ヤクルトレディと聞けば子供を持つママがたくさん働いていると聞くけど、実際どうなの?と思っている人も多いのではないでしょうか。
私はヤクルトレディとして約2年働きましたが、貴重な時間を過ごせたと思っています!
周りも子供をもつママさんや子供が高校生など先輩ママがたくさん働いていました。
ヤクルトレディ気にはなるけれど、営業なんてしたことない自分にも働けるかな?と疑問に感じている人に向けて、ヤクルトレディの働き方やメリット・デメリットについてご紹介していこうと思います。
ヤクルトレディの仕事内容
ヤクルトレディの仕事は大まかに分けて2つあります。
①ヤクルト商品のお届け
ヤクルトでは、お客様に真心込めて商品を届けることを大事にしているので配達とは言わず「お届け」と呼びます。
ヤクルトは毎日1本飲み続けることで、健康に良いとされる商品です。
そのため、毎日飲んでもらうことを前提にお届けをします。
基本的には、1週間分7本を1セット、毎週決まった曜日・お約束した時間にお届けをします。
旅行に行くから来週は休むね、今週は飲み忘れが多くて余っているんだよ、などといったお声があったときには商品をお渡しすることなく帰ることもあります。
1人で回るのは不安でしたが、最初の1ヶ月間は会社の正社員の方が一緒に回ってくれるのでお届けするルートやお客様との約束時間など細かいところまで教えてくれたり、疑問点があればその場で聞けるので一安心でした。
②ヤクルト商品の普及活動
ヤクルトレディのメインのお仕事はお届けですが、空いた時間があれば、まだ飲んでいらっしゃらない人にヤクルトの効果や効能について伝えてヤクルトを渡しする普及活動を行うように言われます。
ヤクルトレディって営業するんでしょ?と言われる所以はこの為だと思います。
あくまでヤクルトを渡して商品を知ってもらうことが目的です。
そのまま契約してもらう必要はありません。
しかし渡して終わりではなく、味はどうだったか・興味はありますか?といった後追い調査はするように言われます。
この時お試しで飲んでもらうヤクルトについては、会社負担なので自己負担になることはありません!
商品知識についても、働く前に1ヶ月の研修期間が設けられているので、この1ヶ月間で基礎知識を学びます。
ヤクルトレディの1日の流れ
ヤクルトレディの一日の流れを紹介します。
8:30~9:00 出社・準備
子供がいる人は出社前にヤクルト内の保育園に預けてきます。
出社後、制服に着替えて身支度をチェックします。
今日お伺いするお客様の商品の確認、自転車やバイクに積み込みを行い、準備が終わったらお届けスタートです。
9:00~12:00 お届け・普及活動
1日20~30軒を目安にお宅や会社などを回ります。
日によってお伺いする軒数やお約束の時間が違うので終わる時間もバラバラです。
空いた時間があれば普及活動を行います。
13:00 昼食
14:00 翌日の準備
今日の売上の計算や翌日のお客様に届ける商品の確認と商品の準備を行います。
前日に準備を終えておくことで翌日にスムーズに行うことができます。
14:30~ 退社
翌日準備や今日の売上の計算など終わり次第帰宅します。
こちらはヤクルトのホームページに載っていた流れですが、私もこの流れで働いていました。
しかし実際に働いてみると、この流れになるまでに半年~1年近くかかりました。
平均すると5日のうちに100軒近くはお届けするので、お届けする場所や時間を1回1回丁寧に確認してお届けするとかなり時間がかかります。
売上の計算や、翌日の仕入れ準備も馴れれば30分程度ですが馴れるまでは1時間~1時間半以上かかってしまうので自分で時間の調整を行いながらする必要があります。
ヤクルトレディの給料はどうやって決まるの?
ヤクルトレディは、会社から雇われて働くパートではなく、1人1人が個人事業主として働きます。
パートの場合、お給料や労働条件などの決まりに対して雇用契約を結んで仕事をするので最低賃金以上の保証があります。
しかしヤクルトレディは、働く時に1人1人が開業届を出して事業主となり、ヤクルトという会社と業務提携契約を結んで働きます。
フリーランスで働く、1人社長、といったイメージでしょうか。
ヤクルトの商品を取り扱いをして、販売を行うというだけです。
そのためお給料の保証は一切ありません。
(最初の3ヶ月は給料保証あり、など販売会社によって条件があります)
「ヤクルトって歩合制らしいよ」と聞いて≪固定給+歩合制≫と思っている人もいるかもしれませんが、ヤクルトレディの場合固定給など全くなく≪完全歩合制≫です。
仮に、怪我や病気などで1ヶ月働くことができなければお給料はゼロです。
販売した商品の2割~3割が販売手数料という形で自分の収入になります。
売上が40万程度あれば収入が8万程になる計算です。
ヤクルトレディの平均給料
完全歩合制の為、お給料は人それぞれです。
大体5~10万円と言われているらしいのですが、3万~17万まで幅は広いと思います。
ヤクルトレディがお届けするエリアは1人1人担当エリアが決められているので、自分の担当エリア以外での普及活動やお届けというのは基本的にできません。
働くときには既に既存のお客様がいらっしゃるのでお給料ゼロからスタートということもありません。
しかし既存のお客様がずっと残るということはなく、冬場になると「寒くなってきて飲めなくなってきたからやめるね」「最近効果が実感できないし一旦辞めようと思う」など急にお客様がいなくなってしまう事もあり、そうなると収入は下がります。
しかし道端やお届けに行っていたマンションでお声を掛けてもらい新規でお客様ができることもあり、そうなると収入が上がります。
またヤクルトでは乳製品でなく、健康食品や化粧品なども販売していて、数ヶ月に1回のペースでキャンペーンなども行うのでキャンペーンの売上状況によっても収入が変わってきます。
ベテランのヤクルトレディになるとキャンペーンを待っているお客様の把握もできていてしっかりと売り上げをあげてたり、日頃の会話からお客様の困りごとや関心事に合わせて商品提案を行っているのでしっかりとした売り上げ実績を作っています。
ヤクルトレディにノルマや買取はあるの?
