小学生の低学年では、全く気にしていなかった国語の成績。
学年が上がるにつれて、少しずつ解答が違っていることに気が付いた!
特に読解文章問題が難しい!読書してるのに何故点数が取れないの?書いても答えが全然違う。空白も目立つようになってきたかも。授業きちんと聞いているのかしら?
と感じたことはありませんか?
学年が上がるにつれて、国語の問題量も文章量も多くなり、点数が取れなくなると焦り悩みますよね。
国語力は、算数の文章題にも、他の科目にももちろん影響してきます。国語は基礎なのです。
もしかしたら、間違った勉強方法を行っているかもしれません。
こちらでは、中学受験にも必要な小学生の国語の成績をあげるには、読書の因果関係やダメな勉強方法、良い勉強方法などについてまとめていきます。
国語の成績が上がらない小学生のダメな勉強方法は?
- 漢字や知識の勉強にたくさんの時間をかけている
- 国語の成績をあげるために、読書を重視している
- 記述問題ばかり勉強している
国語の問題で一番点数の差がつくのは、どのような問題かご存知ですか?
それは、文章問題です。漢字や知識問題は、基礎の基礎なので、皆満点に近い点数が当たり前で、あまり差がつきません。もちろん、基礎もしっかり毎日積み重ねていないと点数はとれません。
文章問題の特に記述問題は差が付きやすいのです。文章問題は、最後にあるため、時間不足で解けない場合、読み取り不足、そして、選択問題の不正解。この選択問題は重要です。
この選択問題は、文章の全体が読み取れて理解できていなければ正解することが不可能です。そして、選択問題でつまずくとその後の記述問題の正解率も下がります。選択問題は、点数が高い傾向があります。
なぜなら、選択問題は、全体が理解できているかの問題が多く、不正解ということは、作者が伝えたいことが理解できていないのと同じであるからです。全体が理解できていないなら、記述問題も理解できている確率も下がりますよね。
文章問題は、しっかり全体の言いたいことを理解するように読み、チェック(登場人物・登場物、場所、時間、気持ちや動作による気持ち、)しながら読むことが良いです。
文章問題について、読書をたくさんしていると成績が良くなると聞いたことはありませんか?では、実際に小学生の読書は成績に影響はあるのでしょうか?
小学生の読書は成績にどのくらいの影響があるのか?
読書をしていたら、国語の成績があがる。読解力があがると言われていますが、確かに読解力や長文を読むことが苦ではない子が多いです。
東北大学加齢医学研究所では、読書と成績の因果関係の研究を行っています。
研究結果としては、読書習慣をしている子供のたちほど読解力テストの成績が高く、3年後に同じテストを実施しても読解力テストの成績の伸びが大きいことが分かっています。
何より、読書は、脳を活性化すると考えられており、読書をしている子供ほど神経線維のネットワーク結束力が強く、3年後でも神経回路の発達度合いが大きい結果が出ています。
この結果より、本を読む子供は読解力が高く、言語能力に関する脳の神経回路を成長・発達させることができることが分かったのです。
しかし、学校のテストとなると、読書をたくさんしてきた子でも苦手な子供はたくさんいます。
読書で成績も影響を及ぼすのなら、毎日のルーティンに読書を取り入れていくことは良いですね。語彙力は、会話や本を読まないと上がりません。本は、無料で効率よくできる勉強法の1つではないでしょうか?
研究での詳しい内容については、URL:https://diamond.jp/articles/-/179997?page=3
では、読書以外では、国語の成績をあげることはできるのか?成績を上げるためには、どのようなことをすれば良いのかまとめていきます。
読書以外で国語の成績を上げるには?
