。
ジャージとかスパイクとか揃えてくれたのに辞めたいって言って申し訳ないとは思ってるんだけど、自分にとってプラスにならないと感じたんだけど、どうかな?
部活を辞める時の親への切り出し方!反対されないための説得方法のまとめ
◆部活での目標は達成できたということを伝える。
◆他にやりたいことができた場合は具体的に何をどう頑張るのかしっかり説明する。
◆よく使われる、受験勉強に専念したいという理由は納得させやすい。
◆応援してくれたことへの感謝を伝える。
やはりわが子から部活を辞めることをきくと、親としては、今現在のことももちろん心配ですが、
「今辞めることを認めてしまうのは、この先この子のためにはならないのではないか。」
と将来のことも不安になってしまうものです。
達成感を味わって成長してほしい、粘り強くがんばれるひとになってほしい、と思うことは親として当然のこと。
安心させるという意味でも、部活を辞めたら自分はどんなことを頑張るのか、明確な目的を示すと親も安心して納得してくれます。
しっかり理解してもらい、有意義な学生生活を送ってくださいね。