風味が良くて美味しいバターは、パンに塗ったり、料理に使ったり、食卓に欠かせない存在です。
また、バターは焼き菓子の原材料にもなっています。
ケーキやクッキーなどの菓子を食べる時に、バターを摂取している可能性は高いです。
美味しいバターをたくさん食べたいけれど、健康に悪いのか気になることがありますよね。
それでは、バターが体に悪いと言われる理由、マーガリンとバターのどちらが体に悪いのか、バターのカロリーや糖質、バターの適量、バター食べ過ぎると太るのかと食べすぎを防ぐコツについて紹介します。
バターが体に悪いと言われる理由は?
バターは体に悪いのでしょうか?
バターはなぜ体に悪いのか、その理由を見ていきましょう。
食べ過ぎると健康に悪い?
バターを食べ過ぎると健康に悪いと言われています。
動物性の油脂の摂りすぎが、高LDLコレステロール血症の原因になるからです。
バターは、牛乳からつくられる動物性の油脂です。
動物性の油脂には、飽和脂肪酸が多く含まれます。
この飽和脂肪酸の摂りすぎが、高LDLコレステロール血症の原因になると言われています。
高LDLコレステロール血症を放置すると、動脈硬化になります。
動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こします。
この様な理由から、動物性油脂であるバターの食べすぎは体に悪いと言われています。
トランス脂肪酸が悪い?
トランス脂肪酸含有量が問題視されているのは、主にマーガリンなどの植物油を原料とする食品です。
バターは牛乳が原料の動物性油脂となります。
バターなどの動物性油脂の場合、問題視されているのは、動物性油脂に含まれる飽和脂肪酸の摂りすぎです。
グラスフェッドバターが体に悪い?
グラスフェッドバターが特に体に悪いということはありません。
最近、SNSなどで話題になっているグラスフェッドバター。
グラスフェッドバターは、牧草のみで飼育された牛の牛乳からつくられたバターです。
カロテンや良質な不飽和脂肪酸を含み、あっさりした風味が特徴です。
普通のバターより、高品質で体に良い栄養成分も含まれています。
しかし、動物性の油脂なので、大量に摂取すれば健康によくない影響が出る可能性はあります。
無塩バターが体に悪い?
無塩バターが特に体に悪いということはありません。
無塩バターは、食塩不使用のバターです。
バター(有塩)は製造工程の最後に食塩を加えますが、食塩を加えずにつくられるのが、無塩バターです。
主に菓子の原材料となります。
食塩の含有量は異なりますが、その他の栄養成分はバター(有塩)とほぼ同じです。
無塩バターを食べて体に受ける影響は、普通のバターと同程度だと考えられます。
発酵バターが体に悪い?
発酵バターが体に悪いということはありません。
牛乳から分離した乳脂肪分を、乳酸菌発酵させてからつくる発酵バター。
ヨーロッパではポピュラーなバターです。
しかし、油脂の成分、消費カロリーなどは、普通のバター(無発酵)と同程度です。
発酵バターを食べて体に受ける影響は、普通のバター(無発酵)と同じだと考えられます。
マーガリンとバターだとどちらが体に悪い?
マーガリンとバターのどちらが体に悪いのか?は、難しい問題です。
マーガリンを大量に食べることで問題になるのは、トランス脂肪酸の摂りすぎです。
トランス脂肪酸の摂りすぎにより、心筋梗塞などの冠動脈疾患の発症リスクが高まります。
国内産のマーガリンは、トランス脂肪酸の含有量を低減させて、製造販売されています。
しかし、トランス脂肪酸の摂取量はできるだけ減らした方が、健康に良いとされています。
トランス脂肪酸の含有量が低減していても、マーガリンを大量に食べれば、トランス脂肪酸を多く摂取することになってしまいます。
また、バターで問題になるのは、飽和脂肪酸の摂りすぎで、高LDLコレステロール血症になりやすくなることです。
高LDLコレステロール血症は、動脈硬化を引き起こします。
マーガリンもバターも大量に食べると、体に悪い影響があります。
マーガリンやバターを使用した料理やお菓子は美味しいですが、食べすぎないようにして、健康に配慮した食事を摂るようにしてくださいね!
バターのカロリーや糖質は?
バター(無発酵・有塩)100gあたりの栄養成分
エネルギー:700kcal
たんぱく質:0.6g
脂質:81.0g
炭水化物:0.2g
食塩相当量:1.9g
参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
バターの適量は?1日何グラムまでならOK?
バターの1日の摂取量の基準は特にありません。
しかし、油脂なので、エネルギー量は高い食品です。
飽和脂肪酸の摂りすぎや、摂取カロリーが増えることは、健康的ではありません。
基準はなくても、大量に食べることは控えましょう。
バターは食べ過ぎると太るのか?
バターは、食べ過ぎると太る可能性はあります。
バターは油脂です。
バターや食用油は油脂で、脂質の一種です。
身体に必要な栄養素である脂質。
しかし、バターなどの油脂はエネルギー量の高い食品です。
油脂を多く食べると、摂取エネルギーが増え、肥満の原因となります。
バターがうますぎて大量に食べたい!食べ過ぎを防ぐコツは?
バターは美味しいですが、やはり食べすぎは、動脈硬化の原因となります。
1日に食べる量は、パンに塗る程度など、食べる量を決めて、食べすぎないように心がけるようにしましょう。
また、バターは、洋菓子などの原材料でもあります。
洋菓子などを食べた時は、食事中にバターを摂らないようにするなど、できる範囲で、バターの食べすぎを防ぐようにしましょう。
脂質に偏らないバランスの良い食事をとるようにしたいものですね!
バターは体に悪い?1日何グラムまでOKで食べ過ぎを防ぐコツのまとめ
バターが体に悪いのかと、バターのエネルギー量や、食べ過ぎを防ぐコツなどについて紹介しました。
バターは動物性油脂です。
動物性油脂に含まれる飽和脂肪酸の摂りすぎは、動脈硬化の原因となります。
動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こします。
マーガリンに含まれるトランス脂肪酸の過剰摂取で、冠動脈疾患の発症リスクが高まります。
マーガリンもバターも大量に食べると、体に悪い影響があります。
バターの1日の摂取量の基準は特にありません。
バターは油脂なので、多く食べると、摂取エネルギーが増え、肥満の原因となります。
バターの食べすぎは、動脈硬化になったり、肥満になったりする可能性があります。
1日の食べる量を決めて、食べすぎないように心がけましょう。