読書を習慣にすることが一番良いことは分かっていますが、普段読書をあまりしない子供に急に読書をたくさんしなさい!と言っても習慣できるものではありませんね。
そして、読書の効果が表れるには時間もかかります。本が好きな子は、色んなジャンルを読破している事が多く、急にたくさんの本を大量に読んでも、カバーできません。しかし、繰り返し読むということは、将来、成績アップに繋がります。そのためにも毎日コツコツ読書は、短い物語でも良いので続けていただきたいです。声を出す音読や、音読本の暗唱に取り組むことを脳の要領を大きくできる方法です。
暗唱に良いとされる人気教材が、『陰山英男の徹底反復 音読プリント』です。こちらのシリーズは、1、2と2冊有ります。1,2両方を上手く使い分けて、1か月ずつ取り組むのがおすすめですよ。名文ばかりで、俳句や古文など様々なジャンルがあります。
【おすすめの使用方法】
●好きなページを1か月取り組んでみてください。
音読用のページと暗唱用のページを選び、音読は目で追って読みます。暗唱は、お母さんが読んであげて耳で聞き覚えてもらいます。どちらも1か月すると覚えてしまいます。
音読や暗唱なので、中身の内容の意味までは勉強しなくても良いです。お子様が知りたいと質問した際には答えてあげると良いですね。暗唱や音読をすることで、音読なら、視覚から文字を声に出す。暗唱なら、聴覚で聞いたことを覚えて声に出すことで、脳をフル回転させることになります。
URL:https://www.amazon.co.jp/%E9%99%B0%E5%B1%B1%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%83%E3%83%89%E5%BE%B9%E5%BA%95%E5%8F%8D%E5%BE%A9%E3%80%8C%E9%9F%B3%E8%AA%AD%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E3%80%8D-%E6%95%99%E8%82%B2%E6%8A%80%E8%A1%93MOOK-%E9%99%B0%E5%B1%B1%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%83%E3%83%89-%E9%99%B0%E5%B1%B1-%E8%8B%B1%E7%94%B7/dp/4091044751/ref=sr_1_1?adgrpid=112529276148&dchild=1&gclid=CjwKCAjwnK36BRBVEiwAsMT8WBZIJmiW7v9U6pLQcCy0TT0VYQQMnH39PLnjnmBjQja7k3yN0_p5KRoCIGYQAvD_BwE&hvadid=447838771107&hvdev=c&hvlocphy=1009698&hvnetw=g&hvqmt=e&hvrand=13389633006962738308&hvtargid=kwd-334534066711&hydadcr=16035_11170806&jp-ad-ap=0&keywords=%E9%99%B0%E5%B1%B1+%E9%9F%B3%E8%AA%AD&qid=1598852839&sr=8-1&tag=googhydr-22
この2つの方法で、読む、書く、話す、聞く能力を最大限に高めることになります。どちらも、更に集中力と記憶力が高まります。集中力と記憶力が高まるということは、高学年での中学受験の勉強にも耐えることになりますね。中学受験では、塾に行く、行かないにしても難関校でしたら、少ない枠に入るためには、たくさんの勉強時間とたくさんの出題問題集を解いていく必要があります。
決まった時間の中で解ける問題は、限られてきます。偏差値が高い志望校ならなおさらです。もちろん、高校受験でも同じ事がいえます。集中力と記憶力は、一生涯役に立ちます。是非、毎日続けてほしいです。
他の方法としては、短期間で国語の成績をあげるならば、問題がついている物語や説明文を読書として読み、解いていくのが早いです。
一番良く売れているのが、学研のおはなしドリルです。こちらは、色んな分野で出ていますので、お話しを読んで簡単な問題を解くことができます。とてもおすすめなので、取り組んでみてはいかがでしょうか?
次に、国語の問題のパターンを把握すること。国語は、問題のパターンが少ないため取得すればスラスラとけるようになります。
パターンとしては、
- 説明文・論説文のパターン
- 傍線部の言い換え
- 指示語のさしている部分を探す問題
- 理由が書かれている所を探す問題
- 小説文(物語)のパターン
- 正解の選択肢を探す問題
- 空欄のとこを埋める問題
- 自分の考えを同じ意味になるように例えて解く問題
国語の問題では、必ず文中に答えがあり、分かりづらい答えも違う表現や動作でわかるヒントが必ずあります。
これは、たくさん解けば解くほど、見えてきますので、上記のパターンと合わせて身につけていただきたいです。
2年生までは、物語の文章題が多いと思います。3年生からは、説明文も入ってきます。
語彙力がなさ過ぎて、設問の読み取りの正しい仕方が分からない場合や、言葉の他の言い回しが分からない事もありますよね。そんな方に、おすすめの人気おすすめ教材をいくつか紹介したいと思います。文章問題は、コツが分かると本文も読み取りやすくなりますし、解きやすくなります。
お勧め教材
●こどもの語彙力1200
これは、問題編と解説編や文作成で1ページになっています。ただ見るだけでなく、問題を解いたり、イラスト付きの解説を見ることで、楽しく取り組めるようになっています。
URL:https://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E5%AD%A63%E5%B9%B4%E7%94%9F%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%82%8B-%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82%E8%AA%9E%E5%BD%99%E5%8A%9B1200-%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E5%8A%9B%E3%81%8C%E8%82%B2%E3%81%A1%E3%80%81%E9%A0%AD%E3%81%8C%E3%82%B0%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%B3%E3%82%88%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B-%E9%BD%8B%E8%97%A4-%E5%AD%9D/dp/4046020652/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E8%AA%9E%E5%BD%99%E5%8A%9B1200&qid=1598856293&sr=8-1
