暑い夏がやってきました。暑くて喉が渇くこんな時期だからこそ、かき氷が食べたくなります。かき氷にかけるシロップには何が入っているのか、おいしいかき氷のシロップの作り方やおすすめを紹介していきます。
かき氷シロップは体に悪い?原材料と添加物
人気のある、イチゴ味のシロップの成分表です。
原材料は・果糖ブドウ糖液糖
・コチニール色素
・香料
・酸味料
・増粘多糖類
・調味料(有機酸等)
・甘味料(アマチャ、カンゾウ)
たくさんの成分名が出てきました。実は、これら全てが、食品添加物なんです。
果糖ブドウ糖液糖
最初に書かれている、一番多く使われている『果糖ブドウ糖液糖』は、砂糖や蜂蜜などの自然から取り出した甘みではありません。人工的に作られた甘味料です。果糖ブドウ糖液糖は、元々自然界には存在しない甘味料であり、安全性がはっきりしていないんです。また、人工的に作られた果糖ブドウ糖液糖は、食べた途端にブドウ糖が体に吸収されて、血中濃度が一気に跳ね上がってしまいます。膵臓からのインシュリンの排出が追いつきません。果糖ブドウ糖液糖の取り過ぎは、糖尿病や肥満の原因にもなります。糖尿病や肥満の低年齢化の原因になっているのでは?と言われています。
コチニール
『コチニール』は、天然系の色素ですが、実は・・・・サボテンに付くエンジ虫を乾燥させ、色素を取り出した物です。人工的に加工した物ではありませんが、コチニールに対し、消費者庁が注意喚起を行っています。コチニールを含む食品を取って、かゆみ、じんましん、発疹、呼吸困難などのアレルギー反応を起こした事例があるそうです。
香料、酸味料、調味料
『香料、酸味料、調味料』は、それぞれ、いくつかの添加物を混ぜて、一つの名前にまとめた物です。どんな物がどれだけの量で入っているのかは、私達消費者には解りません。また、お腹の中に入ってから、どんな化学反応をするのかも解明されていません。
増粘多糖類
『増粘多糖類』は、2つ以上の成分が入っています。これも、何がどれだけ入っているのかが解りません。
甘味料
『甘味料』として『アマチャ、カンゾウ』が入っているようですが、『カンゾウ』が甘草抽出物なら、気をつけなくてはいけません。
甘草の主成分は『グリチルリチン酸』といって、薬にも使われています。薬として使う場合は、1日最大配合量は200㎖ですが、ドレッシングやスナック菓子など、たくさんの食品に使われています。
ですので、グリチルリチン酸を含む薬を服用しているなら、薬と食品の摂取合計量が200㎖を超えないように気をつけなくてはいけません。
メロン味シロップは、色はタール系色素でした。
かき氷シロップがどの味も一緒?その理由
かき氷シロップの主な材料は、『果糖ブドウ糖液糖』です。
これは、いちご味やメロン味、レモン味でも、ほとんど全てのシロップに、共通に使われています。
いちご味シロップやメロン味シロップ、レモン味シロップの違いは『着色料』と『香料』だけなんです。(レモン味シロップには10%未満のレモン果汁が含まれていますが、味に影響を与える程の量ではありません。)
この『果糖ブドウ糖液糖』に、いちごに近い色と香料を入れると『いちご味』に、メロンに近い色と香料を入れると『メロン味』になるんです。
どうしてこんなことが起こるんでしょうか?これは、私達の、脳の仕組みにあるんです。
人が味を感じるのは、舌の『舌蕾』ですが、それだけではなく、『見た目』や『香り』などの情報が組み合わさって、味を感じます。
ですが、『舌』よりも『見た目・色』と『香り』のほうが強く影響するため、『脳』は『色』と『香り』からイメージした味を、勝手に感じてしまうんです。
つまり、本当は『同じ味』なのに、色と香りで『違う味』だと錯覚してしまうということです。
無添加のかき氷シロップと普通のかき氷シロップの違いは?
