マーガリンは、バターより柔らかく、冷蔵庫から取り出してすぐにパンに塗れるので、とても便利ですよね。
しかし、マーガリンは体に悪いのでは?と心配する声もあります。
トランス脂肪酸を含む食品として知られているマーガリン類。
トランス脂肪酸の取りすぎは、体に悪いと言われています。
マーガリン類の中でも、知名度が高いのはネオソフトです。
マーガリン類が体に悪いという声もあって、普段ネオソフトをパンに塗って食べている人は、少々気になると思います。
それでは、ネオソフトが体に悪いと言われる理由、トランス脂肪酸の1日の限界量、ネオソフトを使う際の一日の適量、マーガリンとバターの違い、トランス脂肪酸が少ないマーガリン類について紹介しますね。
※マーガリン類には、マーガリンとファットスプレッドを含みます。
ネオソフトが体に悪いと言われる理由は?
マーガリン類の中でも知名度が高く、広く販売されているネオソフト。
ネオソフトが体に悪いと言われる理由を見ていきましょう。
トランス脂肪酸がダメ?
マーガリン類にはトランス脂肪酸が含まれていて、体に悪いと言われています。
トランス脂肪酸の過剰摂取は、心筋梗塞などの冠動脈疾患の発症リスクが高まるからです。
しかし、マーガリン類を製造販売している国内メーカーは、健康に配慮して、マーガリン類に含まれるトランス脂肪酸を減らす取り組みをしています。
トランス脂肪酸は体に悪いと言われていますが、ネオソフトはトランス脂肪酸が低減され、製造されている商品です。
加熱すると体に悪い?
マーガリン類を加熱すると体に悪いということはありません。
しかし、一部加熱調理に向かない商品もあるようです。
例えば、ネオソフトハーフなどは、たんぱく質を多く含むので、焦げやすくなるので、炒め物にはむかないそうです。
食べ過ぎたら体に悪い?
現在販売されているネオソフトは、トランス脂肪酸の含有量が以前より少なくなっています。
マーガリン類の製造販売をしている国内の会社は、それぞれ、トランス脂肪酸を減らす取り組みをしています。
トランス脂肪酸を含む食品の過剰摂取は、心筋梗塞の発症リスクを高めます。
しかし、トランス脂肪酸を含む食品はマーガリン類だけではありません。
むしろマーガリン類は、トランス脂肪酸が低減されて販売されています。
他の商品のトランス脂肪酸の含有量にも気を配って、栄養バランスの良い食事をすると良いですね!
【WHO】トランス脂肪酸の1日の限界量は何グラム?
WHO(世界保健機構)は、心血管系疾患のリスクの低減、健康増進のための勧告基準として、トランス脂肪酸の摂取量は総エネルギー摂取量の1%未満に抑えると提示されています。
年齢、性別などにより異なりますが、トランス脂肪酸の摂取は1日当たり約2g未満に抑えるということです。
ネオソフトを使う際の一日の適量は?
ネオソフトについては、特に1日あたりの適量はありません。
しかし、トランス脂肪酸の摂取はできるだけ少なくした方が体には良いと言われています。
トランス脂肪酸は、ショートニングなどにも含まれています。
ショートニングは、植物油を原料とした食用油脂です。
パンや焼き菓子の製造に用いられます。
つまり、市販の焼き菓子などにも、トランス脂肪酸が含まれていることがあるということです。
このように、マーガリン類以外の食品からもトランス脂肪酸を摂取する可能性はあります。
これらのことから、トランス脂肪酸の含有量が低減されているマーガリン類であっても、大量に摂取するのは控えた方がよさそうですね。
マーガリンとバターは違うの?
マーガリン類とバターは、原材料、製造方法、栄養成分が異なります。
マーガリン類
原材料は植物性油脂が主原料です。
植物性油脂にその他の原材料を加えて、混合乳化し、冷やし固めます。
油脂含有量が80%以上がマーガリン、油脂含有量が80%未満がファットスプレッドです。
バター
バターは牛乳からつくられ、バターの脂肪は乳脂肪分のみです。
牛乳からクリームを分離し、撹拌して、乳脂肪分を凝集させてつくられます。
バターにはビタミンAが多く含まれます。
トランス脂肪酸が少ないマーガリン6選
マーガリン類の製造販売をしている国内の会社は、トランス脂肪酸の低減に取り組んでいます。
トランス脂肪酸含有量が少ないマーガリン類を紹介しますね。
トランス脂肪酸含有量が少ないマーガリン類(ネオソフトシリーズ)
商品名 10gあたりのトランス脂肪酸含有量(g)
雪印ネオソフトべに花 | 0.02 |
雪印ネオソフトハーフ | 0.04 |
雪印ネオソフト | 0.05 |
※マーガリン類を食パン1枚に使用する量はおよそ10gです。
ネオソフトシリーズは、油脂含有量が80%未満なので、ファットスプレッドに分類されます。
ネオソフトもトランス脂肪酸の低減に取り組んでいる商品ですが、ネオソフトのシリーズには、さらにトランス脂肪酸の含有量が少ない商品があります。
トランス脂肪酸の含有量が気になる場合は、雪印ネオソフトべに花や雪印ネオソフトハーフを選ぶと良いでしょう。
トランス脂肪酸含有量が少ないマーガリン(ネオソフト以外)
商品名 10gあたりのトランス脂肪酸含有量(g)
小岩井 マーガリン ヘルシータイプ | 0.011 |
小岩井 マーガリン 醗酵バター入り | 0.027 |
帝国ホテル ホテルマーガリン | 0.05 |
※マーガリン類を食パン1枚に使用する量はおよそ10gです。
小岩井 マーガリン ヘルシータイプは、トランス脂肪酸の含有量が少ないマーガリンです。
また、帝国ホテル ホテルマーガリンのトランス脂肪酸の含有量は、雪印ネオソフトと同程度です。
ネオソフトは体に悪い?マーガリンが危険といわれる理由のまとめ
ネオソフトなどのマーガリン類が体に悪いのか?その理由などについて紹介しました。
マーガリン類にはトランス脂肪酸が含まれていて体に悪いと言われることがあります。
トランス脂肪酸の過剰摂取は、心筋梗塞などの冠動脈疾患の発症リスクが高まるからです。
近年は製造販売している会社の取り組みにより、トランス脂肪酸の含有量が低減したマーガリン類が販売されています。
WHO(世界保健機構)が提示した基準によると、トランス脂肪酸の摂取は1日当たり約2g未満に抑えるのが望ましいです。(年齢、性別により異なります。)
ネオソフトの1日の摂取量の基準は特にありませんが、他の食品からの摂取も考慮して、大量に食べるのは控えたほうが良いです。
マーガリン類とバターは、原材料、製造方法、栄養成分が異なります。
トランス脂肪酸の含有量が少なめのマーガリン類も紹介しましたので、トランス脂肪酸の摂取量が気になる場合は、参考にしてくださいね!
参考
・トランス脂肪酸に関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000091319.html
・ネオソフト トランス脂肪酸に関するQ&A
https://www.neosoft-brand.com/gimon/q10.html
・小岩井乳業
・帝国ホテルキッチン トランス脂肪酸Q&A