中学校や高校で部活に所属している生徒は多いですね。
全国大会に出場して、将来、プロ選手になることを目標にしている生徒も、全国に大勢います。
活躍している生徒がいる一方で、様々な理由で、卒業や引退前に、部活を辞めることを考える生徒もいます。
部活を辞める時には、まずは、顧問の先生に退部したいと考えていることを話します。
それから、退部届を学校に提出しましょう。
しかし、退部届は書いたことがない、何を書くべきなの?と迷いますよね。
退部届の書き方は、ほぼ決まっていますので、難しくありませんよ。
退部が認められたら、学校で退部届の用紙があるのか、顧問の先生に確認してくださいね。
退部届の用紙を先生から受け取ったら、早めに退部届を記入して、提出しましょう。
学校で退部届の用紙がない時は、自分で作成しましょう。
退部届の書き方の例文
まずは、顧問の先生に退部について相談し、退部を認められたら、退部届を提出します。
学校で決まった退部届の用紙がある場合は、その用紙に記入します。
決まった用紙がない場合は、以下の例文のように記入しましょう。
退部届の基本の書き方です。
退部届
A部顧問B先生
一身上の都合で◯◯部を退部いたします。
2022年◯月◯日
1年1組生徒氏名
保護者氏名 捺印
退部届に書く辞める理由の例
退部届には、部活を辞める理由を記入する欄があります。
簡潔に退部したい理由を記入すればよいでしょう。
詳しい理由を尋ねられたら、口頭で説明しましょう。
退部理由別の記入例を紹介します。
一身上の都合
「一身上の都合」は中学生や高校生には、よく意味が分からないと思われる表現です。
会社を辞める時などに使う表現で、詳細な理由は書かなくてよい表現です。
例文
一身上の都合で、〇〇部を退部いたします。
勉強に集中するため
文武両道は理想ですが、実際は難しいものです。
練習時間が長く、休日に頻繁に練習試合がある部活に所属すると、学力面で不安が出てくることもあります。
そのような場合は、正直に退部理由を書きましょう。
例文
勉強に専念したいので、〇〇部を退部いたします。
他の部活に入りたい
入部したけれど、やはり他の部活で活動したいと思う場合もありますよね。
次に入る部活が決まっているのなら、正当な退部理由になりますよ。
例文
△△部に入部したいので、〇〇部を退部いたします。
習い事との両立が難しい
部活動と並行して学校外で習い事をしている場合、部活動と習い事のスケジュール調整が難しくなることがあります。
部活動より、習い事などやりたいことがあるということを伝えましょう。
例文
以前より習っているダンスの練習に専念したいので、◯◯部を退部いたします。
体力的についていけない
運動部などの場合、入部してから、想像以上に練習が厳しく、体力的についていけないと感じることもありますよね。
練習による疲れで体調が悪くなるということを、退部理由として書くと、伝わりやすいでしょう。
例文
部活動の練習で疲れ、体調が悪くなることが多いので、退部いたします。
体調やけがのため
病気やけがで通院が続いていることや、医者からの指示がある場合はその内容(運動を止められているなど)を、口頭で顧問の先生に説明してから、退部届を提出しましょう。
例文
けがが治らず、練習への参加が難しいので、退部いたします。
精神的に疲れた
精神的に疲れを感じていて、部活を辞めたいという状況は、なかなか説明しにくいですね。
退部理由として記載しても、顧問の先生に理解されない可能性もあります。
精神的に疲れていることを顧問の先生に口頭で伝え、書類上の退部理由は、「一身上の都合」としてもよいのではないでしょうか。
人間関係がつらい
部活の人間関係がつらいというのは、顧問の先生に伝えにくい場合もありますね。
顧問の先生に話しにくい場合は、担任や学年主任など、他の先生に相談しましょう。
デリケートな問題なので、人間関係がつらい事を口頭で伝え、退部理由には、「一身上の都合」と記入する方が退部しやすいのではないでしょうか。
部活動を非難はせずに、早めに部活動の人間関係から離れた方がよいでしょう。
家庭の事情
家の手伝いをしなくてはならない、用具などにお金がかかる部活で金銭的につらいなど、家庭の事情で部活を続けられないこともあります。
そのような場合の退部理由は、「家庭の事情」と記載すればよいです。
例文
家庭の事情で、部活動に参加するのが難しくなったため、退部いたします。
いじめが理由で退部を考えている場合は正直に書いたほうが良い?