普通のかき氷シロップは、残念ですが食品添加物で作られています。
つまり、いちご味もメロン味も、『着色料』と『香料』で脳を錯覚させているだけで、本当は『同じ味』です。
無添加のかき氷シロップは、いちごやレモンなら、それぞれの果汁や果肉が使われています。
つまり、無添加のシロップなら『錯覚じゃない、本物の味の違い』が楽しめるんです。
無添加かき氷シロップの作り方
無添加のかき氷シロップの作り方を紹介します。
酵素が生きてるイチゴ味かき氷シロップ
材料
洗ってへたを取ったいちご500g
上白糖550g
ガラス瓶
蓋代わりに使うガーゼやハンカチ
作り方
1.洗ってへたを取ったいちごを4つに切る
2.ガラス瓶に上白糖、切ったいちご、上白糖、切ったいちご・・・の順番に入れて、一番上を上白糖にする。
3.ガーゼまたはハンカチで蓋をする。
4.そのまま常温で置いておく
5.綺麗に洗った手で、毎日1回かき混ぜる。
6.上白糖が溶け切ったら、ガーゼなどで漉して、いちごとシロップに分けます。この時、無理に絞らないで下さいね。
7.シロップを、かき氷のシロップに使います。いちごはトッピングに使ったり、ヨーグルト添えてもいいですよ。
出典:フルーツ酵素デトックスレシピ1素材+砂糖 庄司いずみ著
果物から作るかき氷シロップの作り方
材料
お好みの果物
果物の重さの80%の量の砂糖
レモン汁
保存瓶
作り方
1.果物を洗って粗く刻みます。
2.鍋に果物を入れて、砂糖をまぶします。蓋をして1時間から3時間置きます。
3.果物の水分が出てきたら、鍋を強火にかけます
4.沸騰したら、あくを取ります。
5.中火にして木べらで混ぜながら煮詰めます。5分~10分くらいで少しとろみがでてきます。 6.お好みの煮詰め加減で火を止めます。
7.熱いうちに瓶に詰めます。
シロップの保存期間は、冷蔵庫で2週間です。糖度が高いのでカチカチに凍りませんが、フリーザーパックにいれて冷凍保存も出来ます。
ミキサーで作るかき氷シロップ
材料
お好みの果物
砂糖
水
ミキサー
作り方
1.砂糖と水を、5:3の割合で用意し、1分ほどミキサーにかけます。砂糖の量が多くて、すぐには溶けませんが、時間がたつと透明になります。
2.お好みの果物と1.で作ったみつを、2:1の割合で、ミキサーにかけます。
1.のみつは、冷蔵庫で2週間保存できます。1.のみつを、冷蔵庫に保存しておけば、思い立った時やお好みの果物が手に入った時に、サッと作れますね。
無添加のかき氷シロップはどこで売ってる?おすすめシロップ
無添加で作られているかき氷シロップをご紹介します。
フルーツバスケット
砂糖と果汁だけで作られています。味はいちご、マンゴー、みかん、ぶどう、抹茶の5種類。1本180㎖で、かき氷約5杯分になります。
しっかりと甘さがありますが、無添加なので、体に優しく、シロップの中には、沈殿物や果物のパルプがあります。
信州自然王国
果汁と砂糖だけで作られています。砂糖は北海道産のビートグラニュー糖を使っています。ビートは、体を温める効果や、天然のオリゴ糖が含まれている体に優しい砂糖です。
無添加なので、着色料や香料保存料、酸味料、ph調整剤などは使用していません。シロップの中には、沈殿物や果物のパルプが入っています。
いちご、りんご、ブルーベリー、抹茶の4種類です。1本250gで、かき氷およそ7杯分になります。
生シロップ
ぶどうのかき氷シロップです。ぶどうと砂糖とクエン酸のみで作られています。
『ナガノパープル』という品種のぶどうで作られています。ナガノパープルは、種がなく皮まで食べられる大粒のぶどうです。
かき氷シロップは体に悪い?無添加との違いや作り方からおすすめかき氷シロップまでのまとめ
子供から大人まで、暑い夏に食べたくなるかき氷!安心しておいしく食べたいですね。安心しておいしく食べるために、無添加のシロップの作り方やおすすめを紹介してみました。是非、お試し下さいませ。