「どぶろくが体に良くないと聞いて驚いている」
「なぜ体に悪いのか、理由を知りたい」
「どぶろくを飲むべきかどうか迷っている」
なるべく体に優しいお酒を探して「どぶろく」にたどり着いたのに、悪い噂も耳にすると、何が本当なのか分からなくなっちゃいますよね。
どぶろくって…何だか妖怪の名前みたいで謎がありそうです。
真相を確かめたくなりますね。
この記事では、どぶろくの健康効果や飲み方、そして体に悪いと言われる理由までを詳しく解説していきます。
せっかく知った、日本の伝統的なお酒「どぶろく」なので、悪いところも理解して上手くつきあっていきましょう。
どぶろくって何?
どぶろくは、白く濁った甘酒のような見た目のお酒です。
水と米と米麹を原料とし、発酵させてつくります。
水 + 米 + 米麹 + 発酵 = どぶろく
水 + 米 + 米麹 + 発酵 + 濾す ( 絞る ) = 日本酒
同じ原料で、水と米と米麹を発酵させた後に「濾す」経過を加えると日本酒になります。
どぶろくは「濾す」ことをしないので、液体と個体の混ざった濁り酒といわれます。
どぶろくが体に悪いと言われる理由は?
自然発酵のお酒である、どぶろくには、酵母や麹がたくさん含まれています。
そのため、整腸効果が非常に高く、体調の悪い人や胃腸の弱い人がどぶろくを飲むと、ひどい下痢になってしまうこともあります。
これが、どぶろくが体に悪いと言われている理由です。
つまり、体にとっては整腸薬のような役割もするので、それを知らずに美味しいからとグイグイ飲んでしまうことが危険なのです。
それでは、どぶろくが体にもたらす作用をさらに詳しく解説していきますね。
①カロリーセーブができる?
どぶろくには、脂肪の吸収を抑えてくれる働きがあります。
どぶろくの白い固形物「もろみ」には、レジスタントプロテインというタンパク質が含まれています。
レジスタントは「抵抗力や反抗する力」のことで、プロテインは「タンパク質」を意味します。
口から入った食べ物は胃の中で吸収されますが、レジスタントプロテインは胃の中で消化されにくいのです。
つまり、胃の中で分解されず、腸までたどり着いて、腸の中の余分な油を吸収してくれます。
まるで食物繊維のような働きをしてくれ、いらない余分な油を体外に排出してくれるから、カロリーセーブができる訳ですね。
②アミノ酸が豊富でお肌に良い?
どぶろくは、アミノ酸が豊富に含まれているため、美容効果が期待できます。
うるおいのある美肌とは、肌表面の細胞間脂質と、細胞のうるおいを守る成分 (NMF) が、バランスのとれた状態にあることをいいます。
NMFはアミノ酸からつくられているので、うるおいのある肌にはアミノ酸が必須なんですね。
また、肌にハリをもたらすコラーゲンもアミノ酸からできています。
アミノ酸は体内で合成できるものと、できないものに分かれます。
体内で作ることができない必須アミノ酸は、飲食をして取る必要がありますが、どぶろくには、この必須アミノ酸が豊富に含まれているので美肌効果の高いお酒なのです。
③便秘に効くの?
60度以下の低温で加熱処理されたどぶろくには、生きた酵素がたくさん含まれています。
酵素は、腸内の消化吸収を助け、環境を整えてくれます。
腸の役割はとても大きく、実は体内の免疫細胞のうち約半数が腸に存在しているんです。
腸内環境を整えて便秘知らずになることは、免疫低下を防ぎ、風邪がひきにくい、病気になりにくいことに繋がっています。
便秘に効くどぶろくは、健康的なお酒といえますね。
どぶろくの飲みすぎには注意したほうが良い?
どぶろくの飲みすぎには注意してください。
理由は、「アルコール度数が高いこと」と「かなりのお通じ作用がある」からです。
美肌に良い効果をもたらし、ダイエット作用があり、健康効果もありますが、どぶろくはアルコール度数の高いお酒なのです。
ビールのアルコール度数は5~8度、日本酒は15~16度、どぶろくは13~17度です。
ビールに比べてアルコール度数が倍ほど高く、糖度も高いのでアルコールのまわりも早いのです。
そして、どぶろくは腸に良い微生物や炭酸ガスの効果で整腸効果がかなり高いです。
つまり、量を気にせず飲んでしまうとお腹を壊してしまいます。
甘酒みたいだし、美味しいからといって決して飲みすぎないように意図的にセーブする必要がありますね。
気を付けてくださいね。
どぶろくの飲み方は?
とろりとした飲み口で、お米の甘味と発酵による酸味があるので、ピリッと苦味のある日本酒と比べてとても飲みやすいお酒ですよ。
どぶろくは、効果を理解して、飲みすぎなければ心配ありません。
美味しく、楽しくいただくために、そのままロックで飲む方法と割って飲む方法をご紹介しますね。
①ロックで飲む
初めてどぶろくを飲むなら、まずはロックで飲んでみたいですよね。
常温よりも冷やしてから飲むと、どぶろくの酸味と甘味のバランスがとれて絶妙な味わいになりますよ。
また、ビンの中で、白く濁って沈殿した部分と透明な部分に分かれてしまっているので、飲む前にビンを軽く降って混ぜてくださいね。
甘酒のような日本酒のような、絶妙な味わいを堪能してくださいね。
②割って飲む
どぶろくの酸味が気になる時は、豆乳や牛乳と混ぜると良いですよ。
酸味が柔らかくなって、濃厚な味わいになります。
また、炭酸で割って飲むとスッキリした飲み口になり飲みやすくなります。
カルピスやフルーツジュースで割ると、飲みごたえのあるしっかりとしたカクテルになりますよ。
気分によって、オリジナルどぶろくを楽しむことができますね。
どぶろくが体に悪いってほんと?どぶろくについて紹介しますのまとめ
・どぶろくは、水と米と米麹を発酵させてつくった、日本酒とよく似た、白く濁ったお酒。
・どぶろくが体に悪いと言われるのは、自然発酵させてつくるので酵母菌など整腸作用の高い成分が多く含まれているため、体調によってはお腹を壊し、下痢になることもあるから。
・どぶろくは、意外にもアルコール度数が高いお酒なので、飲みすぎると泥酔してしまうので気を付けるべきである。
・どぶろくの飲み方は、初めてどぶろくを飲むなら、まずはロックで冷やしたどぶろくがおすすめ。
酸味が気になるなら、豆乳や牛乳、カルピスやフルーツジュースと割って飲むと良い。
甘酒や麹などの発酵食品が健康効果が高いと注目されて、どぶろくにもスポットライトが当たり、メディアで紹介されていますよね。
でも、忘れてはいけないのが、どぶろくはアルコール濃度の高いお酒ということです。
飲みすぎると、逆に体に悪いですよね。
仕事のストレスで体調を壊している時は避けて、お腹の調子と相談しながら、おつまみと一緒に、どぶろくを楽しみましょうね。