いじめが理由で退部を考えている場合は、まず、親子で相談してから退部届を出しましょう。
次に、先生に相談しますが、顧問の先生に話しにくいときは、担任の先生や学年主任の先生でもよいと思います。
まず生徒本人が先生に相談をするべきですが、生徒から先生に事情が伝わらない時は、後ほど親からも事情を説明すると的確に退部理由が伝わります。
退部届には「一身上の都合」と記載した方がよいかもしれません。
事実であっても、部活を非難する内容は、文書に記載しない方が無難です。
部活を辞めても、学校生活は続くので、信頼できる先生に相談して、早めに部活から離れる方法を検討しましょう。
退部届がない場合の紙や封筒の選び方
退部届を自身で作成するときは、白い便箋と封筒(長形3号か長形4号)を用意します。
便箋は縦書きでも、横書きでもよいでしょう。
白い便箋に、黒のボールペンなどで、退部届を書きます。
書き方は、退部届の例文基本を参考にしてくださいね!
封筒の表には、退部届と記入します。
封筒の裏には、学年組、氏名を書いておきましょう。
便箋に書いた退部届を封筒に入れ、封をします。
これで、退部届が用意できました。
退部届が完成したら、早めに顧問の先生に手渡ししてくださいね。
退部届は手書きで書くべき?
学校で用意されている退部届の用紙があるか、まずは確認します。
学校で決まった用紙がなく、生徒が自分で作成するときは、手書きでも、パソコンで作成しても問題ないと思われます。
しかし、退部届を書く前に、一度学校の先生に確認してくださいね。
部活を辞めるのに親の許可は必要?
退部届を提出する時に、保護者の名前の記載と捺印を求められる場合が多いです。
これは、退部届を書く前に、部活を辞めることを保護者と話し合い、許可をもらうということです。
退部届の保護者の意向の欄がある場合の例文
退部届に保護者の意向の欄がある場合の例文です。
「親子で話し合ったが本人が退部したいという意志が強い」など、保護者も生徒本人の退部を認めるという内容を記載します。
「部活動は有意義でした」、「部活動で成長できました」など、部活に対して感謝する一言を記入するとより良いです。
部活を辞めても、学校生活は続きます。
学校と良い関係が築けるように配慮しましょう。
退部届の書き方の例文・辞める理由9選と精神的や人間関係など具体例のまとめ
退部届の書き方の例文、辞める理由別の具体例などについて紹介しました。
・学校で決まった退部届の用紙がある場合は、その用紙に記入します。
決まった用紙がない場合は、タイトル「退部届」、宛名「〇〇部顧問〇〇先生」、退部理由、退部する部活名、日付、学年組 氏名、保護者氏名 捺印を記載して、退部届を作成します。
・退部届に書く辞める理由の例は、「一身上の都合」、「勉強に専念するため」、「他の部活に入りたい」、「習い事との両立が難しい」、「体力的についていけない」、「体調やけがが回復しない」、「家庭の事情」などです。
「精神的に疲れた」、「人間関係がつらい」などの理由で退部したい場合は、口頭で顧問の先生に理由を説明し、退部届には「一身上の都合」と記載してもよいのではないでしょうか。
・いじめを理由に退部を考えている時は、親子で相談したうえで、まず、信頼できそうな先生に相談してください。
退部が認められたら、退部届には、部活を非難するような退部理由を記載することは避けた方が無難です。
・退部届の用紙がない場合は、白い便箋と封筒(長形3号か長形4号)を用意します。
白い便箋に、黒のボールペンなどで、退部届を書きます。
白の封筒の表に「退部届」、裏に生徒の学年、組、氏名を記入して、退部届を入れ、封をします。
・学校で用意されている退部届の用紙がない場合、退部届を手書きしても、パソコンで作成しても問題はありません。
念のため、作成前に、先生に確認してから作成してください。
・退部届を提出する時に、保護者の名前と捺印を求められるようです。
これは、退部前に保護者の許可が必要だということです。
・退部届に保護者の意向の欄がある場合は、保護者が子どもの退部を認めているということを記載します。
また、部活動に対して感謝している内容を一言付け加えるとよいです。
退部の意志が固まったら、早めに退部届を提出して、退部の手続きを完了しましょう。
例文も参考にして、退部届を作成してくださいね。