ノルマや買取はありません!
キャンペーンの時には販売センターで目標を掲げてそれに向かい取り組みますが、あくまで目標なので達成しなくても大丈夫です。
ただノルマはありませんが辞めていくお客様はいるので何もしないと売り上げが減ってしまうので、減った分を補う努力は必要になります。
買取もありません。
私は自転車でお届けしていたのですが、荷物は見た目以上の重さがあります。
バランスを崩して倒れることは、1人1回は経験すると思います。
その時に破損した商品分は買取ではなく、仕入れた分を破損商品として会社に返品することができます。
しかしあまりにも自己管理が甘い分には、認められないこともあります。
ヤクルトレディに向いている人の特徴
ノルマはないといえど、普及活動をして自分でお客さま作りをする必要があるので、メンタルが強い人の方が向いていると思います。
しかし普及活動も最初は緊張しますが馴れれば、断られても気にならなくなります。
ヤクルトレディの仕事は完全に1人でのお届けや仕入れになるので、時間管理がきちんとできる人が向いています。
ヤクルトレディで働いた経験談
約2年ヤクルトレディとして働きましたが、とてもいい経験ができたと思っています。
まず時間管理能力が身についたように感じます。
また何より企業内保育園だったのはとても有り難かったです。
子供と一緒に出社し帰宅できるので、保育園の送り迎えの時間ロスもなかったですし、保育料も8,000円前後で安かったです。
兄弟割引もあったので、2人預けてもそこまで高くなかったのでその分収入はしっかりと貯金に回すことができました。
ヤクルトレディとして働こうと思ったきっかけ
私がヤクルトレディになろうと思ったきっかけは子供と公園に遊びに行ったときに「働きませんか?」と声を掛けられたのが始まりです。
ヤクルトレディとして働こうと思った1番の理由は、託児所が併設しているからでした。
いざ働こうと思っても保育園激戦区地域に住んでいたので保育園入所は難しく、働くことなんて出来そうにありませんでした。
ヤクルトでは企業内託児所なので、保育園待機児童になる必要もなく、働き始めれることはとても有り難かったです。
勤務時間と給料の実際
私の場合ですが、8:40に出社14:30に終わり子供を保育園に迎えに行っていました。
収入は年間130万を越えないように意識して働いていたので月9~10万円前後でした。
ヤクルトレディになってみてよかったこと
いろんな世代のお客様と話しができるのは楽しかったです。
自分の祖父母世代の人には孫のように可愛がってもらいました、自分と同年代の子供をもつママさんとは幼稚園や小学校の情報交換などもできました。
ヤクルトレディという仕事の大変さは、お客様も知ってくれているようで「暑い中大変やね、頑張ってるね」「ママとしても頑張ってんのに偉いね」「今日は天気悪いし気を付けや」などたくさんの応援や励ましの声を頂きました。
お届けする回数を重ねるほど、応援して下さり「娘も飲みたい言うてるから寄ってくれるか?」「孫にも飲ましたいねん」などお客様からお客様をつなげてもらう事もあり、キャンペーン時には「あなたがオススメしてるなら間違いないし買うね」と言ってくださるのもとても嬉しかったです!
ヤクルトレディで大変だったこと
ヤクルトレディのお仕事は、外仕事なので天気に大きく左右されるところが辛かったと感じました。
8月の真夏日には太陽がサンサンと降り注ぎ、台風が近い日には大雨の中自転車をこいでのお届けだったので視界も悪く事故を起こさないように気をつけながら走るのに気を遣いました。
夏になると熱中症の症状で早退する人が毎年いましたし、実際私もなりました。
それでも帰ってからは子供の世話や家事があるので、体力的にはかなりしんどかったです。
ヤクルトレディを辞めた理由
私は妊娠発覚を機に退職しました。
自転車でのお届けで、天気が悪くても暑くても寒くても外での仕事、思い荷物を運ぶのは当たり前…そんな環境なので妊娠発覚し、早々に引継ぎ作業をして辞めることになりました。
ヤクルトレディは最悪?実際に働いて儲かるの?元ヤクルトレディの体験談のまとめ
ヤクルトレディの仕事環境は、重労働です。
体力に自信がないときついと思います。
実際に働いてみて、私はしっかりと収入を確保しながら働けたので収入面ではかなり満足して働いていましたが、担当地区によって収入差があり、時間管理能力がないと時間内に終わるのは難しいと感じました。
ヤクルトレディでの仕事は担当地区の当たりはずれ、周りの環境で大きく変わるので一概に良い悪いの判断はできないと思います。
各販売会社で見学会など行っているので、まずは話しを聞いてみるのが良いと思います!