●物語文の基本フレーズ400
こちらは、クイズやパズルそして、たくさんのイラストが使われているので、取り組みやすくなっています。文の意味説明や並び替えて書く様な問題なので、苦手な子も取り組みやすいと思います。テーマ別になっているので、1つのテーマクリアで次にいけるところも良いですね。
URL:https://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E5%AD%A64%E5%B9%B4%E7%94%9F%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AB%E8%A6%9A%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%84-%E7%89%A9%E8%AA%9E%E6%96%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BA400-%E3%82%B7%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88-%E7%AB%B9%E4%B8%AD-%E7%A7%80%E5%B9%B8/dp/4578210324/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E7%89%A9%E8%AA%9E%E6%96%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BA&qid=1598856483&sr=8-1
●説明文基本フレーズ400
こちらも物語文基本フレーズ400編と取り組み方は同じです。説明文は、題材が自然や社会、科学や言葉など取り上げられる内容も物語と違い難しいですが、知識としてはとても役に立ちますので、是非勉強しておくと良い内容ですね。
URL:https://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E5%AD%A64%E5%B9%B4%E7%94%9F%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AB%E8%A6%9A%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%84-%E8%AA%AC%E6%98%8E%E6%96%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BA400-%E3%82%B7%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88-%E7%AB%B9%E4%B8%AD-%E7%A7%80%E5%B9%B8/dp/4578210316/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E7%89%A9%E8%AA%9E%E6%96%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BA&qid=1598856483&sr=8-2
今回の教材は、一部であり、他にも検索するとおすすめ一覧サイトでたくさんでてきます。解き方の1つの勉強として取り上げています。ポイントとも取り上げられていたり、苦手なお子様でも取り組みやすい方を一覧と人気より選んでいます。
使ってやってみる中で、新たな課題も上がってくると思いますので、臨機応変に変えて利用してみてください。
国語の成績を伸ばすための小学生の勉強方法は?
- 基礎の漢字・知識問題は、毎日コツコツとする
- 読書をする(難しければ問題付の読書を使用してする)
- 親子で新聞を読む(できればスクラップすることが良いですが)(説明的文章や知識・語彙が身に付きます)
- 睡眠を削らない。睡眠を削ってまで読書した子は、成績が平均以下になった報告が、東北大学加齢医学研究所より分かっています。常に、規則正しい生活が一番良いということですね。
- 国語の問題パターンを取得するため、簡単な文題を毎日取組み自分の苦手分野を分析する。
- 語彙を増やす
全ての学習に置いて、語彙力は基礎になります。算数、理科、社会などの問題に対処する脳を作る基礎は言葉です。どんな科目にも共通していることです。たくさんの語彙を身につけることが、入試にも生活にも有利になります。
【中学受験】国語の成績を上げるにはのまとめ
いかがでしたでしょうか?国語の成績は目に見えて中々上がらないため、不安になりますが、問題パターンをしると読んでいていも、この文節は大切だ。ここらか変化した日時場所、感情や行動が目につきながら、読めるようになってきます。
読む際には、「こそあど」がでてきたときには、きちんと理解しながら読むことも大切です。
もちろん文章問題だけではなく、漢字や知識の勉強は毎日欠かさず行い、点数を確実に取ることが前提です。問題やテストで間違えがある場合は、チャンスだと思ってください。本当の苦手分野を知れるのですから。間違えた理由(わけ)をしっかり改善することで大きな次に繋がります。
もう一つ大切な事は、語彙です。身につけた言葉は一生を決めてしまうと言われるほど、語彙の豊富さは大切になります。語彙は入試合格だけのためではありません。受験対策のためにも大切ですが、人としても語彙の豊富さは社会に出ても大変役立つものです。
日々の積み重ねが大切ですので、結果が中々出てなくてもあきらめずに基礎問題や、決めた問題集、読書を続けてみましょう。悩み続けるよりも、始めることが一番です^^